平成30年5月 定例記者会見を開催しました
開催日時
平成30年5月28日(月曜)午前11時から正午まで
開催場所
花巻市役所本庁本館3階 302・303会議室
市長からの報告事項
5月26日・27日に「日本ワインフェスティバル花巻大迫2018」を開催しました
会見項目
- クリーンテクノ株式会社の花巻市賃貸工場への入居が決まりました(担当 商工観光部 商工労政課)
- リノベーションスクールを契機として新たなビジネスが生まれています(担当 建設部 都市政策課)
- 市道上町成田線「豊沢橋」を平成30年8月27日に供用開始します(担当 建設部 道路課)
- 子育て世帯向け地域優良賃貸住宅の整備・管理事業者を募集します(担当 建設部 建築住宅課)
- 6月から路線バス「大迫花巻線」の運賃の上限が700円になります(担当 建設部 都市政策課)
- 6月8日から「花と緑のまつり2018」を開催します(もっと身近に花と緑を感じる3日間)(担当 建設部 公園緑地課)
- 花巻市公立保育園再編第2期実施計画を策定しました(担当 教育部 こども課)
- 6月に米国高校生・中学生の受入交流事業を開催します。また、5月31日から芸術家交流事業として米国のアーティストが1か月間花巻市に滞在します(担当 生涯学習部 国際交流室)
5月26日・27日に「日本ワインフェスティバル花巻大迫2018」を開催しました
市長
昨年は約3,700人の方にご来場いただきましたが、今年は5,000人を超える方々にご来場いただいたとうかがっています。
ワインのほか、フードコーナーでは市内や県内、あるいは仙台からも出店していただきましたが、来場した方から「大変楽しかった」「ワインもおいしかったし、フードコーナーの食べ物もおいしかった」「また続けてほしい」という声をいただきました。
日本ワインフェスティバル花巻大迫の開催については、関係者の皆様のご協力をいただく必要があります。またいろいろな方の声を聴きながら考えていきたいと思いますが、大迫のまちの活性化にもつながりますし、花巻大迫が日本ワインの産地であるということについて、さらに消費者の方々に発信していく必要があると我々は考えています。そのような観点からも続けていく必要があるのではないかと考えているところです。
今回は県知事や副知事、国会議員の方々、県議会議員の方々、経済産業局長、花巻税務署長あるいは日本ワイナリー協会の専務理事さん、さまざまな方に来ていただきました。この方々にご支援いただいたことについても感謝申し上げたいと思いますし、またこの来賓の方々も含めてフェスティバルを楽しんでいただけたものと思っています。
日本ワインフェスティバル花巻大迫の目的としては、大迫のまちの活性化と大迫が日本ワインの産地であるということを全国に発信したいということですけれども、フェスティバルの開催によって日本ワインのワイナリーの方々との交流もできましたし、何よりも市民をはじめとした来場者に楽しんでいただけたということについては非常に良かったと思っています。
クリーンテクノ株式会社の花巻市賃貸工場への入居が決まりました
市長
一部の報道機関では、クリーンテクノ株式会社から情報を得られ、すでに記事として掲載していただいていますが、私共としては市からということで発表させていただきたいと思います。
クリーンテクノ株式会社は、福井県鯖江市に本社がある企業で、半導体製造工場内に設置する排気装置の製造を行っています。この企業が本年8月末までに、当市の二枚橋にある賃貸工場に入居され、東北事業所花巻工場(仮称)として創業を開始することとなりました。
クリーンテクノ株式会社は、半導体製造工場内に設置する塩化ビニール製の排気装置などの製造・取付工事を中心とした事業を展開しており、福井県鯖江市の本社工場のほか、三重県四日市市に製造拠点を置いているということです。
半導体製造を行う東芝メモリ株式会社が今般、花巻市の隣の北上市に進出されるということが決まっており、土地の造成工事に入って本年7月から工場の建設に着手するとうかがっています。この半導体製造工場が北上団地にできるということの関連で、交通アクセスの良さ、そして賃貸工場で早期の操業開始が可能であるということから、クリーンテクノ株式会社が花巻市第一工業団地のテクノパーク内に設置している賃貸工場C棟150坪タイプへの入居をご決定いただいたということです。
