令和2年4月 定例記者会見を開催しました

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ページ番号1011912  更新日 令和2年4月30日

写真:記者会見の様子

開催日時

令和2年4月23日(木曜)午前11時から午後0時5分まで

開催場所

花巻市役所本庁本館3階 委員会室

会見項目

  1. 新型コロナウイルス感染症に関する花巻市の対応について(担当 新型コロナウイルス感染症対策本部)
  2. 花巻市高齢者通院時交通費助成事業がスタートします(5月1日から交通費の負担が大きい高齢者の通院時のタクシー利用を支援します)(担当 健康福祉部 長寿福祉課)
  3. 八木巻神楽が岩手県指定無形民俗文化財に認定されました(担当 教育部 文化財課)

新型コロナウイルス感染症に関する花巻市の対応について

市長

新型コロナウイルス感染症が国内で拡大している状況の下において、この対策が我々にとっても1番重要な事項になってきております。

このコロナウイルス感染対策について、昨日の臨時議会でもお話しまして、そのお話した内容については、ホームページに掲載する予定になっておりますけれども、そのことも踏まえて、記者会見においては市の今対策している中身、また、今後の対応についてご説明させていただきたいと思います。

外出自粛ということはよく言われています。3密については、我々もそのとおりであるということで、お願いしているわけでございますけれども、外出自粛について、国、総理大臣、あるいは全国知事会、達増県知事が非常に力を入れていることは、このゴールデンウイーク中に県境を越えて旅行してほしくないということであります。

やはり感染拡大地域から地方への感染が大変心配されている状況ですから、これは我々が指示できないわけではありますけれども、お願いとしまして、県境を越えて外出することは自粛していただきたいということを市民の方々にお話をしている状況であります。これについては、県外の方に我々としては申し上げられないわけですけれども、やはり県外からも今回のゴールデンウイークについては、花巻に旅行に来るとか、そういうことはお控えいただきたいというのが我々の気持ちであります。

今回のコロナウイルス感染については、まず中国からの第一波、中国から来た人達が感染を我が国にもたらしたと、その次にアメリカとかヨーロッパを中心とする第二派の方々が、やはり感染をもたらしたということになります。

岩手県においては、現在、まだ感染が確認されておりません。ただ、このPCR検査は対象が非常に限定されております。そもそも、症状がない方については、PCR検査の対象にならない。しかし、感染しても症状が出ない人が8割ぐらいいるのではないかという話もあるわけで、症状のある方だけこの検査をするということでは、感染者がいるかどうかというのが完全にはつかめない状況になるわけです。

特に厚生労働省の基準によりますと、37度5分以上の熱を4日間出すとか、そういう非常に症状がある程度はっきりした方だけをPCR検査の対象にしているわけであります。そして岩手県においては、この帰国者・接触者相談センターにお問い合わせをした方についても、全員がPCR検査をしているわけではない、これは厚生労働省の基準によるわけですが、診察いただいて、その上で6人の専門家の方々が合議でPCR検査をするかどうかを決めているという状況で、症状のある方についても全員がPCR検査をしているわけではないということです。

その中で、岩手県内のそのような活動をする専門家の方々も、感染が確認されていないからといって、岩手県内に感染者がいないわけではないということをおっしゃっています。そのとおりだろうと思いますが、実際的に、肺炎による入院が増えている、あるいは死亡者が増えているということも、我々の理解として岩手県では認識されていないわけでありますので、感染の拡大がほかの県に比べて多いわけではないというのは、事実であろうと認識しております。

そういう中で、我々として大事なのは、県内の方々がこういう3密を避けるとかいうことも大事でありますが、県内における外出についても、あまりやっていただかない方がいいわけではありますけれども、これを東京と同じように非常に厳しくする必要は、今の段階ではないのではないかなというのは私の認識でありまして、これが2週間で収束するのであれば県内の外出もなるべく避けてくださいということは言えますけれども、これは長く続く可能性が強いということを考えますと、ここの部分について今から締め過ぎるのは、自粛疲れという話が感染拡大地で出ていますけれども、そのようなことを招く危険性もあるということであればそこは強調しないで、花巻市はホームページ等において、県境を越えた外出について自粛してくださいというようなことを強調させていただいているということであります。これは我々としては国とか、県の方針に合致していると考えております。

