令和3年第3回花巻市議会臨時会 開催前報告 新型コロナウイルス感染症対策について

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ページ番号1013955  更新日 令和3年3月24日

新型コロナウイルス感染症対策について

市長

新型コロナウイルス感染症対策について報告いたします。

市内における新型コロナウイルスの感染状況ですが、32人目の感染が確認された2月18日以降、本日まで34日間に亘り新たな感染は確認されておりません。

花巻・遠野地域外来・検査センターの運営について

次に、花巻・遠野地域外来・検査センターの運営についてであります。

昨年7月に開設した「花巻・遠野地域外来・検査センター」につきましては、当市市内の医療機関においても新型コロナウイルス感染症のPCR検査や抗原検査を実施できる「診療・検査医療機関」の拡充が図られており、花巻・遠野地域外来・検査センターへの検査依頼件数は減少しております。

このような状況から岩手県中部保健所、花巻市・遠野市各医師会、総合花巻病院と当市・遠野市による地域外来・検査センター運営協議会において、昨日地域外来・検査センターを4月1日から休止の扱いとする方向性が決められました。

なお、今後、感染の拡大により大規模な検査体制が必要となった際などに使用する可能性も否定できないことから廃止ではなく休止といたしますが、ワクチン接種などによる感染状況の動向を注視しながらその存続について判断することといたします。

新型コロナウイルスワクチン接種の準備状況について

次に、新型コロナウイルスワクチン接種の準備状況についてであります。

新型コロナウイルスワクチンの接種にあたりましては、国の供給するワクチンがまだ少ない状況であり、国の発表では5月10日の週には全国の医療従事者が2回接種できる量が出荷される見込みと大変遅れておりますが、現時点において県内の医療従事者への接種の完了がいつごろとなるか岩手県からの発表はまだない状況であります。

医療従事者に続いて、市町村が実施する65歳以上の高齢者向けの優先接種に向けたワクチンの供給は、当市に対しても4月12日の週に1箱975回分、4月12日の週ということで何日になるかまだ確定しておりません。4月26日の週にも1箱が出荷されるとの岩手県からの通知がありました。供給されるワクチンは一人2回接種する必要があることから、4月に当市へ供給されるワクチンは2箱合わせて975人分にとどまります。

当市のワクチンの接種にあたりましては、花巻市医師会、総合花巻病院と当市でワクチン接種準備会を設けて協議を行っておりますが、ワクチン接種は、第1回目を4月21日水曜日に総合体育館を会場に集団接種から開始する予定としております。

なお、国は本年3月12日に発出した「新型コロナウイルス感染症に係る予防接種の実施に関する手引き」において、医療従事者等に次ぐ接種順位者として引き続き65歳以上の高齢者を示しておりますが、この中で「ワクチンの供給量・時期等によっては、年齢により接種時期を細分化する可能性がある」とし、高齢者の中でも年齢により接種時期を細分化することを認めることとしました。

この国の方針を受けて、当市としては、先ほど申し上げましたとおり、4月に供給されるワクチンが少ないことから、ワクチン接種準備会における花巻市医師会のご助言も受けて、高齢者の中でもより感染時の重症化リスクの高い、年齢の高い方から会場案内と予約受付の通知を送付して接種の予約を案内することとしました。現在のところ、4月に当市へ供給されるワクチンは、先ほど申し上げましたとおり2箱合わせて975人分にとどまることから、4月に実施する接種者は市内全域の91歳以上の方を対象に、市内各地域の割合に応じて接種を進めることとし、第1回目の4月21日の接種は花巻地域の325人について、翌22日には大迫交流活性化センターにおいて大迫地域65人について、連休明けの5月6日には石鳥谷生涯学習会館で石鳥谷地域の155人及び東和コミュニティセンターで東和地域の100人について、5月8日にはまなび学園にて花巻地域の330人について接種を行う予定としており、その後、5月からはワクチンの供給が増加することが見込まれますので、供給状況を見ながら75歳以上の方を優先して地区ごとに会場案内通知を行い、コールセンター等で予約を受け付けてまいる予定としております。

県内では4月のワクチン接種は、高齢者の入所施設から接種を開始する自治体もあるようですが、先ほども申し上げましたとおり、当市のワクチン接種準備会において、花巻市医師会、総合花巻病院と話し合った中で、重症化するリスクは高齢者が多いこと、岩手県の分析では直近の本年1月、2月の感染経路は県内において家庭内での感染が多いこと、また、集団接種を基本とする当市において、4月のワクチン供給量見込みの関係により少ない対象人数からまず接種を開始することで、介助者も会場に入れるよう対応が可能なこと、接種により時間のかかることが見込まれる年齢のより高い方から接種を行い、医師をはじめとする関係者が接種会場において接種手順などの確認を行うことが了承され、そのうえで接種方法を改善していくことで、その後のより多人数への円滑な接種に向けた体制を構築することも期待されることから、特により高齢の方からの集団接種を開始することとしたものであります。

当市では、4月21日に先ほども申し上げましたとおり総合体育館で始まりますが、その接種開始に向けて、明後日の3月26日からコールセンターを稼働させ、その段階では一般的な相談の対応を行うこととしており、そのうえで、3月末に優先接種の対象となる約3万4千人のすべての高齢者に接種券の発送を開始いたしますが、4月に供給されるワクチンの接種対象となる方以外の方への接種会場や予約受付の案内は、5月以降のワクチンの供給を見ながら、順次対象となる地域へ発送してまいります。併せて、高齢者施設へ入所されている方への接種は施設従事者への同時接種も念頭に5月以降に開始してまいります。