操業当初は従業員を10人程度採用するということですが、将来的には30人程度に増やすとうかがっています。
東芝メモリの北上への進出は大変重要だと考えています。北上市内にできる工場ですが、花巻市を含め県南あるいは岩手県全体に大きな影響を与えるということを私共も期待しているところで、早速、その影響がこのような形で出てきています。
東芝メモリの北上への進出につきましては、北上市長さんともお話をさせていただいて、状況について伺ったりするわけですが、先般、中国の独占禁止法の審査で東芝メモリ株式会社の売却が認められ、この結果、半導体製造で寡占状態にあるサムスンに対抗する企業として、東芝メモリあるいは東芝メモリを母体としてさまざまな会社が入る動きが出てきています。この投資については、1兆円規模の可能性もあるとよくいわれていますが、現実的には大いにその可能性があるというように私共は思っています。
半導体について、1990年頃は日本が圧倒的に強かったのですが、これは常に投資していかなければならない投資競争で、その結果が現在の世界における半導体の製造の現況につながっていると思います。
東芝メモリに非常に力の強い世界的な企業が集まり、投資競争に勝てるような企業体になると、今後、北上市にこの工場一棟だけではなくどんどん工場を造っていく可能性が高くなるのではないかと思います。そうしますと工場の従業員が全国から岩手県内に集まってくることになりますので、北上市が中心になりますが、花巻市も一定の役割を果たす必要があると考えています。北上市あるいは岩手県と協力しながら、この北上市の工場が成功するように我々としても協力していきたいと考えているしだいです。
リノベーションスクールを契機として新たなビジネスが生まれています
市長
花巻市は平成28年6月に全国で3番目となる立地適正化計画を策定しましたが、市が行う事業だけではなく市民の方々を中心とした活動でまちを活性化していただきたいという観点から、その手法の一つとして「リノベーションまちづくり」を掲げているところです。
このリノベーションまちづくりは、空き店舗等をリノベーションする方々が家主さんにお話をして、交渉次第にはなりますが、固定資産程度の安い家賃でお借りして利益が出た場合に、その利益を一定程度家主さんに還元するというような仕組みだと理解しています。
リノベーションまちづくりは、北九州市の小倉区あるいは東京都の豊島区などさまざまなところで進められています。清水義次さんや花巻市にもよく来ていただいている嶋田洋平さん、大島芳彦さんなど、いろいろな方々が全国的にリノベーションまちづくりを先導されています。
花巻市は平成26年にリノベーションまちづくり講演会を開催して、昨年にリノベーションスクールを開催したところです。小友ビルやマルカンビルなど、リノベーション事業が展開されている中で、我々としてはこの小友さんが主導されている花巻家守舎あるいは上町家守舎以外の方々にもリノベーションのまちづくりをやっていただきたいと考えています。
リノベーションまちづくりの特徴は、四つあります。
一つ目は事業収益性が高く、スピードが速いということです。今あるものを活用するので、初期投資を小さくできます。
二つ目は、民間主導で公民連携を図ることです。あくまで民間が中心になるということですが、市もお手伝いをするということになります。
三つ目は、遊休不動産を活用するということですから、空き家や空き店舗が増えている市街地の活性化につながるという意味で都市地域経営課題を複合的に解決できるということです。
四つ目は、特に清水先生や大島先生、嶋田先生がおっしゃっているのですが、なるべく補助金に頼らないということです。補助金に頼ると、どうしてもお金があるからやるということになってしまうのですが、そうではなく自分たちの知恵でやりたい、やっていただきたいというところがリノベーションのまちづくりの特徴となっています。
平成26年の5月か6月だったと思いますけれども、オガールプロジェクトを主導した紫波町の岡崎正信さんに私がお会いして、リノベーションまちづくりの手法について勉強させていただきました。
