平成31年3月 定例記者会見を開催しました

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ページ番号1008933  更新日 平成31年4月8日

写真:記者会見の様子

開催日時

平成31年3月27日(水曜)午前11時から午後0時10分まで

開催場所

花巻市役所本庁本館3階 302・303会議室

市長からの報告事項

新年度の人事について

市長

年度末となりましたが、新年度は人事により職員が入れ替わります。
昨日、課長級以上で3月末をもって退職される方々の送別会を行いました。退職される職員のこれまでの頑張りに感謝しています。

また、国の機関から花巻市に派遣されている方なども入れ替わります。平成31年第1回花巻市議会定例会で発表しましたが、長井謙氏を花巻市副市長に選任させていただきました。そのほか、赤平建設部長には2年間の任期で大変いい仕事をしていただきましたが、4月から後任の方を派遣していただけると伺っています。また、商工観光部にも主幹級の方に派遣いただいており活躍いただいておりましたが、2年間の任期満了に伴い、お帰りになります。後任ではないのですが、4月から経済産業省東北経済産業局の方に派遣いただき、商工観光部長として着任していただきます。国の機関で幅広く仕事をされている方ですので、花巻市の商工・観光の発展について大変期待しています。

市の人事体制について、部長級や課長級は定年退職などに伴いやむをえず人事異動で入れ替えますが、なるべく仕事に慣れていただくという意味でも特に若い職員については1年や2年で異動しない方針としています。国のさまざまな施策を各地域で実現しているのは、市町村など基礎自治体です。国の施策はさまざま分野にわたりますのでそれに対応する市の職員の仕事は広範囲に亘り非常に難しく非常に多くなっている状況です。仕事に慣れていただく必要があることから、今回そのことに特に心掛けて人事異動を行ったということです。

4月からも新しい体制で、しっかり市民のために仕事をしていただきたいと思っています。

会見項目

  1. 4月1日から「花巻中央広場」を開放します(「エセナ跡地」広場整備の工事が完了しました)(担当 建設部 公園緑地課)
  2. 花巻温泉郷が「温泉総選挙2018」歴史・文化部門2位に入賞しました(担当 商工観光部 観光課)
  3. 災害公営住宅・地域優良賃貸住宅の入居を開始します(4月5日には災害公営住宅・地域優良賃貸住宅完成式が開催されます)(担当 建設部 建築住宅課)
  4. 「日本ワインフェスティバル花巻大迫2019」出展ワイナリー決まる(担当 大迫総合支所 地域振興課)
  5. 4月1日よりごみ分別辞典webサイト『花巻市ごみ分別辞典』のサービス提供を開始します(担当 市民生活部 生活環境課)
  6. 平成31年度からロタウイルス予防接種費用の助成及び産後ケア事業の非課税世帯の利用料無料化を実施します(担当 健康福祉部 健康づくり課)
  7. 平成32年度から学校給食費の管理を市が行います(学校給食費の公会計化に関する条例を制定しました)(担当 教育部 学務管理課学校給食管理室)

4月1日から「花巻中央広場」を開放します(「エセナ跡地」広場整備の工事が完了しました)

市長

市役所の担当部署が日本語の方がいいという観点から、若い職員の意見も聞いた上で、花巻中央広場という名前を付けさせていただいています。英訳としてはHanamaki Central Plaza(ハナマキ セントラル プラザ)となります。この花巻中央広場は3月29日をもって、整備が完了します。昨日も花巻中央広場の前を通りかかりましたが、芝張りも終わり、ほぼ完成しています。

この花巻中央広場は、芝生エリア、広場エリア、植栽エリアによる構成となっています。敷地の北側を芝生エリアとし、交差点側に上町通りを臨む階段状のベンチを設け、そして大人も子どもも一緒に滑り台のように楽しめるコンクリートのスロープを設置しました。さらに、市が6年ぐらい前に取得した「まん福」の境にある擁壁にプレイウォール遊具を設けています。

この広場は、花巻まつり等で屋台などを設置している場所ですので、そのような事業・イベントでも使うことを前提にしています。最近は花巻中央地区において若い方たちによるリノベーションまちづくりの活動が活発になってきています。先日も上町の高源ビルでマルシェを開催していただき、大変好評で予想以上にたくさんの来場者でにぎわったということでした。このように上町地区でいろいろなイベントをしたいという要望も出ています。普段は子どもたちが芝生の上を走り回ったり、中高年の方々がゆっくりしたりしていただくというような場所になりますが、こういったイベントでも使っていただくことを前提に整備を進めたということで、今後の活用に期待しています。