その中で、先ほど申し上げましたように我々は、県外の方は観光も含めて、ゴールデンウイーク中について、県内には来ていただきたくない、花巻に来ていただきたくないということを申し上げているわけであります。これは禁止ではありませんので、お願いであります。このことによって県内が、特に花巻市において、感染が確認されていないという状況が続いてほしいと、どうしてもこれは移動者がこれを出されることになりますから、先ほど申し上げたように、県内に感染者がいないという認識ではありませんけれども、少ないという状況においては、県外からこの感染がもたらされる可能性が非常に強いのではないかなと、国のおっしゃるとおりだと思いますので、その部分をお願いしているという状況であります。

次に、市の具体的な今の対策についてお話をさせていただきます。
まず、国の雇用調整助成金への上乗せ補助であります。これについて、雇用調整助成金を拡大すべきであるということは、我々3月の初めから国に対しても要望しておりました。県選出国会議員、あるいは県の市長会にもその提案をして、そのような要望をさせていただいています。3月の時点に比べますと、今の雇用調整助成金は充実してきているわけであります。しかしながら、やはり8,330円という金額が十分なのかということも含めて、我々としては、まださらに拡充する必要があると思っています。

その中で、中小企業で解雇をしたことのない企業については、10分の9の助成をすると国が今打ち出しているわけでありますけれども、8,330円の10分の9といっても、10分の1を実際に負担できない事業所も、特に零細企業において多いのではないかということを我々は心配しているところであります。その結果としまして、事業者がこの雇用調整助成金を利用するのではなくて、解雇して失業手当でやってくださいということを選択する事業者が出てくるのではないかということを大変心配しているわけであります。

我々としては、解雇して失業手当をもらうということではなくて、休業補償を事業所にやっていただいて、その部分について少しでも公的な助成をするということが大事だと思っておりまして、そういう観点から、花巻市は零細企業について90パーセントの助成をもらえる企業を含めて、10分の1を上乗せすることを決めておりまして、これは昨日の市議会臨時会でも補正予算の中に入れており、承認をいただいております。

我々は県に対しても同じような考え方で、県もやっていただきたいということを要望しておりまして、今日の県知事の記者会見があるということですから、県の方も同じようなことを考えていただければありがたいなと思っているところであります。県が仮に、この助成を20分の1にするといった場合には、市の10分の1の助成の半分は県の方の支援を得られるということになるわけでありまして、そのようなことも期待しながら、我々としてはこの今回の補正予算化をしたということであります。

そして、社会保険労務士による無料相談体制の整備ということです。これは何のためにやったかということですけれども、悩みや課題に対し助言解決に導くなど、いろいろなことを資料に書いていますけれども、雇用調整助成金の申請手続が難しいという話が、特に小さい事業者から出てくることになるだろうというようなことで、我々としてはそのような雇用調整助成金の申請手続について、社会保険労務士の方に、市内の事業者に対するご助言をしていただくということを狙いとしまして、この無料相談体制の整備をするということであります。

次に、花巻市中小企業振興融資制度を拡充し無利子・無保証料を実施ということであります。これは今、国の動きとしまして、このような制度を設けるという話が出ております。つなぎ資金の融資について、国が無利子・無保証を制度化するということで、今検討されているという情報が流れております。5月にも、このような制度が出てくるという予測もありますけれども、我々としては5月まで待つ前に、つなぎ資金が必要な企業があるのではないかと、そして、仮に5月の中ごろに制度化したとしても、それが実際に活用できるのは5月末とか、場合によっては6月になるかもしれない。そういうことを考えると、それまでにつなぎ資金が必要な市内の事業者がいるのではないかということで、既存の制度を拡充いたしました。また、昨日の補正予算で金額を増やしまして、国の制度が活用できるまで、花巻市としてこの無利子・無保証の融資制度を設けたということであります。

次に市内温泉宿泊施設、関連物産事業者、イベント開催団体、市民に対する支援ということであります。これはやはり今、1番全国的に言われていますけれども、今回のコロナウイルスによる経済的打撃を受けているのは、観光業者であるという話があります。

花巻市においては、観光業が非常に重要な産業であります。一方、花巻市の温泉郷の観光業者の方々でございますけれども、私の見るところによりますと、ほかの温泉地と比べるとやっぱりしっかりしていると、経済的にも強い企業が多いというような認識でおりまして、そういう意味では、県内のほかの温泉郷とか、東北のほかの温泉郷に比べて、対応はできる可能性が相対的に高いと思っております。ただ、このような状況で、これが半年とか1年続いた場合には、やはり大きな打撃を受けることは間違いないということでありまして、花巻において、観光産業が重要であるということから考えますと、これを守っていく必要があると、我々としてできることはやっていきたいということを考えておりまして、ここに対する支援を考えていきたいと思っています。