9月には市役所内に都市再構築検討プロジェクトチームを設置し、岡崎さんを講師に迎えリノベーションまちづくり講演会開催させていただきました。そして岡崎さんのご紹介で清水義次先生に花巻に来ていただき、家守勉強会開催していただきました。この勉強会がきっかけで花巻家守舎、上町家守舎が設立されて、マルカンビル大食堂の事業がスタートしました。この事業については、全国のリノベーションの中でも特に大きなポップメイキングだと評価されています。
昨年10月に花巻家守舎、上町家守舎に続く事業として展開していただきたいということで、リノベーションスクールを市主催で開催したところです。具体的には昨年10月6日から8日までの3日間、マルカンビル7階でリノベーションスクールを開催しました。市内外の応募者35人のうち、選考された24人が三つのユニットに分かれて、花巻酒販ビル、金子ビル、そして花巻市が整備することにしているエセナビル跡地の三つの遊休不動産を活用したビジネスプロジェクトを考案し、不動産オーナーに向けて発表していただきました。
このリノベーションスクールの育成から四つの事業が生まれてきています。
一つ目として、金子ビルの3階にタイ古式サロン「WEEK End」を設立していただきました。
二つ目は、リノベーションスクールの不動産の中には入っていませんでしたけれども、このリノベーションスクールに来ていただいた大学院生の方に、マルカンビルの1階でマルカンデパート時代に大変好評だったマルカン焼き芋を「焼き芋りょうちゃん」として再開していただきました。
三つ目は「株式会社BonD Planning」ということですけれども、受講生の清水頭 聖子さんが代表取締役となっておられ、エセナビル跡地や大堰川プロムナードあるいは花巻駅周辺などを利用してマーケットを開催するという事業を進めていただいています。まず近々は6月17日にエセナビル跡地の広場を利用し、ベアレンビールのまつりを開催するとうかがっており、そのほかにも今年は次々と事業を展開するとうかがっています。
四つ目は「ゲストハウスmeinn」です。株式会社ぼうけん代表取締役の福田一馬さんはリノベーションスクールで金子ビルのサブユニットマスターを務められた方で、金子ビルに民泊の施設、旅館をつくるということで進められていましたけれど、場所を変えて、末広町の元中島屋旅館をゲストハウスにリノベーションするこことしており、現在、DIYでおつくりになっているとのことです。この福田さんは花巻市地域おこし協力隊の隊員で、今年地域おこし協力隊の任期を終えます。これまでの3年間のさまざまな活動の中でこのような事業を進めることを決断されたとうかがっています。6月30日にオープニングレセプションを開催予定になっており、私も招待されています。7月2日に本格稼動する予定とうかがっています。
本年も11月30日から12月2日まで、別の不動産を利用したリノベーションスクールを開催する予定にしています。
市道上町成田線「豊沢橋」を平成30年8月27日に供用開始します
市長
昭和8年に架設された豊沢橋は、老朽化が著しいことから平成26年10月から通行止めをして、架け替え工事を行ってまいりました。
豊沢町から花南地区に向かう際、豊沢橋がないと遠回りになってしまうということもあり、必要性が訴えられていたわけですが、豊沢橋の完成によって道路交通網が確保されるとともに、今回、歩道がきっちり整備されますので歩行者の安全性が確保されるというように考えています。
総事業費は16億9千万円と、とても大きな金額です。花巻市の一般会計当初予算は約470億円で、歳入の市税は約111億円です。お隣の北上市の市税は136億円位で、北上市は面積が狭いということもあり総務省が判断する基準財政需要も相対的に少ないということで、一般会計予算が約400億円となっています。その中で花巻市は非常に財政的に厳しいという状況で、その分地方交付税がたくさん交付されますが、市税が少ない中で16億9千万円ということ、市の財源だけであってはなかなか困難だということになります。
16億9千万円の総事業費のうち、大体57パーセントに相当する9億7千万円は国からの支援ということになっています。市債は6億4,500万円で、市の一般財源は7,200万円となります。
この事業では、合併特例債が使えないこととなっています。と言いますのも平成20年の予備設計の段階で合併特例債がではなく公共事業債を使っており、事業の途中から合併特例債は使えないこととなっているためです。合併特例債は返済額の70パーセントを国が地方交付税として措置しますが、公共事業債は返済額の30パーセントを国が地方交付税として措置します。