この広場の芝張りは終わっていますが、養生がありますので、実際的に全面開放するのは気象・気候状況によりますが7月ぐらいになる見通しとなっており、その段階でオープンセレモニーやイベントの開催を考えています。

この花巻中央広場は、まちなかの潤いになることを期待していますが、これまでこの場所の活用については市民の皆さんからもいろいろな意見があったと私共は感じています。例えば「花巻まつりの山車を保管・展示施設を建設したらどうか」という声もありました。それも一つの考え方で、大事だとは思いますが、我々としては、単に箱モノを作るのではなく、まちなかをきれいにして、まちなかを人々にとって心地のよい場所にしていくことも重要だと思っています。そういう意味で広場にして芝生を張り、きれいな場所としてまちの景観の一部にするということがまちの活性化にもつながるのではないかと私共は思っています。

公園の整備に関しては、平成31年度当初予算で、ほかにも、JR花巻駅の西側にある材木町公園の水はけをよくする工事を計上しています。この工事終了後芝張りをすることも予定しておりますが、これについては平成31年度当初予算では予算計上されていません。場合によっては31年度の補正で予算を計上し、来年の3月ぐらいに芝生を張るというようなことも考えています。水はけをよくする工事についても工事は主に冬に行うこととなりますが、工事期間中は公園の一部が使えなくなりますので、地元の方々のご理解を得る必要があります。地元の方々との話し合いは4月早々にお願いすることにしています。

市内の公園は整備が行き届かず、景観上も問題がある公園が多くなっています。欧米の都市公園はきれいに整備され、その結果街並みが美しくなっていることが多くあります。2年前に市内の公園整備を担当する公園緑地課をつくりましたが、今後は市街地の公園の整備を逐次行い必要な手入れを行うことにより、「公園都市花巻」と呼ばれるような公園が街並みを美しくしている花巻市を作っていきたいと思っています。花巻中央広場と材木町公園の整備は、そのような街並みを美しくしているまちづくりの始まりとなる事業としたいと考えています。

花巻中央広場の事業費は92,592千円で、広場整備部分については、69,052千円、そのうち国費による支援額が31,361千円となっています。そして市負担部分についてはその財源として市債を発行しますが、市債の返済額の70%を国が地方交付税として市に補助することとなる合併特例債を財源として使いますので、市負担分についても国の支援を受けることとなります。広場整備に加えて、市が以前取得したまん福との堺の擁壁については、擁壁をしっかり強化したものにしたいということで補修しました。擁壁の下部には子どもも楽しめるボルダリングのようなプレイウォール遊戯を整備しました。

広場面積1,974平方メートルのうち、芝生は約650平方メートルになります。

今、花巻中央地区においては、若い方々あるいは民間の方々のリノベーションまちづくりも進んでおり、市の施策と併せて、まちの再生が着実に進んでいるという実感を持っており、今後もこのようなまちづくりを進めていきたいと思っています。

花巻温泉郷が「温泉総選挙2018」歴史・文化部門2位に入賞しました

市長

国の後援を得て開催されている「温泉総選挙」は、2016年から始まり今年で3年目になるということですが、リフレッシュ部門、うる肌部門、健康増進部門、スポーツ・レジャー部門、歴史・文化部門、絶景部門、外国人おもてなし部門、ファミリー部門、女子旅部門の9部門ある中で、花巻温泉郷が歴史・文化部門に応募し、第2位に入賞しました。これは審査員による審査ではなく、一般の方がウェブサイトに投票するもので、花巻温泉郷は1万2,257票を獲得しました。

たくさんの票をいただいて歴史・文化部門で第2位なったということで大変よかったと思っています。

このウェブサイトには、一般の方から「鉛温泉は歴史ある温泉宿で、各地で失われつつある湯治文化を体験できる。深さのある神秘的な白猿の湯がお気に入り」というコメントや、「大沢温泉や台温泉は、趣のある佇まいがすばらしい」など、たくさんの応援コメントをいただいています。