この日程につきましては、本日ホームページ等で公表を行い、今後広報等を通じて市民にお知らせいたします。

失業者生活見舞金について

次に、「失業者生活見舞金」についてであります。

市では、新型コロナウイルス感染症の影響により令和2年4月1日から令和3年3月31日までの間に事業主都合の解雇により失業した市民に対し、一律10万円の見舞金を支給する「花巻市失業者生活見舞金」を令和2年12月14日から実施しており、3月23日時点の申請件数は73件となっております。花巻管内の有効求人倍率は、本年1月時点で1.32倍と持ち直しの傾向にあるものの、コロナ禍の長期化により雇用環境も不透明な状況が続くものと見込まれることから、本見舞金の支給を9月まで継続することとし、それに要する経費を補正予算として本臨時議会に提案しております。

「中小企業経営支援事業補助金」について

次に、「中小企業経営支援事業補助金」についてであります。

県では、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けている県内中小企業者への新たな支援策として、事業の継続を目指す方々を支援する「地域企業経営支援金支給事業」を県内の商工会議所や商工会を通じて実施することとしております。

この事業は、令和2年11月から本年3月までの売上が前年同月比で50パーセント以上の減少又は連続する3カ月の売上の合計が前年同期比で30パーセント以上減少していること、感染症対策に取り組んでいることなどの要件を満たす県内に店舗を有する小売業、飲食業、サービス業、宿泊業などを営む中小企業や個人事業主へ1店舗当たり上限40万円、最大で法人は200万円、個人事業主は100万円まで支給するものであります。

本市においては、これまで飲食店、タクシー、貸切バス、自動車運転代行、温泉宿泊業などへ市独自の支援を行ってきたところではありますが、これらの業種を除く事業者への支援として、花巻商工会議所が実施する県の事業に対して1店舗当たり30万円を上乗せして支給する「花巻市中小企業経営支援事業」を実施することとし、必要経費を補正予算として本臨時議会に提案しております。

「中小企業に対する家賃補助」について

次に、「中小企業に対する家賃補助」についてであります。

市では、一定の売り上げ減少要件を満たす中小企業者を対象に、県の事業と並行して昨年10月から本年2月までの5か月間の地代・家賃等を最大2.16か月分補助する事業を3月12日まで実施したところ、最終の申請事業者数236件、交付決定額3,579万1千円の実績となったところであります。

なお、来年度分につきましては、当面は4月から6月までの3か月分の地代・家賃等を支援することとし、それに要する経費を当初予算に計上しております。必要に応じて追加の対応についても検討してまいります。

「温泉宿泊施設等利用促進事業」について

次に、「温泉宿泊施設等利用促進事業」についてであります。

「花巻市温泉宿泊施設等利用促進事業」につきましては、1月、2月の市内宿泊施設等の予約状況が大変厳しい状況であったことに鑑み、令和3年2月20日から宿泊助成額を最大4,000円に拡充し、事業期間を3月末まで延長して実施しているところであります。

3月18日時点で当該事業に参加している温泉事業者からご報告いただいている3月の宿泊予約状況でありますが、宿泊客全体では、昨年はちょっと例外でありますので平成31年と比べましたが、平成31年3月比で60パーセントを超えるまで急激に回復し、県内宿泊客は、平成31年3月比120パーセトを超えており、3月の県民の予約状況は、この施策が大きく影響したと思いますが、極めて好調であることから、本臨時議会に追加予算を計上させていただいたところであります。

令和3年度も当初予算に計上し、先日の第1回花巻市議会定例会において議決いただいたところでありますが、3月上旬に市内温泉事業者代表の方々と意見交換した際に、市内温泉事業者の方々から、GoToトラベル事業の再開時期が不透明であり、4月以降の予約は、例年と比較し動きが鈍く、観光宿泊需要の回復は厳しい状況であると伺ったことから、継続的な支援が必要であると判断し、当該事業を4月1日からゴールデンウィーク明けの5月9日までの期間、県民を対象に宿泊助成の金額を最大4,000円とし、当該事業を引き続き実施することとしたところであります。

なお、国は、過日、GoToトラベルについて「感染が落ち着いている地域に限り、部分再開を目指す」、これは我々もかねてから主張しておりますけれども、そのように目指すと。また、「宿泊割引を実施する自治体への財政援助も選択肢」、国のお話によると、県が支援しているところが多く、したがってそこに支援するという言い方をしておりますけれども、我々は市町村に対しても当然そのような支援をすべきだと思っておりますが、そのような財政援助も選択肢と述べたとの報道もなされているところでありますが、5月10日以降の当市の当該事業の実施については、宿泊者数等の推移及び国の施策などの実施状況等を勘案しながら検討してまいります。

「PayPayを活用したポイント還元キャンペーン」について

最後に付け加えますと、地場店舗の事業継続を支援する「PayPayを活用したポイント還元キャンペーン」についてであります。

3月に入ってから、特に飲食業での決済も増加している状況であるほか、昨日、県内の県立高校入試の合格発表が行われました。市内の地場の衣料品店では、中学生の制服等について大変売り上げが増えているという情報がありますが、高校も含めて、そのような需要が大きく見込まれることから、このPayPayは、今現在大変好調に推移しております。

3月21日までの決済金額は約9億5,007万円、そしてポイント還元額が予算額の1億5,000万円に近付いている状況でございますので、必要経費を増やす費用があるということで、この増額につきまして、補正予算として本臨時議会に提案しております。

以上で、報告を終わります。
 

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電話:0198-29-5275 ファクス:0198-41-3606
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