子育て世帯向け地域優良賃貸住宅の整備・管理事業者を募集します
市長
上町・仲町地区については、国の復興交付金の支援をいただきながら内陸のみなし仮設住宅等にお住まいの被災者の方々に住宅を提供させていただくため、災害公営住宅の工事を進めている状況です。この災害公営住宅の仮入居募集により登録された入居予定者は、お子さんのいる若い世代の方もいますが高齢者の方が多いと理解しています。
市内の上町・仲町地区は特に人口減少が著しい地域で、人が住まないと自治会もなかなか運営が難しいということもあり、まち自体の活気もなくなるということがあります。災害公営住宅の整備は、被災者の方々に住みよい環境を整えさせていただくということが大きな理由だったわけですが、もう一つは結果的にまちなかの活性化にもつながるということも念頭において上町・仲町地区に整備を進めているところです。
災害公営住宅を建設するために取得した土地の一部を利用して子育て世帯向け地域優良賃貸住宅を建設したいということです。
先ほど申し上げましたが、災害公営住宅への入居予定者は高齢者の方が多いということで、まちの活性化を考えたときに子どもたちの声が聞こえるということが大変重要です。また、上町・仲町地区は利便性に優れているので、災害公営住宅の隣接地にこの子育て世帯向け地域優良賃貸住宅をつくるということでまちの活性化とともに子どもの声が出るまちを復活させたいという思いがあり、これを進めるわけでございます。
子育て世帯向け地域優良賃貸住宅事業の進め方について、市が単独で建設することもできますが、多額の費用がかかることから、民間の活力を利用し、民間の事業者に建設していただき、国の制度に基づく支援に加え市単独の支援も行いながらまちなかの活性化を図っていきたいと考えています。
建設場所は上町・仲町地区の災害公営住宅を建設する同じ敷地内約1,080平方メートルです。住宅は、2LDKあるいは3LDKということで、子育て世帯にとっては住みやすい住宅にしていただきたいと考えています。
この子育て世帯向け地域優良賃貸住宅を整備・管理する事業者を募集します。
管理期間は当初入居募集から10年ということですが、10年間は花巻市も賃料の補助等をしていくということで、10年を過ぎた後も原則としては住宅用途として活用していただくことを条件付けます。
入居者の条件は子育て世帯ですけれども、中学生以下のお子さんがいる世帯もしくは妊娠している方が同居する世帯で、所得条件は世帯全体での所得のうち、扶養者控除など各種控除を差し引いた額を12か月で割った金額で、月額38万7千円以下としていますので、比較的高収入の世帯の方も利用いただけるということになります。
補助について、2階建てと3階建てで補助率が違いますが、国からの補助は花巻市の負担分を含め、2階建ての場合は補助率9分の1、3階建ての場合は補助率6分の1と、国の基準に基づいて補助します。また、これに加えて市単独でも1戸当たり100万円の補助を行うということにしています。
2階建てで10戸を整備した場合の補助は、合計2,111万円で、国の補助が499万円、市の補助が1,612万円になります。
そして家賃低廉化補助として、1年目から6年目までは1戸当たり月額4万円補助することとしていますが、入居世帯の月額所得が25万9千円以下の場合は、このうち月額2万円分を国が補助し、市が月額2万円補助します。入居世帯の月額所得が26万円以上の場合は市が月額4万円補助します。7年目から10年目までは市単独になりますけれども月額4万円補助していきます。
応募者につきましては、地域優良賃貸住宅を整備、維持管理、運営できる企画力、技術力及び経営能力のある民間事業者、単独でも結構ですしグループでも応募できるということにしています。
応募等の手続きについては、6月1日から11日までの期間、事前の協議や募集要項・申請書類を配布させていただくということにしており、質問の受付は6月20日まで、申請受付期間は6月1日から7月31日までとしています。
事業計画の審査は花巻市が設立する選定委員会において、整備基準との合致、付加する機能、中心市街地への寄与、事業実績又は財政状況等を勘案し、提案事項及び建築等の優位性等について審査の上、事業者を選定することにしています。