ご存じのように、花巻温泉郷には豪華ホテルや近代的なホテルのほか、湯治ができる宿もあり、また、泉質も温泉ごとに異なるなど、さまざまな温泉があります。今回は特に歴史的な、あるいは伝統的な温泉旅館が評価されて2位に入賞したというように理解しています。この温泉総選挙の部門は9部門のうち一つしか選んで応募できないということで、花巻温泉郷の方々の意見により歴史・文化部門に応募したということです。

災害公営住宅・地域優良賃貸住宅の入居を開始します(4月5日には災害公営住宅・地域優良賃貸住宅完成式が開催されます)

市長

災害公営住宅と地域優良賃貸住宅につきましては、4月5日(金曜)に完成式が開催され、私共も参加させていただきます。時間は午前10時から1時間程度で、主催は工事受注者の建設業者6社ということになります。私も出席し、テープカット等をさせていただく予定にしています。

この災害公営住宅と地域優良賃貸住宅の整備の概要については、これまでの記者会見にてお話し申し上げていますが、災害公営住宅につきましては、上町棟と仲町棟があり、2棟合わせて30戸が整備されました。上町棟については1階にコンビニエンスストアを開店していただくということで、既に看板が設置されています。まちなかにコンビニストアができて便利になりますが、これはまちなかの活性化のために必要と考えたことと、被災者の方々には高齢者も多く、災害公営住宅にお住まいになったときに、すぐそばにこういう商業施設があることによって住みやすくなるというような考えから誘致を進めたということです。

子育て世帯向けの地域優良賃貸住宅は、株式会社北日本土地が、花巻市で公募したプロポーザルに応募し、2階建て住宅を2棟、合計10戸を整備していただきました。

入居世帯の決定状況は、災害公営住宅は30戸のうち25戸が決まっており、5戸はまだ空いています。地域優良賃貸住宅については、10戸に対して応募が35世帯あったということで、満室の状況ということです。

災害公営住宅と地域優良賃貸住宅は同じ場所にありますが、災害公営住宅はどうしても高齢の方が多く、子どもたちの声が聞こえるまちにしたいということで、子育て世帯向けの地域優良賃貸住宅を建設いただいたわけです。

災害公営住宅については、約14億円の総事業費のうち、国の東日本大震災復興交付金として約8億5千万円の大きな金額いただいており、市の一般財源は約5億4千万円となっています。

地域優良賃貸住宅については、株式会社北日本土地が建設したわけですが、国と市が合わせて2,111万円の建設費補助をします。市は1,555万6千円を補助していますが、このうち約1,000万は市単独の補助となっています。家賃の低廉化については、今後6年間は1戸当たり国が月額2万円、市が月額2万円を補助しますが、7年目以降は市単独で1戸当たり月額4万円の家賃補助をする予定にしています。

同じように市が家賃低廉化の補助をしているのは、東和のこっぽら土澤の高齢向け優良賃貸住宅です。また、花城町にある高齢者向けの花城さくらマンションも国と市の補助金制度を利用して民間事業者が整備したマンションとなっています。建設場所等を検討する必要がありますが、我々としてはまちなかの活性化に役立つとの考えから、今後もこのような住宅を整備したいというような民間事業者があれば、同様の支援は考えていきたいと思っています。

災害公営住宅は5戸空室があり、何度か被災者の方に再募集かけていますが、今のところ応募者はいらっしゃいません。今後応募がない場合の話になりますが、国の制度として被災者の方が入らない場合には市営住宅、あるいはそれでも応募がない場合、地域優良住宅のような住宅として利用できることとなっています。

我々としては、被災者の方に入っていただきたいということで、さらに再募集かけているわけですが、もし需要がないということであれば、市営住宅として使いたいと考えています。時期としてはおそらく平成31年度中になると思いますし、それに合わせて条例の改定等も必要ですから、仮に6月の第2回花巻市議会定例会で承認いただき、条例が改定したとしても、その後の募集となります。我々としては、例えば、子育て世帯を優先するような市営住宅も考えていきたいと思っており、その結果、被災者の方々と子育て世帯の方々との交流が同じ建物の中で生まれるというようなことも考えていきたいと思っています。

「日本ワインフェスティバル花巻大迫2019」出展ワイナリー決まる

市長

日本ワインフェスティバル花巻大迫は、今年で3回目の開催になります。
毎年出展者も増えていますが、今回は41ワイナリーが参加くださるということです。

5月25日(土曜)と26日(日曜)の2日間開催し、昨年までと同様、大迫交流活性化センター周辺に大型テントを設置するほか、出展者にもテントを設置していただきます。
また、今年も地元のチーズや肉料理などのフードコーナーも用意させていただきます。