1番目でございますけれども、温泉宿泊施設を利用する市民への支援ということで、食事付きの日帰り入浴の場合1,000円、宿泊の場合は2,000円、これを支援するということにしております。対象は、市民と、その市民と同居するご家族だけということで、団体等は一切これを認めてないということであります。

これについては、県も経済を市町村の中で回すということを言っております。私もまさにそれが大事であろうと思います。そういうことで今回、補正予算を付けていただいたということになります。

ただ、この実施でありますけれども、これは、今の段階ではすぐ実施しないということを昨日の議会でも議員に対して説明して、その上で補正予算を通していただいたということであります。これが必要になったときには、直ちに実施できる体制が、この補正予算が通ったことによってできているということであります。

私としては、今の全国的に感染者が増えている状況において、県外の方々と同時に花巻市民の方が、宿泊施設でお過ごしになるということは危険があると考えておりまして、今直ちにこれを実施するわけにいかないと思っています。

これは、4月の中ごろ、この計画を作った段階でそのように思っておりまして、そのようなことを市職員にもお話し申し上げていたところであります。したがって、今すぐに実施できる状況にはないと、将来的に県外を含めた感染の拡大が少なくなり、花巻温泉郷に市民の方々が安心して行っていただいける状況になる、あるいは施設によって、市内の方だけ対応するというような状況になった場合、この二つの場合について、これを使えるのではないかということを考えております。

旅館業法上は、相手によって宿泊を受けたり断ったりしてはいけないということもあるようでございますけれども、我々としては、今非常事態でありますから、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく考え方の中で、この感染を防ぐための措置として、そのようなことは必要であれば、やる必要があるのではないかと思っています。

これは、温泉旅館のそれぞれのお考えもあると思いますけれども、我々としては先ほど申し上げたように、やはり感染は県外から来る可能性が強いということを考えると、そのようなことも考えながら市民の方々が安心してご利用できるような体制が整った施設について、利用していただくということはあるのではないかなと思っています。

これはいずれにしても、1年間有効な予算でありますから、慌てることはないので、そのような利用ができる体制になったら直ちにご利用いただけるということでやっていただければと思っています。

次に物産関連事業者への支援でありますけれども、先ほどの温泉宿泊施設を利用した市民の方を対象に、花巻市の特産品が当たる抽せん会を実施したいと、これはお土産業者も大変困っていますので、その支援のためにやっていただくということであります。

3番目に花巻市共催等イベント中止に伴う広告・印刷経費等に対する支援についてです。
市が共催しているイベントはたくさんあります。その中で、県外の方々が来るイベントが多いので、そのような県外の方がお見えになるようなイベント、あるいは特に県外の方々がたくさん集まるイベントは、今の時期大変危険だということから、我々の方では、イベントについてお話をいただいたときには、中止した方がいいのではないかということを話す機会が多いです。それに基づいて、それぞれのイベントの実行委員会でイベントを中止するという決定をしていただいています。

大変苦渋の決断でやっているところが多いのですが、このような感染拡大を防ぐという意味から、ご協力をいただいている実態があります。ただ、この中でイベントのために、既にお金をかけているところがあります。その部分について、誰がその費用負担するかというと、実行委員会の方々、花巻市のために一生懸命考えている実行委員会の方々個々人に、ご負担いただくわけにはいかないだろうという観点から、花巻市はそのような場合の既にかかっている費用については負担することがありますということで予算化させていただいています。

次に、一般社団法人花巻観光協会の支援でありますけれども、観光協会の会員は温泉旅館を含めてたくさんの方がいらっしゃいます。この中で、やはり会費の負担が重いという方も出ています。ただ、中には会費が3,000円という方もいらっしゃるのですが、数十万円の事業者もいるわけでありまして、その会費の負担が重いのでその分を何とかしてほしいということで、この分について市が会費を会員に代わって観光協会にお支払いして、観光協会の事業は、必要な部分について続けていただくということをさせていただきます。

5番目は、湯のまちホット交流サービス事業の利用条件の変更です。これは60歳以上の高齢者の方が、4人以上の団体で花巻市内の温泉施設等に、お風呂に入りに行った場合には、市が費用を負担するという制度です。これについてこのような状況から、団体で行っていただく場合には市は支援せず、個人の場合にだけ支援しますというように制度を変えさせていただきました。