整備期間は9月から平成31年3月までで、この間に設計、確認申請、建築工事をしていただくということで、入居開始日は現時点においては平成31年4月1日を考えています。
6月から路線バス「大迫花巻線」の運賃の上限が700円になります
市長
路線バス「大迫花巻線」は、平成18年の合併の条件として当時の大迫町と協議・合意され運行を開始しました。実際の運営者は岩手県交通ですが、協議・合意に基づき、運営の赤字分は全額花巻市が持つという事業としています。
バス路線は片道35キロメートルあるということで、大迫地域から花巻地域まで、そして大迫地域から県立中部病院まで運行されていますが、大迫地域から県立病院までの運賃が1,100円ということで高すぎるという声が出ています。
これはJR土沢駅やJR石鳥谷駅から乗車する電車に比べると高いということで、大迫地域の方々についても東和地域あるいは石鳥谷地域の方と同様の料金で花巻地域あるいは県立中部病院に来られるようにした方が良いというような観点から上限運賃を適用するということにしたところです。
6月8日から「花と緑のまつり2018」を開催します(もっと身近に花と緑を感じる3日間)
市長
毎年恒例の「花と緑のまつり」は、市民の方々に花と緑に親しんでいただいて自然保護の環境を育てることを目的に、日居城野運動公園総合体育館内および体育館前広場、多目的コートほかで開催します。
今年はラグビーワールドカップのPRコーナーも設置しますので、ラグビーの世界に触れていただきたいと思います。
行事内容については、展示・講習会・イベントの各部門ということで詳細は添付のチラシをご覧いただきたいと思います。
花巻市公立保育園再編第2期実施計画を策定しました
市長
花巻市立保育園再編第1期実施計画につきましては、すでに実施しており、日居城野保育園、南城保育園、湯本保育園の三つの保育園が民間法人により運営されています。
第2期実施計画では当初、何園か民営化を考えていたわけですが、例えばモデル的な市立保育園は残した方がよいという考え方から、民営化・法人化するのを1園だけに限定させていただきました。
例えば西公園保育園は今年秋に1教室増室・増設します。この事業については、7千万円以上花巻市が負担するわけですが、増設して法人化するのはいかがなものかということ、あるいは西公園保育園は支援の必要なお子さんをたくさん引き受けていただいているということもありますので、やはり保育園については当面、市立で続けた方がいいということから、1園だけとさせていただきました、宮野目保育園も増設の可能性がありますので残すこととし、今回は笹間保育園だけを法人化することを考えています。
笹間保育園は主要道路である県道・盛岡和賀線沿いに位置しており、特に北上市を含めてさまざまな企業にお勤めになるご父兄の通勤ルートになっているということもありまして、入所率が93パーセントとなっていることから、今後も安定して入所希望者が認められるということで法人化の対象にするということです。
まず法人選定については9月頃を考えておりますが、その後、保護者・法人・市で協議し、さらに引き継ぎ保育を今回は1年間実施して、その上で平成32年度に民営化するという予定にしています。
今回、法人化するのは笹間保育園ということですが、教育委員会の方針として我々の考え方としましては、保育園の周辺部で今後お子さんの数が少なくなるというようなところについて法人化はしないこととしています。できる限り、市の直営ということで進めていくことにしていますが、今年の3月に内川目保育園が実際に入園される方がいなくなったということで閉園したわけですけれども、そのような状況が生じるなどの理由により閉園する可能性はありますが、それまでは少なくとも市が直営でやっていくという考え方です。
6月に米国高校生・中学生の受入交流事業を開催します。また、5月31日から芸術家交流事業として米国のアーティストが1か月間花巻市に滞在します
市長
海外青少年受入事業につきましては従前から実施しており、アメリカ合衆国ホットスプリングス市、ラットランド市からまた今年も高校生や中学生が来てくださいます。