今回はソムリエ世界一になられた日本ソムリエ協会会長の田崎眞也さんに来ていただき、26日(日曜)に、2回にわたりトークショーを開いていただくとお聞きしています。田崎さんのお話を聞くのも楽しみですが、田崎さんには、大迫をはじめ岩手あるいは東北、全国のワインを味わっていただいて、国内外に発信していただければ大変ありがたいと思っています。

この日本ワインフェスティバル花巻大迫2019は、日本ワインフェスティバル花巻大迫実行委員会が主催で、後援は仙台国税局、岩手県、日本ワイナリー協会、一般財団法人日本ソムリエ協会、報道機関各社となっています。

出展ワイナリーは、41ワイナリーとなっており、新規出展ワイナリーは8社です。昨年の出展者で今回出展しないワイナリーが5社あり、その中の1社は遠方との理由で、ほかの4社は、今回は、人員的に出展が難しいという理由や、ほかの地元のイベントと重なったということで、来年度はぜひ出展したいというご意向と伺っています。

このフェスティバルは、出展ワイナリーの方々にとっても非常に評価の高いイベントで、一度出展されたワイナリーはさらに出展していただくというような状況が続いています。

日本ワインの祭りで日本ワイナリー協会の主催もしくは後援により開催されているのは、日本ワイナリー協会主催の「日本ワインMATSURI祭」(東京日比谷公園開催)と、日本ワイナリー協会後援の「日本ワインフェスティバル花巻大迫」だけで、「日本ワイン」という名前が付くイベントもこの二つだけです。

日本ワインという名前は付きませんが、山形県内のほか、近県のワイナリーが集まって開催される「やまがたワインバル」では、2018年の実績で6県28ワイナリーが出展しましたので、日本ワインのイベントとしては、全国的な規模に近いと思います。そのほか、長野県では「信州ワインサミットin松本」が開催され、長野県内のみの52ワイナリーが出展する大きなワインフェスティバルとなっています。あるいは「蔵出しワインバー」というイベントが山梨県や大阪府で開催され、33ワイナリーが出展しますが、山梨や大阪、京都、滋賀のワイナリーの出展となっています。

したがって、日本ワインのワイナリーが出展する全国規模のイベントは、東京開催の「日本ワインMATSURI祭」と花巻開催の「日本ワインフェスティバル花巻大迫」だけということになります。話によると、今年の「日本ワインMATSURI祭」は14都道府県49ワイナリーが出展するということですが、「日本ワインフェスティバル花巻大迫2019」では北海道から長野まで、11都道県41ワイナリーが出展することになりますから、全国最大規模に近い日本ワインフェスティバルと言っても過言ではないと感じているところです。

ワインチケットについては、県内プレイガイドやチケットぴあで前売り券を販売する予定にしています。料金については、前売り券・当日券共に2,000円ですが、前売り券の場合、ワインチケット2,000円分にオリジナルワイングラスが1個付きます。

梅雨の前で比較的天気がいいということで、毎年5月末に日本ワインフェスティバル花巻大迫を開催していますが、当日は好天に恵まれて皆さんに楽しんでいただければと思っています。

4月1日よりごみ分別辞典webサイト『花巻市ごみ分別辞典』のサービス提供を開始します

市長

花巻市ホームページには、花巻市ごみ分別辞典をPDFで掲載していますが、今回提供を開始するのは、日本グリーンパックス株式会社が開発したシステムで、ごみの分け方・出し方が検索できるだけでなく、AIによるチャット検索機能が備わっていることが大きな目玉になります。

チャットで質問をすると、それに答える仕組みになっています。「捨てたいごみの名前」という欄に、例えば「電子レンジ」と入力すると、「電子レンジは燃えないごみです」と回答されるほか、「根本からコードを切りコードは『電気コード』へ」というような情報も出てくるということです。

