令和3年第1回花巻市議会定例会 行政報告・教育行政報告の内容をお知らせします

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ページ番号1013811  更新日 令和3年2月26日

令和3年2月26日(金曜)
行政報告・教育行政報告を申し上げます。

行政報告

新型コロナウイルス感染症対策について

市長

はじめに、新型コロナウイルス感染症対策について報告いたします。

当市においては、健康福祉部内に「新型コロナウイルス感染症ワクチン接種対策室」を設置し、現在、専任職員と併任職員、合わせて12名の体制で準備しております。

4月に高齢者向け接種が始まることを前提として3月中旬の発送に向けた高齢者向けの接種券の印刷、封入業務を進めているほか、接種に関する相談や接種の予約を受け付けるコールセンターの業務を3月中旬に開始し、予約申し込み案内の発送に合わせて、コールセンターのほかインターネットの専用予約サイトやLINEアプリで接種会場の予約が開始できるよう、受託事業者と協議を行っているところであります。

また、花巻市医師会と協議を重ね、総合花巻病院にも参画いただき、市と関係機関とのワクチン接種にかかる準備会を開催しているほか、岩手県保健福祉部や中部保健所、総合花巻病院を含む病院など医療機関などとの協議を重ねております。

準備会における検討の状況ですが、高齢者への優先接種実施についてファイザー社製のワクチン接種にあたっては集団接種方式により、週3回、同時に2箇所の会場を設け、花巻地域においては総合体育館や文化会館等、大迫、石鳥谷、東和の各地域においても複数箇所の振興センター等に接種会場を設け、接種会場1か所あたり花巻市医師会より3名ずつ医師の協力を得ることとしております。集団接種のスケジュールや接種会場における被接種者の動線やスタッフの配置、準備する物品や応急処置のための医薬品の配置などの協議を行っております。

また、市内の高齢者施設や高齢者が入所している障がい施設から施設での接種に関する意向調査も実施しており、医師の訪問による施設での接種につきましても、準備会において調整を行っていくこととしております。

しかしながら、2月24日に高齢者への接種は4月12日に開始されるとの首相コメントが報道され、また、4月12日の段階でのワクチン接種は、当初の説明より相当程度減少するということも報道されているところであります。このように、現時点においてワクチンの供給スケジュールや接種開始日は明確に示されておらず、本格的なワクチンの供給がいつ始まるか不明な状況でございますので、今現在準備している集団接種のスケジュールについても今後相当大きな変更が必要になると思っております。それに合わせて、しっかりした対応をしていきたいと考えているところであります。

新花巻図書館整備にかかる市民との意見交換会のオンライン開催について

次に、新花巻図書館整備にかかる市民との意見交換会のオンライン開催についてであります。

これについては、先ほど施政方針でも申し上げましたところであります。市民との意見交換会については、オンラインで1月28日・31日、2月6日の3回開催いたしました。

これは、12月に予定しておりました意見交換会を会場で行うことを考えていたわけでありますけれども、感染拡大の傾向により、それを延期してオンラインでの開催に切り替えたところであります。

施政方針でも申し上げましたとおりでありますけれども、このオンラインによる意見交換会、高齢者の方々はなかなか難しいということがあったわけでございますけれども、我々としては、たくさんの方々に参加いただきたいと考えていたところでありますし、また、3回開催して、毎回違う方に参加いただきたい、その方々に説明して様々な意見をいただきたいと思っていたところでありますけれども、実際には、実人数で合計17名にとどまったところであり、この3回において、同じ方が毎回発言されたという実態がございました。

オンラインでの意見交換会でいただいた内容につきましては、先ほど施政方針において申し上げたとおりでございますけれども、我々としては、図書館利用者として期待する若い方を含む幅広い年齢層の一般市民の参加が少なかったことから、市民との意見交換の場は今後別の手法で行うことも検討する必要があると考えているところであります。