次に、ふるさと納税による市内事業者への支援ということです。これは、花巻の土産物の企業が困っているという話がありましたので、ふるさとチョイス等と連携して、花巻の土産物を、ふるさとチョイスのポータルサイト上に設置された特設ページ内で宣伝していただくということを今お話していまして、そのような支援をやっていきます。これとは別に、花巻市が予算化をしますが、花巻観光協会に花巻の物産の販売サイトを作っていただくということにしております。

また、市内の飲食店に入れないということで、持ち帰りや配達をしている飲食店が非常に増えています。今の状況になってから配達を始めた食堂もあります。この中で、市内の持ち帰り飲食店についての紹介サイトを地域おこし協力隊の塩野さんがつくってくださったということであります。私はなかなかそういうところに行けないのですが、今は家庭の手作り弁当に代えて、デリバリーをしてくださる飲食店の弁当を昼食用に市の職員と共同で注文しておりまして、そういうことも含めて市民の皆様にもできるだけそういう形で市内の飲食店を支援していただきたいというように思っている次第であります。

次に、花巻市の感染拡大予防のための対応でありますけれども、マスク及び手指消毒液の配布について、コロナ感染の課題が出てくる前は57,000枚ぐらい花巻市ではマスクを備蓄しておりましたが、1万枚の寄付をいただいたにもかかわらず、今は26,841枚しかないということであります。

この中で、市内の高齢者福祉施設で足りなくて困っている、あるいは障がい者施設、医師会、医療機関、歯科医師会、学童クラブ、保育園、それから小中学校でも子どもたちはマスクを着けてきますが、マスクを持っていない子どもたちのためにとか、今、土日だけ図書館で貸し出し・返却で開けていて、マスクをしてくださいとお願いしていますけれども、して来られなかった方のために来客用としてのマスクを提供しておりまして、市が備蓄しているマスクは現在は26,841枚しかない状況であります。消毒液についても、学童クラブ、保育園、障がい者施設、病院等に配布しております。

これについては、現在は補正予算の専決、議会ではなくて私の専決でやらせていただきましたけれども、10万枚のマスクを市内の事業者に先日発注したところであります。中国の製品だということで、実際のデリバリーは5月末ぐらいになるのではないかということです。我々としてはそれまでマスクを何とか持たせるようにやっていきたいということです。

窓口の市の職員にはマスクを配布していますけれども、全員には配布できる分がないということで、やっぱり職員も心配しています。そういう状況ではありますけれども、10万枚が確保できて、それから状況が良くなれば配付できるようになるとは思いますが、それまではなかなか厳しいという状況になっています。

あと、布製のマスクについては、市内の事業者で製造できるというところが出ていますので、そこに発注しておりますし、また、ほかの事業者でもできるところはないか探しています。

また、市内の団体が障がい者施設と提携して、布製のマスク作成キットを提供して作っていただくというような事業をするという予定になっているようでございますので、我々としては、それと提携するか、あるいはそこが終わった場合には市独自になるか別にいたしまして、そういう施設と提携して布マスクの生産についても考えていきたいというように思っております。

窓口の対応ですけれども、待合エリアの座席、長いすを撤去しまして、個別のいすにしたとか、あるいは窓口カウンターにアクリル版による仕切り板を設置したというようなことをやっておりますし、移住相談等については対面をやめて、電話、メール、オンラインでの対応というようなことをさせていただいております。

あとは、体温計ですね。非接触型の体温計で、例えば天井につけるとか、あれより大きいと思いますけれども、1回に10人の方の体温を測れる、そういう機械があるということでありまして、これも専決で予算をとって発注しております。

最初のものは27日ぐらいに配達されるのではないかという見込みで日本の企業に発注したのですが、中国の先端企業が製造したと、仙台のアイリスオーヤマが発売するという発表をしましたけれども、同じ機器です。ただ、我々が発注した先はアイリスオーヤマとは別の、これも大きな日本企業でありますけれども、そこに発注したものが入ってきます。これによって、市役所にお見えになった方の体温が例えば37度5分以上の場合には、音が鳴るというようなことで、その場合には、ご案内してまた後で来ていただくようお願いをする、あるいはチラシを渡して、例えばこういうことは電話で相談いただけますよとかですね、そういうことをさせていただいて、立入禁止というわけにはいかないのですけれども、なるべくご協力いただくようなこともお願いさせていただきたいと考えております。

次に、市所管施設の休館でございますけれども、いろいろ閉めています。特に県外から来る施設で、宮沢賢治記念館とか、これは3月からずっと閉館している状況でありますけれども、体育施設についても、今までは小中学校の部活動とかスポーツ少年団、あるいは高校生の部活動、市民の個人利用、これを認めたわけでありますけれども、4月29日から5月6日までは、全てこの利用を休止いたします。