ホットスプリングス市もラットランド市も中高生がお見えになるのは6月ですが、7月にはホットスプリングス市の教員とウィスコンシン州クリントン村の中学生がお見えになります。
また、9月にはオーストリア共和国ベルンドルフ市ギムナジウム生が来花することになっています。花巻からも10月下旬から11月中旬にかけて、市内中学生や一部高校もありますけれど、国際姉妹都市・友好都市へ行くことになっています。
ホットスプリングス市と花巻市が姉妹都市提携をしてから今年で25周年になります。9月の花巻まつりには、ホットスプリングス市の市長さんをはじめ、25年前の市長さんなどさまざまな方々が花巻市に来て花巻まつりをお楽しみになるという予定にしていますし、花巻からも10月に訪問する予定にしています。これとは別に25周年事業といたしまして、抽象画家の小野崎拓哉さんが花巻からホットスプリングス市に1か月滞在し、今月15日に帰国されました。フェイスブックでも紹介されていますが、現地で住民の方々と交流し友好関係を深めていただいたということで感謝しています。
また、5月31日から6月30日までの1か月にわたり、ホットスプリングス市の彫刻家エリン・ホリデイさんが花巻を訪れ、小学生・大人を対象としたワークショップを開催していただくほか、花巻市民芸術祭・美術館等見学するとともに日本文化を体験していただくという予定にしています。
そのほか、花巻市の主催ではありませんが、国際ロータリーの短期青少年交換で今年もオクラホマ州の高校生が花巻にお見えになります。
6月6日から8日までで短期間ですが、花巻東高校やるんびにい美術館、宮沢賢治記念館等に訪問していただくことにしており、市役所にも来ていただく予定にしています。
主な質問
新しい豊沢橋の工事の進捗状況と幅が広くなるほかに特徴的なことは。また、花巻まつり開催前の供用開始の意味は
市長
進捗については、現在、床板コンクリートの打設が完了したところで。この後アスファルトを敷いて欄干を付けることになっており、順調に進んでいます。新しい豊沢橋の特徴は、橋の幅が広くなることです。特に歩道が広くなりますので、お子さんを含めて安全に利用できるようになると考えています。
豊沢橋は宮沢賢治の生家・豊沢町から宮沢家の別邸があった賢治詩碑に向かう道路になります。まだ最終的には決まっていませんが、豊沢橋に親柱を作って賢治の手帳のようなモチーフの造形を置いたり、あるいは賢治の詩をその親柱に彫ったり、宮沢賢治ゆかりの道の柱ということを今後強調していきたいと思っています。宮沢家のアイディアや、地元の方の声をいただきながら考えていきたいと思っています。
また、花巻まつりの前に供用開始としていますが、宮沢賢治はまつりが好きだったということもあり、大きな意味があるのだろうと思います。
そして、まちの方々の待望の橋ですから、また、花巻まつりにはたくさんの方々が豊沢川の南の方から来られますから、そのときに新しい橋を渡っていただいてまつりを見学していただくというように合わせたいという気持ちもあります。
豊沢橋の架け替え工事について、なぜ当初から合併特例債を使わなかったのか
市長
私は平成26年に市長に就任しており、平成20年の計画の段階で何か理由があったかについては想像の世界なのではっきり申し上げられません。
花巻市は法令上、合併特例債を388億円使えることになっておりましたが、合併協議の中で約270億円しか使わないことにしていました。平成18年1月に新市が出来上がった後、新市建設計画を議会の承認を得て設定しました。その段階で220億円位に下がりましたが、どうして下がったのか明確な答えを私はもらっていません。
ただ、当時は新市建設計画の中に入れられる範囲がもう少し狭いという理解をしていたということと、有利な起債であっても借金は借金だということで必要のないものは計画に入れないという考え方もあったのではないかと理解しています。
市民の要望で豊沢橋の架け替えを必要なものと判断して実施したが、新市建設計画に入っていないので合併特例債を使わなかったということか
市長
新市建設計画には入っていましたが、合併特例債を使っていませんでした。合併特例債は途中から使うことができません。
