令和3年第5回花巻市議会臨時会 開催前報告 新型コロナウイルス感染症対策の内容について

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ページ番号1014322  更新日 令和3年5月18日

新型コロナウイルス感染症対策について

市長

新型コロナウイルス感染症対策について報告いたします。

当市における新型コロナウイルス感染症の患者発生は、前回4月20日の第4回臨時議会以降に、岩手県が公表しているのは、4月28日に感染が判明した市内34例目から5月11日に判明した市内52例目の方まで19人の感染が公表されております。

市内の患者発生時におきましては、その都度、市ホームページやSNS、FMはなまきや東和有線放送にて、お知らせをしているところですが、患者のプライバシー保護の観点から岩手県においても、記者会見時の内容以上の情報は公表しておらず、市におきましても、原則として県が公表する内容以上の発表は差し控えさせていただいております。

教育部関連の報告でございますが、市内で感染がみられた地域に設置している小学校5校、中学校2校について、5月6日、7日の2日間を臨時休業とし、連休期間中の5月5日には、中部保健所の判断により、当中学校2校のうち1校において、積極的疫学調査により感染の状況を把握するとの観点から、感染者との「接触者」に該当しないとみられる方も含め、当該中学校の全生徒、全教職員合わせて383名のPCR検査を実施いただきました。

このPCR検査の結果、生徒5名について保護者の同意を得て、花巻市在住の感染者として公表され、同意がない場合には中部保健所管内ということで公表されております。当該中学校において5月1日以降に感染が確認され県から公表された生徒は、合計9名となったところであります。なお、教職員の感染は確認されておりません。

また、当該中学校に関係する感染者は、5月8日に濃厚接触者とされたご家族1名の感染が確認されて以降、本日まで11日間にわたり感染者が確認されていない状況にあります。変異型の場合にはどうなのかはっきりしないところはあるかもしれませんけれども、従来のコロナウイルスは、だいたい接触してから3日から7日以内に発症し、2週間経った場合にはあまり感染しないということで、富士大学のケースも14日目に1人感染が確認されましたけれども、それ以降は感染が確認されなかったということであります。そのことから、富士大学においてクラスターが発生した場合と同様、中部保健所が感染が確認された後直ちに積極的疫学調査を実施して感染の状況を確認し、その結果学校の臨時休業を含めて、教育委員会が中心となり感染拡大予防に必要な措置を取ることができたことが、このような結果に大きく寄与したものと捉えており、改めて中部保健所のご対応に感謝を申し上げますとともに、児童生徒及び保護者の皆様のご理解とご協力に深く感謝を申し上げる次第であります。

臨時休業を実施した学校のうち、もう1校の中学校についても、5月6日に中部保健所による積極的疫学調査の観点からの「接触者」に該当しない方も含めた同校の全教職員に対するPCR検査が実施されましたが、この検査では感染者は確認されず、濃厚接触者に該当する教職員もいなかったところであります。

しかしながら、5月14日に新たに当該校の関係者1名の感染が確認されたことから、中部保健所のご指導をいただき、同日を臨時休業とする措置を講じ、昨日17日には中部保健所による全教職員と一つの学年の全生徒を対象とした積極的疫学調査の観点からのPCR検査をさらに実施したところであります。

このPCR検査の結果につきましては、本日もしくは明日に判明する予定と伺っており、この結果に基づく中部保健所のご指導をいただきながら、教育委員会は学校再開を決定することとしております。

教育委員会においては、学校において感染者が確認された状況を受けて、5月4日に、児童生徒及び保護者の皆様に向けて、新型コロナウイルスに関する差別やいじめを「しない」「させない」「許さない」こと、思いやりの心をもった行動をお願いしたいことを呼びかけるメッセージを市ホームページに掲載いたしました。