5月7日からは、今までどおりに戻す予定でありますけれども、連休中は止めるということにしています。今までは市内の方ということにしていたのですが、やはり近隣も含めて休止の動きが出ている中で、たくさんの方が集まる可能性があるのではないかということで、今回休止させていただくということにします。

宮沢賢治童話村の広場についても、今まで開けておりましたけれども、県外の方も含めて、連休中にお見えになる可能性があるということで、これも4月29日から5月6日までは利用休止にさせていただいております。

次に、今までは大迫と東和について、朝の7時台から8時ぐらいまで、スクールバスの混乗を認めておりました。この地域について予約乗合バスが利用できますけれども、予約乗り合いバスが運行開始する8時からだと医療機関に行くには間に合わないという方がいらっしゃったので、そういう方については利用を認めていたのですけれども、危険だということで混乗を当分の間停止することにしています。そのため、医療機関に行けなくなる可能性があるということで、この方々に対しては、タクシー券をお渡しするということをさせていただいております。

12,000円が上限でありまして、これは例えば大迫の周辺部から大迫の中心部の医療機関までご利用いただくということになります。時間もこの予約乗合タクシーが利用できない朝の7時から8時の間ということで限定しておりますけれども、医療機関に行く方でありますので、12,000円分がなくなったら繰り返し申請が可能ということにさせていただいております。

大迫の例えば中心部から岳まで12キロありますから、やはりタクシー代が高いということで、このような支援をさせていただくということであります。

小中学校でございますけれども、これは県の方で高校については4月29日から5月6日まで休校、実際的には4月30日と5月1日を休校とするという措置だと思います。これは県内の各市町村にも小中学校について、同じようにしていただきたいということで、花巻市教育委員会にも口頭で連絡があったところであります。

これについては、正直言ってどうして今休校しなくてはいけないかということが我々は分からないところであります。要するに、人の移動を防ぐための休校というのが県の教育委員会の説明でありますけれども、人の移動と学校を休校するというのはどう関係するのかというのが正直言ってよく分からない状況であります。あと、小中学校の休校については、県に対しても休校すべきではないのかという県民の声が一部の方ではあると思いますが大変強いと我々は理解していますし、花巻市にも同様の市民の声も多くはないですが来ているところであります。

そういう中で、学校が危険だということで休校するのであれば、それは一つの考え方だと思います。ただ、それが2日間だけ休校するというのは、どうも整合性が取れない。もしそうであれば7日以降も休校しなくてはいけないと私は思います。この2日間だけ休校するということが、先ほどの県民、あるいは市民の不安に応えることにはならないのではないかなと考えているわけでありまして、どうして休校しなくてはいけないのか分からないということです。

そのようなことから、これは花巻市教育委員会の判断になりますし、教育長が今いらっしゃいます。県知事は新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づいて、学校の校舎を使ってはいけないという指示ができます。それがあるのであれば、これは休校せざるを得ない、あるいは花巻市長もインフルエンザ等対策のためにそういう要請を教育委員会にすることができます。

そういうことであれば、教育委員会も対応しなくてはいけないということですけれども、花巻市長としてはそのような要請をするつもりはございません。これは、どうしてなのかということになりますけれども、先ほど申し上げたように、2日間だけ休むということが、これは子どもたちの安全を守るという意味について、大きなものとは思えないということ、休むのであれば、7日からもずっと休むべきであるということであります。

それからもう一つは、今急にそのような指示をした場合、30日・1日の間、学校を休んだお子さんどうするかという問題があるんですね。学童クラブの問題もありますし、また親御さんが急に休むことも難しいだろうと。そうすると、子どもたちをどうするという問題もある、あるいは親御さんたちも、もしその期間に休みになるとして、ゴールデンウイークで休みの期間が長くなれば、逆にその間、いろいろなところに家族でお出掛けになるということを誘発するようなことになるのではないかということからすると、どうもよく分からないというのが正直なところでありまして、私としては教育委員会に対して、お休みくださいと言うつもりはないということです。これは教育長のお話になりますけれども、そういうふうに思っています。

あと、今後学校をどうするかということなのですが、これは文科省の基準があります。それに基づいて考えなくてはいけないということですけれども、例えば学校で感染者が出た場合にどうしなくてはいけないか、これは文科省の基準に基づいてしっかり考えていかなくてはいけないところでありますけれども、もう一つは先ほど言ったような、県知事の要請と市長の要請あった場合も考えていただく必要がありますが、それ以外の場合についてどうなのかということなのですけれども、文科省のガイドラインが必ずしもはっきりしないと思います。