ごみの分別は大変難しいので、市民の方々にとって役に立つサービスだと期待しています。

平成31年度からロタウイルス予防接種費用の助成及び産後ケア事業の非課税世帯の利用料無料化を実施します

市長

ロタウイルスによる胃腸炎は、生命にかかわる病気ではないと聞いていますが、乳幼児にとっては感染力が強い胃腸炎で、点滴や入院が必要になる場合もあります。また、医療費の点でも負担が大きいということから、ロタウイルス予防接種の助成について、花巻市医師会の方から市に要望いただいたわけです。それに応じて4月1日以降、ロタウイルス予防接種について、市として助成を開始いたします。

このロタウイルス予防接種は、ロタリックスワクチンとロタテックワクチンの2種類あります。ロタリックスは2回接種で、1回当たり6,000円を上限に助成、ロタテックは3回接種で、1回当たり4,000円を上限に助成、両方とも合計1万2,000円を上限に助成することにしています。生活保護世帯以外の各ご家庭については、接種費用のおおむね半額を助成することとしています。生活保護世帯についてはおおむね全額を助成できるような金額に設定させていただきます。

予防接種場所は市内の指定医療機関で小児科医院になります。
助成方法は、接種費用から助成金額を差し引いた自己負担額を医療機関の窓口でお支払いいただく、いわゆる現物給付方式になります。なお、指定医療機関以外の小児科医院で予防接種する場合は、保護者の方が一旦接種費用を全額お支払いいただいた上で、市に償還請求していただくことになります。
子どもたちの健康を守るため、ぜひご利用いただきたいと考えています。

次に産後ケア事業の利用料無料化の拡充についてです。
市では、NPO法人「まんまるママいわて」に委託し、原則として5回まで、生後5カ月未満のお子さんとそのお母さんをサポートする「産後ケア事業」を実施しています。利用者の方々は、お子さんを助産師や保健師のスタッフに見ていただいている間にお昼寝したり、心身の悩みや育児の相談をしたり、あるいはゆっくり食事をしたり、お風呂に入ったりできるということで、大変好評な事業となっています。昨年には下幅にある新しい建物に移って施設規模も拡大していただき、1回に複数の受け入れができるような体制になっています。

これまで、生活保護世帯については無料にしていましたが、本年度から住民税非課税世帯についても無料といたします。産後や育児の疲れで休む場所が必要だけど、料金の支払いが難しいという方にも利用しやすいように今回、住民税非課税世帯についても無料化を実施することとしました。

住民税非課税の計算は非常に難しいので、住民税非課税世帯のモデルケースを挙げさせていただきます。夫婦共働きで0歳と3歳の子ども2人の場合、夫婦の給与収入合計額が302万9,999円までの家庭は住民税非課税世帯になります。また、このような家庭については児童手当が30万円給付されるわけですが、給与収入に含まれませんので、児童手当と給与収入の合計額が333万円ぐらいまでの家庭は無料で産後ケア事業のサービスを受けられることになります。

母子家庭で0歳と3歳の子ども2人の場合は、給与収入が204万3,999円までの家庭が無料でこのサービスを受けられます。母子家庭の場合、児童手当30万円のほか、児童扶養手当63万480円が給付されますので、給与収入と合わせて約300万円の収入の母子家庭でも無料でこのサービスを受けられるということになります。施設の受け入れの限界はもちろんありますが、ぜひ利用いただきたいと思っています。

この事業は県内でも珍しく、このようなNPO法人と施設が花巻市内にあり、お母さんやお子さんを支援できるのは我々にとってありがたいことだと思っています。

平成32年度から学校給食費の管理を市が行います(学校給食費の公会計化に関する条例を制定しました)

市長

学校給食費につきましては、これまで、学校の先生方が保護者の方から徴収しており、市が債権者なのか、学校関係者が債権者なのかはっきりしていない状況でした。

今回、この学校給食費を公会計化するに当たり、前提として条例を制定する必要がありますので、3月の平成31年第1回花巻市議会定例会で「花巻市学校給食の実施及び学校給食費の管理に関する条例」について承認いただきました。その承認と同時に、条例施行規則も市として定めたところです。

ただ、条例等を定めましたが、実施には準備が必要になります。これから保護者の方にも説明して、市が請求して学校給食費を支払っていただきますが、口座振替のための手続きなどが必要になります。したがって、実施については1年後の平成32年の4月1日からと考えています。