フジドリームエアラインズによる『神戸=花巻線』の開設について

次に、「フジドリームエアラインズによる『神戸=花巻線』の開設」についてであります。

1月19日、フジドリームエアラインズ(FDA)は、神戸空港といわて花巻空港を結ぶ定期路線を新たに開設し、3月28日から1日1往復で運航を開始すると発表いたしました。

フジドリームエアラインズでは、花巻線は同社の非常に重要な路線と位置付けてくださっている次第でございます。

新型コロナウイルス感染症の影響で航空需要が大幅に落ち込む中での新規路線開設という英断に感謝を申し上げます。

市営住宅(シティコート花巻中央)に係る子育て世帯の期限付き入居について

次に、市営住宅(シティコート花巻中央)に係る子育て世帯の期限付き入居についてであります。

災害公営住宅シティコート花巻中央につきましては、被災者の入居していない住戸を「子育て世帯の期限付き入居」を条件とした市営住宅として活用することについて、令和2年9月定例会における市営住宅等条例の改正により可能となったところであります。

このことを受け、空き住戸1戸について、昨年10月に入居者募集を行ったところ、多くの問い合わせをいただきましたが、最終的に5件の子育て世帯からの応募があり、抽選により入居者を決定しました。

これまでの入居者の方々と今回入居される子育て世帯の交流を期待する次第でありますが、今回の応募状況は、中心市街地における子育て世帯の定住に関するニーズが高いことを示しているものと考えております。

総合花巻病院の解体等の状況について

次に、総合花巻病院の解体等の状況についてであります。

昨年10月19日の新花巻図書館整備特別委員会において、総合花巻病院では、移転計画策定前の平成27年に実施した土壌汚染調査の追加調査を実施したところであります。そして、同特別委員会において、旧病院建物等の解体に当たって、旧病院施設に関して岩手県から受けた補助金と、厚生労働省から受けた補助金それぞれに関して、国及び岩手県から財産処分の承認を受けた後、財産処分について総合花巻病院の法人理事会に諮る必要があることから、補助金交付元の厚生労働省及び岩手県から正式な承認を待っている状況であることをお話しした次第であります。

岩手県の補助金については、昨年12月までに財産処分の承認がなされ、補助金の返還免除が決定していたところですが、厚生労働省の補助金については、岩手県経由で行わなければならなかったということでございまして、昨年12月に岩手県経由で厚生労働省に正式に申請が上がったところでありますが、昨今のコロナウイルス感染症の対応もあるのでしょうか、現時点で書面による正式な決定は通知されていないと伺っております。

一方で、総合花巻病院では、既に専門業者から解体工事等の見積額の提示を受け、解体工事の入札の準備を進めており、旧病院施設への補助金に係る財産処分の承認が得られた後、速やかに理事会を開催して解体業者選定方針を決定し、解体工事の入札告示を行う考えであると伺っております。

土壌汚染対策につきましては、先ほど申し上げました平成27年に行った専門業者による土壌汚染調査により、旧敷地の一部でヒ素等による土壌汚染をすでに確認していたところでございますが、その時点では使用中の病院建物があり汚染の深度の調査ができなかったところでありました。今回土壌汚染追加調査を行った結果、新たな汚染場所は確認されませんでしたが、平成27年にヒ素による汚染が確認された10メートル四方の調査区画において深さ1.1メートルの範囲で基準値を超えるヒ素があらためて確認されたところであります。あまり深くまでは出ていなかったという実態だったと思います。現在、総合花巻病院では、土壌汚染地点から半径250メートルの範囲内の旧敷地外における飲用に供している井戸の有無について調査中であり、花巻市もこれに協力しています。総合花巻病院では、汚染土壌の除去による方法を予定しておりますが、その汚染された土は全部取り除くということを予定しておりまして、その金額も予想より多いという事実はございませんが、半径250メートルの範囲内に飲用に供している井戸があった場合には、旧敷地内の汚染土壌の除去の他に、旧敷地と旧敷地外の境界付近での地下水の定期的な調査を一定期間行う対応が必要となる場合もあります。井戸の地下水の流れによって、上流であれば問題ないですけれども、下流であればそのような定期的な調査が必要になる場合もあるということであります。