その中で、全国の小中学校で休校しているところが多くなっています。これは先ほど申し上げたように、岩手県に確認されていない感染者がいないということが必ずしもはっきり言えないということを考えると、危険だから休校するというのは大いに考える余地のあるところだと思います。

ただ、その間、子どもたちをどうするかということを考えたときに、今の状況からすると学校にそういう感染者がいた場合に休むのは、これは短期間でもできると思いますけれども、地域全体の危険性が出てきたということを考えた場合に、もし休校するということになると、これは短期間では済まない、長期間になる可能性があると。岩手県においては、今後どうなるか分からない状況の下において、もし休校した場合に、長期間にわたるということになると、子どもたちに非常に大きな影響を与えますので、簡単に長い間休校にするという決定はできない、我々としては教育委員会に対して、実際やっていただいていますけれども、長期間休校になった場合、学童クラブも含めて子どもたちがどうやって過ごすか、その点と学力の保持のために、教育委員会でもう既に検討していますけれども、どうやって子どもたちの学力を維持するかということを、しっかり計画を今の時点で考えていただく、それは大事じゃないかなと思っている次第であります。

部活動については、中学校の4月29日から5月6日まで休止するというのが、教育委員会のお考えだと我々は理解しております。

教育長

今の話の中身で、今度県立高校の休校と、それに伴って小中学校についてもということで、県の教育委員会の方で昨日、教育長の方の会見があったということです。

正式には、今日の県知事の会見、そして県教委から今日来る正式な通知を見て、再度しっかり検討してまいりたいと思いますが、今市長よりお話申し上げましたとおり、これまで国の学校再開のガイドライン、あるいはそういったチェックリストに沿って学校を再開している現状であります。

その後、緊急事態宣言を受けて、県知事の特措法に基づく要請があった場合は、必要な措置を講じるということになりましたけれども、先週の会見では学校の休校ということについては触れられませんでした。

今回の県の方向性については、県立高校と小中学校の児童生徒の通学、あるいは行動範囲、こういったものについては、子どもたちが家から近隣の学校まで徒歩、自転車、あるいはスクールバス等を利用した近距離の、そして、観光客とか大人が動く時間とは違った時間帯での動線でありますし、教職員についても、ほぼ自家用車で1人で乗ってくるということで、県立高校の場合とリスクというものについては全く違うだろうと考えております。

そして県内においても、幸いまだ感染の確認がされていないということで、相対的にリスクが低い状況、そういったことでは、これまで何とか学校の再開を継続していきたいということでやってまいりましたし、基本的にはそういう考えであります。

あと、部活動等についても連休中については、休止するという方法でありますが、いずれ今日の県のご判断、あるいは、通知の内容を見て、再度吟味して慎重に判断してまいりたいと考えております。

市長

教育委員会としては今日の知事の会見を見た上でご判断いただくということでありますけれども、市長としては特措法に基づく指示はするつもりはないということだけははっきりしているわけであります。

次に、健康診断事業ですけれども、これは医師会の先生方と相談の上、4月に始めたわけですが、緊急事態宣言が出たということで厚生労働省の指針がありますから、また中断した状況であります。

また、第三セクターで県外の方の施設利用をご遠慮願う旨を昨日掲示させていただきました。これは第三セクターの施設であります。

国に対する要望については先ほど申し上げたとおり、いろいろありますけれども、雇用調整助成金のさらなる拡充が必要であり、あるいは地方創生臨時交付金、これは全国の地方自治体から1兆円では足りないという話が出ていますけれども、私どもも同じように思います。やはり個人に交付する13兆円近い特別定額給付金、これは大事な事業だと思いますけれども、国が個人に直接支払う特別定額給付金と比べて、県も含めて地方自治体が住民のために利用できる事業のお金として1兆円は少ないと考えていまして、これについては市長会等を通しながら、拡大はお願いしていくことを考えています。

あとは、市役所人事課の措置でありますが、特別休暇は特にお子さんの世話する人については取ってくださいということを言い続けています。ただ、4月になってから取っている人は少なく、10人程度になっています。学校が再開したということがあるのだと思いますが、必要な職員には特別休暇を取って欲しいと思っています。

県外への出張等については、原則禁止としております。それから東京と首都圏に派遣した事務職員等については、戻っていただいているということもあります。2週間は外に出ないということでお願いしていますけれども、大体2週間が経ったので、通常の業務に戻って来られるような状況になってきております。