また、部活動につきましては、4月28日から市内全小中学校において、対外試合の中止、5月8日から16日については大会参加を行わないこととし、スポーツ少年団等に対しましても、同様の対応を強く要請しておりますほか、学校が行う教育活動につきましても、市内すべての小中学校において、5月6・7日の2日間は感染リスクの高い活動を控えること、5月8日以降は、感染症対策を徹底したうえで、感染リスクの低い活動から徐々に実施することを通知しております。

なお、臨時休業の期間中は、該当地域の学童クラブ運営団体の皆様にご協力をいただき、朝から学童クラブが児童を受け入れる体制を整えることができたところであり、関係者皆様のご理解とご協力に深く感謝申し上げる次第であります。

花巻市教育委員会は、中部保健所のご指導を得ながら、臨時休業措置を含め、感染拡大の防止に努めてきたところでありますが、今後も同様にご指導を得ていくこととしております。

また、花巻市は、学校関連で感染が発生したこと、そして学校が休業したことを受けて、5月7日と14日の2回、市長名のメッセージを公表しております。

県は県内各地での感染発生と特にクラスター発生に関して感染者の身元を詮索する動きがネットなどで見られることもある現況において、感染の公表についてはプライバシー侵害にならないように細心の注意を払っておられます。

市としては、県のそのようなご配慮を最大限尊重しつつ、市民の生活に大きな影響を持つ学校関連の感染の状況をお知らせするとの観点から、県と打ち合わせをしつつ、県の了解を得て可能な限り最大限の情報をお知らせし、それと合わせて感染者及びご家族等のプライバシー尊重を呼びかけたものであります。

感染の公表に関しては今後もそのような方針で対応する必要がありますので、隔靴掻痒の感があるかもしれませんが、議員各位また市民の皆様には、なにとぞご理解を賜りたいと存じます。

新型コロナウイルスワクチン接種について

次に、新型コロナウイルスワクチン接種についてであります。

新型コロナウイルスワクチンの接種にあたりましては、当市においては、現在、花巻市医師会をはじめとして関係者の大変なご協力をいただきながら集団接種から接種を開始したところであり、4月21日に花巻市総合体育館において91歳以上の方325名に接種を行い、その後、4月22日には大迫交流活性化センターにおいて65名、5月6日には東和コミュニティセンターにおいて100名、石鳥谷生涯学習会館において155名、5月8日には「まなび学園」において330名の方に第1回目の接種を行いました。

5月12日からは、4月21日に接種された91歳以上の方の2回目の接種に加え、新たに75歳から90歳までの方へ対象を拡大し、さらに、91歳以上で申し込みをして希望の会場の予約がいっぱいとなって接種を受けられていなかった方々についての接種を始めており、5月15日(土曜)現在3,000回の接種を実施し、1回目の接種を行った方は91歳以上の方762人、75歳から90歳の方1,477人、接種対象者に同行して来られた介助者で65歳から74歳の方4人、医療従事者1人、2回目の接種を終えた91歳以上の方は378人という状況であります。2,600人以上の方が1回目の接種を受けられたという状況であります。

なお、接種予約をした方で当日キャンセルされた方がいた場合は、市が設定したルールに基づき、本来の対象者である待機者の方へ電話連絡し接種を行っております。電話連絡してなおワクチンの余りが見込まれた場合や待機者への連絡調整の暇がない場合には、先ほど申し上げた通り、これも市が設定したルールに基づき、接種対象者に同行して来られた介助者で高齢者の方4人および当日接種業務に従事していた医療従事者1人に対し接種を行い、現在、接種日において余ったワクチンはない状況であります。

なお、5月12日の接種からは、花巻市薬剤師会の先生方も接種会場において、予診票の確認の部分でご協力をいただいております。予診については、やはり専門的な知識のある方が大事であり、市だけでは保健師が足りないということで一般の職員もこの業務を担当しておりましたけれども、薬剤師会の先生方がこのような業務に就いていただくということで、正確性の面で我々は大変ありがたいと思っているわけですけれども、その結果として、予診票確認作業の時間が短縮され、接種される方の負担が軽減されており、そのご貢献に感謝するところであります。