この学校給食費の公会計化によって得られる成果は、特になかなか支払ってくれない保護者の方から給食費を徴収する学校教職員の方々の負担がなくなるということ、そして市の財務規則に基づき予算に位置付けることによって、市が債権者ということがはっきりすることです。市として債権の回収の手段も理論的には取り入れ可能になるということになります。そして口座振替の市指定金融機関を選択することができますし、振込手数料を市が負担しますので、保護者にとっても利便性が向上し、負担が減ることになります。

主な質問

花巻中央広場の整備について、国からの社会資本整備総合交付金はどのような部分が制度に適合して交付されたのか

市長

花巻市は立地適正化計画を策定しており、花巻のまちなかで公共・市民サービス施設を整備した場合、国の支援を得られる体制になっています。花巻中央広場の場所もこのまちなかに含まれるので交付の対象となります。

この事業は用地取得費が含まれるか

市長

エセナ跡地は、みちのくコカ・コーラボトリング株式会社が所有していた土地でしたが、市が所有するほかの土地と交換する形で譲渡を受けました。市の市有財産を譲渡したので、負担がないとはいえませんが、予算上の措置として費用は発生していません。

花巻中央広場の面積のうち芝生の面積は。また、擁壁の概要は

市長

花巻中央広場の全体としての面積は1,974平方メートルで、芝生部分の面積は650平方メートルになります。芝生面積をもっと全面的に増やしたかったのですが、屋台の設置や車の搬入など、イベント等で使うことを考えて芝生部分を一部としました。

擁壁につきましては、まん福の土地を取得した際に付いてきた部分と、エセナ跡地の土地を取得した際に付いてきた部分があり、今回、まん福の建物の境にある、崖の下半分ぐらいをコンクリートで整備して安全にしました。

災害公営住宅で空いている5世帯分は、今後どのように募集していくのか

市長

災害公営住宅の整備計画の段階で30世帯の入居希望者がおり、国や我々は30世帯分の住宅の整備が必要だと判断しましたが、その後、希望者が自分で住宅を新築、あるいは沿岸に帰れることになったというような方もいたため、実際に入居が決まったのが25世帯となりました。これを受け、我々は3回再募集をかけましたが、希望される方が出てこないという状況でしたので、すぐに5世帯分が埋まるとは難しいという感じを持っています。

そういう中で、将来的に被災者の方で花巻にお住みになりたいという方も出て来ると思いますので、5世帯分全部を使うわけにはいきませんが、空き家にするわけにもいきませんので、有効活用するという観点から、別の使い方を考える必要があります。

国の制度としては、どうしても空きがある場合には市営住宅等として利用することができるようになっています。実際に、沿岸被災地でそのように利用されているところもありますが、花巻市についても同様な制度・考え方だと理解しています。

そうした場合、我々としては、まずは市営住宅として使う必要がありますので、入居する被災者の方々との交流も考え、通常の市営住宅のように募集するのではなく、どのような世帯の方に住んでいただくのか、条例等で制定が可能なのかを今検討している状況です。

できれば、被災者の方々との交流に加え、まちなかも元気になるような付随的な効果が得られるような子育て世帯にお入りいただくということも検討したいと考えています。

被災者の方々については、上町あるいは仲町の自治会に入っていただきたいとのことから、地元の方々がマルカンビル大食堂で交流会を開催するなど、親交を図っています。

コンビニエンスストアをつくっていただくことで、被災者の方々の利便性が向上するお話を先ほどしましたが、まちなかを走る市街地循環バス「ふくろう号」に加え、去年の10月からは「星めぐり号」も導入し1日10便を20便に増便しました。被災者の方々にもこのバスで例えば移転後の総合花巻病院やJR花巻駅に行っていただくなど、利用していただきたいと思います。このように被災者の交通手段を確保するなど、受け入れるための準備も着々しているということです。

花巻市内での学校給食費の滞納金額や件数、割合は。また、ほかの自治体の公会計化の状況は

学務管理課長

平成29年度分になりますが、未納額については58万430円、未納件数が30件、未納率は0.15%となっています。

ほかの自治体の状況については、全国は4割が公会計化、県内では7割が公会計化となっています。

学校給食費の口座振替手数料は年間どれくらいを想定しているか

学務管理課長

年間100万円程度を見込んでいます。

日本ワインフェスティバル花巻大迫の来場者の状況は。また、今年の目標は

大迫総合支所長

第1回目の来場者が約3,700人で、第2回目が約5,000人となっています。今年は7,000人を目標としています。

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