また、新型コロナウイルス感染対策室については、昨日設置いたしました。3階に部屋を用意しまして、対策を続けていくということになります。

特別定額給付金についても、健康福祉部の地域福祉課の中に置きますけれども、課内室ということで、明日にでも設置して対応していきたいということを考えております。これは今、総務省からも幹部から一昨日電話をいただきまして、予算が通る前に準備してくれと、多分盛岡市長などにも言っていると思います。盛岡市も対応していますので言っていると思いますけれども、そういうご連絡をいただきましたので、早く進めてできるだけ早くこの特別定額給付金が市民に渡るようにやっていきたいというように思っています。

花巻市高齢者通院時交通費助成事業がスタートします(5月1日から交通費の負担が大きい高齢者の通院時のタクシー利用を支援します)

市長

2番目ですけれども、花巻市高齢者通院時交通費助成事業、これは今まで80歳以上の方について12,000円の福祉タクシー券を配布していましたが、遠隔地の方から12,000円では足りないという声がありました。特に、通院費に絞って、そういう方についてはもっと出しましょうということで、制度を今度つくりまして、これも補正予算で承認をいただいています。

3,000円までは、ご自身で負担いただきますが、それを超えた部分については、市が負担します。12,000円が上限ですけれども、それをやらせていただいて、遠くの方も、ご家族等に送っていただけない方については、タクシーを利用して通院できるようにするという制度であります。

八木巻神楽が岩手県指定無形民俗文化財に認定されました

市長

この八木巻神楽は、早池峰神楽の岳神楽・大償神楽が月替わりで公演する「神楽の日」、今は休止しておりますけれども、月に1回ある神楽の日に、大迫交流活性化センターで3カ月に1回公演していただいている大変すばらしい神楽でありますけれども、今回岩手県指定無形民俗文化財に認定されたということであります。

もっと早くてもよかったということでありますけれども、伝統があるということと、特に早池峰神楽と一緒に交代で3カ月に1回公演しており、大変評価がますます上がっているということで、今回、県指定無形民俗文化財に指定されたということであります。

主な質問

コロナ対策の小中学校の休校の対応について、今日の県知事の会見で、例えば具体的な要請がない限りは、感染者の発生がなければ休校という措置は当面はとらないと理解でよいか。また、感染者が発生した場合、いくつかのステージを想定して基本的な対応を整備したいとあるが、どのようなステージで対応を考えようとしているか

市長

知事の特措法に基づく制限があった場合は、休校せざるを得ないということになります。したがって、制限があった場合には、休校することは間違いございません。なかった場合にどうするかについては教育委員会の判断になります。その上で、教育委員会に判断していただいて、休校するか、あるいは続けるかということを決めていただく、4月30日と5月1日だけの話ですが、これは決めていただくということになります。

その上で、先ほどの体制、基準がはっきりしていないということですけれども、文科省のガイドラインにもいろいろな基準が書いてあります。これに基づいてやらなくてはいけないとはっきりしておりますが、ただ、地域で休校云々というのは、これはガイドラインを見ただけではなかなか分からないと思います。ですから、教育委員会の方では、その部分についていろいろ考えていると思いますけれども、客観的な基準を設けるというのは、私は相当難しいと思います。

やっぱり、感染の危険性がどれだけあるだろうということの判断になります。我々が市の施策をやるときに、専門家の意見を聞いております。ですから、専門家の意見を聞いて、子どもたちの健康を守るために必要だというような専門家の意見が出た場合には、思い切って休校するということはあるのではないかと思います。例えば花巻市で何人感染があった場合であれば、あるいは近隣市で感染があったから全部休校しますということを一律決められるかというと、私は疑問だと思います。それは教育長自身も、先ほど言ったコロナ対策の専門家と直接お話していますから、そういうことを考えながらいくのではないかなというように思っております。

教育長

今の中でいわゆる体制、休校判断の基準ということでございますが、市長よりお話申し上げましたとおり、ただ、基本的な考え方については現在整備を進めているというところです。

ただし、発症あるいは感染者との接触等については、全く個々、個別のパターンの方が多いので、そのときの判断というのは必ずしもマニュアルどおりにはいかないということを前提にしながら、ただ、基本的な考え方について、これは示してまいりたいと思っております。基本的にはやっぱり、五つないし六つぐらいのパターンで考えなくてはいけないのかなとは考えておりましたけれども、もう少し整備に時間をいただければと思います。