当初、国から供給されるワクチンが非常に少なく、接種の回数も限られていたところですが、国においては4月30日付で6月末までに65歳以上の高齢者が2回接種できる量のワクチンの供給スケジュールを公表し、花巻市にもワクチン接種を希望される65歳以上の高齢者すべてに接種が可能となると考えられる32,760人分のワクチンについて2週間単位の期間ではありますが、その期間に供給されるスケジュールの通知がありました。

国は、その供給スケジュールをもとに、65歳以上の高齢者で接種を希望する高齢者が7月末までに接種を終えられるよう、地方自治体に対し接種計画の見直しを求めたところです。

当市においては、ワクチンの供給スケジュールが示されない中で花巻市医師会をはじめとする関係者との調整の中で、高齢者への接種につきましては8月中の終了とする接種スケジュールを策定することとしていたところでありますが、国の要請により、7月末までには接種を希望される高齢者の方に接種を終えることを目標とする接種計画に見直すこととし、集団接種会場においては、新たに日曜日の集団接種の開催を追加します。医療関係者の皆様に大変なご苦労をおかけますし、市の職員も正職員600人しかいない中で、1会場当たり70人位従事し大変な負担になっており、苦労をかけますけれども、日曜日の集団接種の開催を追加することや、接種会場のレイアウト見直しや接種レーンの増加などにより、集団接種可能な人数を増加させることとして、現在その内容について花巻市医師会や総合花巻病院と共に設置しているワクチン接種に関する連絡会議において検討しているところであります。

なお、このような見直しにより、接種会場に出務いただく医師・看護師にも先ほども申し上げましたが相当の負担をいただきますことから、会場の安定的な運営のため、岩手県立中部病院に対し、市医師会より病院スタッフの集団接種会場への出務要請を行っていただき、県立中部病院からは、要請に応じるとの回答を頂いたところです。

併せて、接種会場の予約が市の指定する日にちではご都合がつかない場合や、会場の定員により接種会場が予約できなかった方にコールセンターにてご案内しております予備日について接種人数を多くすることや、集団接種会場の補完施設として総合花巻病院や、県立東和病院、大迫診療センター、石鳥谷医療センターなどに接種をお願いし、コールセンターにおいてご案内することとしておりますが、これら医療機関での接種件数を増やしていただくことの依頼、さらに、今後ワクチンが十分に供給されることを見込んで個別の医院において接種できる個別接種についても調整を進めております。

接種の予約につきましては、現在地区ごとに75歳以上の方について、会場案内通知をお送りしてコールセンターで受け付けを開始し、このことによってコールセンターが混乱することがないよう対応しているところでありますが、それでも各会場の予約開始日にはコールセンターへの電話が集中し、つながりにくくなっている状況もあり、今後週4日の集団接種により週に最大7,650人の集団接種を行い、その予約に対応することにより、このままでは、コールセンターにつながりにくい状況がさらに進むことが予想されますことから、回線数を現状の10回線から30回線に増やすこととして、必要経費を補正予算として本臨時議会に提案しております。

また、高齢者施設等での接種についても高齢者施設40箇所や障がい者施設5箇所においてそれぞれの施設と接種日程等の調整を行っており、今月中には集団接種と並行して施設での接種を始めてまいりたいと考えております。

消防職員の新型コロナウイルスワクチン接種の実施状況について

次に、消防職員の新型コロナウイルスワクチン接種の実施状況についてであります。

消防職員は、新型コロナウイルス感染症患者や感染が疑われる傷病者と接する可能性が高い業務を行うことから、医療従事者等に含まれております。

その結果、県が行っている医療関係者に対するワクチン接種の対象に当市の消防職員も含まれておりまして、当市消防職員も希望者全員が医療従事者等として、第1回目が4月20日、21日、23日の3日間、第2回目が5月11日、12日、14日の3日間、全日程とも総合花巻病院において実施し、当初の計画どおり終了しております。