新市建設計画については、平成28年3月に変更しています。花巻市は、変更前の段階で合併特例債を160億円しか使っていなかったので、228億円の枠が残っていました。従ってその枠を使うということで具体的な事業を増やして新しい新市建設計画をつくり、平成37年までにその合併特例債を使うこととしています。合併特例債は当初、発行期限が合併から10年間でしたが、被災地については10年間延長、他の地域では5年間延長されました。花巻市は被災地ということで平成37年まで延長されましたが、去年の12月の国会で発行期限がさらに5年間延長されました。ですから平成37年までの計画でも、工事に着手できない可能性もあるので、そういう意味では発行期限がさらに5年間延長されたことにより合併特例債を使い切れる可能性が相当大きくなったということです。
また、国の社会資本整備総合交付金や防災・安全交付金は、少し性質は違いますが言ってみれば国の補助金です。こういうものは合併特例債とは別に使えますし、全額国の負担になりますから、それはそれで働きかけて認めてもらっているということです。
結果的には持ち出し分は合併特例債を使うのと変わらないということか
市長
できるだけ交付金を使い、残り分について合併特例債を使うのが一番いいです。豊沢橋架け替え工事については、交付金をできるだけ使って残りを合併特例債より交付税措置率が少し不利な公共事業債を使ったということです。
当初から合併特例債を使わなかったのは多分、借金をできるだけしたくないという気持ちと、合併特例債を使える範囲をもう少し狭く考えていた可能性があると推測しています。
地域優良賃貸住宅事業は国の事業か。また、事業者の募集要件や家賃の補助など、花巻市の独自性はあるか
市長
地域優良賃貸住宅事業は国の事業で、国の支援を得て実施します。
2階建て10戸の地域優良賃貸住宅を整備した場合、整備補助の総額は2,111万円となります。このうち国の制度に基づく補助は1,111万円で、国が45パーセント、市が55パーセントの負担、1,000万円は市独自の補助として支援します。
家賃低廉化補助につきましては、国の制度に基づき1年目から6年目までの国の補助が1月1戸当たり2万円、市の補助が2万円となります。花巻市は独自の補助として、国の補助がなくなる7年目から10年目までの4年間、1月1戸当たり4万円の補助をすることとしています。
このように事業者が応募しやすいよう、国の支援制度に市独自の支援を上乗せしつつ公募することとしています。
まちなかの人口はかなり減っているのか
市長
今年の1月1日現在で上町の住民基本台帳に登録されている住民は96人、仲町については174人だったと思います。
10万人近い人口の花巻市の中で花巻地域の旧花巻町の人口は3万人位となっています。内訳としては豊沢橋の南の花南地区が約8,500人、花北地区が約9,500人、花西地区が約8,500人、花巻駅の東側の花巻中央地区が約3,700人となっており、花巻市はまちという意味では非常に小さく、中心地の人口が少ないという特性があります。
さまざまな考え方がありますが、やはり若い人たちがまちなかに魅力を感じるには、ある程度まちの中心部がにぎわっていることが大切だと思います。そういう意味で花巻中央地区はインフラが整っていますので、活性化していく必要があるということです。
先日、県外の市長さんと3人で話をしましたけれども、ショッピングセンターをまちなかに置いてまちなかの発展を図ることは難しいという考えは皆さん同じでした。まちなかに住んでいただいて、あるいはマルカンビル大食堂があったり、リノベーションによって店舗が増えていったりすることによって市民の皆さんが遊べる場所、寄りたい場所にしていく、あるいは人が住んでいるまちなかにしていくことが大事ではないかと考えていまして、これはその一環の事業ということになります。
入居開始が来年4月になっているが入居者の募集はいつからか
市長
入居募集は事業者が決まってからとなります。また、募集については市ではなく、事業者で決めることになります。
戸数の想定は10戸程度だが入居の見込みはあるか
市長
我々の方での見込んでいるわけではないのですが、事業者との情報交換をしている中で、10戸程度であれば入居が見込めるという判断をいただけるのではないかという想定です。
建設部長
家賃低廉化補助もあるので、入居しやすいのではないかと思います。
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