学校の休校判断についても学校内で感染者が出た場合や地域で出た場合、近隣市が出た場合など、段階に応じて一定の基準を設けた上で、専門家に相談してその判断をするという理解か。また、その専門家の範囲はどこに今置いているか

市長

おっしゃるとおりで、やっぱり専門家の意見を聞かないといけないと思っています。我々も保健所にものすごくいろいろなことについて、ご助言をいただいています。ですから、まずは保健所が1番大きいと思います。

また、県の保健福祉部の野原部長にも、いろいろなところでご指導をいただいています。大変優秀な方なので、私も信頼していますし、保健所長もいろいろなことでご相談していますから、大変信頼しているので、そういう方々が中心になるのかなと思います。ただ、保健所長先生が、直接的には1番我々としては相談する必要がある先生だと思っています。

あとは、コロナウイルス感染症対策本部を花巻市で設置していますから、この中での協議も当然お願いすることになると思います。これはもう既に、13回は我々やっておりますので、そういうことも検討にはなる。ただ、いざというときは、そういう会議を開けない可能性がありますから、そのときは会議という形ではなくても、ご相談の上、教育委員会で判断いただくということはありうると思っています。

教育長

つけ加えますと、特措法といわゆる学校保健安全法の適用での出席停止という措置もありますので、一義的には県の対策本部あるいは保健所のご指導というのが1番大きいわけですが、こういった場合については、学校医の助言を得るということも非常に大きな要素になってまいります。

小学校のスポ少や中学校の部活をゴールデンウイーク中に休止するという判断はどういった理由か

教育長

今、学校を再開させて、部活動については一定の制約の中で行っております。そして、その中で、単独で例えばチームを組めない部分についての合同チームと言うのでしょうか、そういったものを認めていますし、一部練習試合等もということでまいりましたけれども、緊急事態を受けて、しかも連休中ということになりますので、できるだけ連休中については、お家にいて、家庭で過ごしていただくと、そういった趣旨から部活動については連休中休止していただく、小学校のスポーツ少年団の活動についてもこれまでは小学校でも一定程度できるということにしておりましたけれども、スポーツ少年団についても部活動と同様に、休止していただくということで、私どもから要請をするという形になっております。

花巻市はインターハイの会場になっていて、26日に何らかの会議があると報道もされているが、花巻市としては実行委員会の判断に任せると立場か

市長

全国高体連にご判断いただくことだと思います。

ただ、花巻市としては、首都圏を含めた県外の方が、その時期に花巻にお見えになるということは、これは難しいだろうという話はしています。

盛岡さんさ踊りなど、今年のイベントをやめると発表しているが、花巻まつりの開催可否について、実行委員会の会長としてどのように今後判断していくか

市長

石鳥谷まつりや花火、あるいは田瀬湖の花火については、中止の方向での話し合いがされていると我々は理解しています。まだ正式には決定していない状況ですね。

花巻まつりについても、9月に開催されますけれども、今の段階では難しいだろうと思っています。ただ、今すぐ決めなくてはいけないかどうかということについては、まだ時間があるので様子を見ながら、準備が始まって市民の皆様にご迷惑を掛けない段階で、中止するのであれば中止の決定をしていく必要があると思っておりますけれども、今の段階では相当難しいだろうと思っていますが、まだ4カ月以上先なわけです。したがって、正式には、まだそういう方向で決めるということで、実行委員会の方々にお話をしている状況ではないということです。

やはり、花巻まつりには県外の方も来ますので、そういうことを考えると、花巻あるいは岩手県だけではなくて、県外の状況も見ながら開催できるかどうかを考えていくということになります。それまでに完全に感染の危険性が減っているということは、ちょっと予想しにくいということですね。

これからの時期、小中学校の運動会があると思うが、対応をこれからどうするか決まっていれば教えていただきたい

教育長

例年ですと、中学校は4月末を予定しておりましたが、全て延期になっております。

そして、この中学校で延期した部分と、小学校の運動会のあり方ということで、最終的には明日校長会を開催して、それぞれ協議しますけれども、従来のような、例えば、保護者を入れて、いわゆる体育祭的なものについてはできないと思います。

したがって、どういう範囲でできるかというと、例えば体育の授業の延長のような形でやるとか、非常に簡素化した、いわゆる3密を防ぐような状況とかそういった形で、ただ、体力的なものの能力の確保ということでは、検討してはおりますけれども、従来のような形での大々的な、いわゆる体育的な大きな行事としては、これはなかなか難しいというところであります。

詳細については、明日校長会議を開いて、最終的な方向について共通理解を深めたいと思っております。

担当

広報係

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