「温泉宿泊施設等利用促進事業」について

次に、「温泉宿泊施設等利用促進事業」についてであります。

「花巻市温泉宿泊施設等利用促進事業」につきましては、5月31日まで県民等を対象に宿泊助成の金額を最大2千円として実施しており、岩手県の宿泊及び日帰り旅行代金について、最大5千円の割引補助を行う、国の補助金を利用した「いわて旅応援プロジェクト」が、4月16日から開始され、当市事業と県事業の併用が可能となったことから、5月13日時点で当該市事業に参加している温泉事業者からご報告いただいている4月の県民等による宿泊客は、コロナウイルス感染症の影響を受ける前の平成31年4月比で179.7%、宿泊客全体で61.4%、5月の宿泊予約状況につきましては、県民等による宿泊客は、令和元年5月比で184.3%、宿泊客全体では、同56.9%となっており、当該事業効果により、4月、5月の県民等による宿泊客の利用が好調であります。

国は、令和3年4月23日に、都道府県が行う宿泊・旅行の割引支援について、ステージ2相当以下の地域における県内旅行の割引の期間を5月末までから12月末まで延長することとしたところでありますが、5月14日の知事会見において、「いわて旅応援プロジェクト」の実施期間を、現在までに国からの補助がある範囲内にそれを利用しながらということで、5月31日から、8月22日まで延長すると表明したことから、今後における「花巻市温泉宿泊施設等利用促進事業」による宿泊助成については、国や県の施策などの実施状況、市内宿泊施設の利用状況などを注視してまいります。

「中小企業経営支援事業補助金」について

次に、「中小企業経営支援事業補助金」についてであります。

花巻商工会議所では、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けている市内中小企業者への事業継続の支援策として、「花巻商工会議所地域企業経営支援金」を県と市から補助を受けて実施しており、4月12日から6月30日まで申請を受け付けております。

この事業の県補助分は、令和2年11月から本年3月までの売上が前年同月比で50%以上の減少又は連続する3か月の売上の合計が前年同期比で30%以上減少していること、感染症対策に取り組んでいることなどの要件を満たす県内に店舗を有する小売業、飲食業、サービス業、宿泊業などを営む中小企業や個人事業主に対し、1店舗当たり上限40万円、複数店舗を経営する事業者にあっては、最大で法人200万円、個人事業主100万円までを支給するものであります。

また、市補助分は、県補助分に該当する事業者のうち、これまで市独自に支援を行った飲食店、タクシー、貸切バス、自動車運転代行、温泉宿泊業などの業種を除く事業者に対し、1店舗当たり一律30万円を上乗せして支給するものであり、5月14日時点で、県補助分444店、市補助分183店舗の申請を受け付けております。

なお、市補助分の交付決定額が既に5,490万円に達し、予算額の6,000万円を超えることが見込まれることから、必要経費を補正予算として本臨時議会に提案しております。

「中小企業に対する家賃補助」について

次に、「中小企業に対する家賃補助」についてであります。

市では、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける中小企業者の事業継続を支援するため、市内に店舗を有する小売業、飲食業、サービス業、宿泊業などを営む中小企業や個人事業主を対象に、令和3年4月から6月までの3か月分の地代・家賃等の月額2分の1、3か月分で最大30万円を補助する「地代・家賃補助」を今年度も実施することとし、5月12日から市役所本庁及び各総合支所にて申請を受け付けております。

5月14日時点での申請件数は15件となっており、申請者の支援に資するよう、最短10日程度の支給となるよう、迅速に事務を進めているところであります。

なお、この「地代・家賃補助」につきましては、新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえ、必要に応じて追加の対応も検討してまいります。

以上で、報告を終わります。

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〒025-0055 岩手県花巻市南万丁目970番5号
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