なお、総合花巻病院では、旧敷地内の汚染調査結果に関する情報について、3月1日の区長配布を通じて地域住民へお知らせすることとしており、解体工事についても、着工や完了までのスケジュールが定まり次第、改めて地域住民へ説明する予定であると伺っております。

今年度の除雪状況について

次に、今年度の除雪状況についてであります。

今シーズンは昨年末からの大雪により、松園町における定点観測データによると、令和3年2月25日現在で累積降雪量が251センチメートルに達しており、過去10年間で最も多い累積降雪量となっております。

このことから、当初予算に措置した3億円の除雪業務委託料ではまったく足りず、3度の補正予算により合計で9億円の除雪業務委託料を予算措置し、市道の除雪に対応してまいりました。

市では、今年度76社の業者に委託し除雪作業を行っておりますが、市内全域において出動した回数は、昨年度の3回に対し、本年度は2月25日時点で既に12回を数えております。特に1月15日だったと思いますが、夜から早朝にかけて出動して除雪をした後、さらに徹夜で又は2時間くらい休んだ上で、日中も除雪作業をしていただきました。大変ご苦労をかけておりますけれども、そういうこともございます。そのときには、1日で4,900万円くらい除雪費がかかったということもございました。そのように、大変除雪業者には頑張っていただいております。さらに2月8日からは、バス路線や幹線道路を中心に、除雪により路肩に堆積した雪のため、道路幅が狭くなり交通に支障が出た路線についての排雪作業も行っております。

大雪による農業用施設被害について

次に、大雪による農業用施設被害についてであります。

令和2年12月中旬からの大雪による農業用施設被害につきましては、令和3年2月17日現在でビニールハウス54棟、畜舎等畜産関係施設6棟、その他施設が7棟の合計67棟で、ビニールハウスの内訳は、水稲育苗用39棟、野菜園芸用11棟、花き園芸用4棟となっております。

早期復旧が必要であるわけでございますけれども、支援については、当市も岩手県選出国会議員や岩手県市長会を通じて国に要望書を出しておりましたが、このたび国では支援策を創設したところであり、県もこの国の支援策に則って支援するという方針でありますので、市としましても国及び県と協議を進めながら、市もこの支援策に則って農業者への支援をするということについて対応していきたいと考えております。

以上で、行政報告を終わります。

教育行政報告

大迫中学校改築事業の完了について

教育長

教育委員会より、大迫中学校改築事業の完了についてご報告いたします。

平成26年度から事業に着手しておりました大迫中学校の改築事業は、平成29年7月に校舎棟、平成30年7月に屋内運動場棟が完成し、その後、クラブハウス、自転車置場棟のほか敷地内の舗装や屋外照明の設置等を進めてきたところであります。今年度は、国の補助金採択を受けてグラウンド整備を実施してまいりましたが、本年1月28日に当該工事が完成し、これをもって大迫中学校改築事業の全ての工事が完了となりました。

大迫中学校の全面改築につきましては、旧校舎棟が築48年を経過し、老朽化が著しい状態にあったことに加え、旧校地東側の崖地が、岩手県の土砂災害特別警戒区域に指定されたことから、子供たちの安全を確保するため、警戒区域外へ校舎棟を移転新築するとともに、耐震化がなされていない体育館も改築したものであります。

改築に要した事業費は、校舎棟改築工事が8億1,392万円、屋内運動場棟改築工事が4億6,011万円2千円、クラブハウス棟建築工事が5,794万円、グラウンド、暗渠排水、側溝整備等工事が6,112万円で、全体事業費は18億3,678万6千円となっております。

一連の改築工事に際しましては、大迫地区のPTAやコミュニティ会議をはじめとする関係団体の代表者の方々で構成された大迫中学校改築促進協議会から、多くのご意見やご助言をいただきながら施設整備を進めてきたところであり、これまでのご協力に改めて深く感謝申し上げ、報告といたします。

担当

法規文書係

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