令和3年1月 定例記者会見を開催しました

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ページ番号1013658  更新日 令和3年2月2日

写真:記者会見の様子

開催日時

令和3年1月28日(木曜)午前11時から正午まで

開催場所

花巻市役所本庁本館3階 302・303会議室

市長からの報告事項

  • 大雪に伴う除雪費の負担増について
  • 富士大学の学生に対する皆さんの支援に感謝いたします

会見項目

  1. 新型コロナウイルス感染症に関する花巻市の対応について
    (担当 新型コロナウイルス感染症対策本部)
  2. 令和3年度市民税・県民税申告書作成及び税額試算システムを導入しました
    (担当 財務部 市民税課)
  3. 市道の除雪業務委託料について補正予算を増額しました
    (担当 建設部 道路課)

大雪に伴う除雪費の負担増について

市長

今年は寒い冬で、除雪費が大変かかっております。

昨年の除雪費は1億8,000万円ぐらいでしたが、今年は3億円の予算でスタートし、専決で予算を2回、2億円と2億円を増やして、現在は7億円の予算を計上しております。1月19日現在で、固定費で支払う分も合わせますと、既に4億5,000万円ぐらい使っており、その後も少し出動していますから、まだ増えているところです。

花巻市の除雪費については、国の普通交付税の計算根拠になる基準財政需要の中に入っております。市の収入を基準財政収入ということで計算して、基準財政収入と基準財政需要の差額、言ってみれば市の通常の運営についての赤字部分を普通交付税で国から支援してもらっているわけでありますが、花巻市の場合には、令和2年度予算で市税収入が113億円ですけれども、それで賄えない分を普通交付税として国からもらっているということになります。

花巻市の基準財政需要に算定されている除雪費は3億円ちょっとありますが、3億円全額を地方交付税としてもらうわけではなく、言ってみれば赤字の部分だけをもらうということですから、除雪費のうち1億数千万円を交付税としてもらっているという試算になります。

今年は除雪費がたくさんかかっているということで、一昨日、総務省の地方財政局長の講演をウェブで聞いた際に質問をさせていただきましたけれども、その中で、除雪費が予算以上に必要とする自治体が多いので、年度末3月に特別交付税を追加して配布することになるだろうというお話がありました。市の試算だと、除雪費が7億円かかった場合には、特別交付税が1億数千万円来るのではないかということを期待しておりますが、いずれ除雪費全額について国の支援を得られるわけではないという状況であります。

ただ国の方では、除雪費を含め、地方の市町村の資金繰りが厳しくなるところもあるのではないかということで、3月に想定されている特別交付税を一部前倒しで支払うということをしまして、花巻市も手を挙げました。これについては、2億6,000万円ちょっとですけれども、花巻市に入ってきます。

ただ、これはあくまで資金繰りを助けるということでありまして、除雪費についての特別交付税はそこまではもらえないということになりますから、今年仮に7億円かかった場合には、相当市の財政負担が重くなります。北上市も同様のようでありますし、また、奥州市については、今14億円の予算を計上しているということで、既に年末までで8億円近くかかっており、花巻市の4億5,000万円に比べると、はるかに大きな金額がかかっており、除雪費の負担というのは雪国にとって、降り過ぎると大変な負担になるという例だと思います。

富士大学の学生に対する皆さんの支援に感謝いたします

市長

新型コロナウイルス感染症については、後ほどお話申し上げますけれども、富士大学のスポーツ関連で、クラスターが生じたということで、今は男性だけだと私は理解していますけれども、今でも寮生は外出自粛をしておられます。

1月14日に最初の陽性の方が確認されてから2週間以上寮の中にいて、2人部屋ということですが、外出自粛でほとんどは部屋の中で過ごされているということで、寮の中も自由に歩き回ることができないと伺っております。

そういう状況の下において、2週間以上過ごしておられるということで、大変苦労しているものと感じている次第であります。こ市の方でも食糧を支援させていただきましたが、実は市民の方々、あるいは企業・法人の方々、団体の方々、市外の方々から、食料等の支援が続々来ているということで、これは本当に感謝申し上げたいと思います。

富士大学の寮に入って今過ごされている方については、今後発症の可能性がほとんどないという状況だと思いますけれども、そういう中で寮にこもって生活をしなくてはいけないということで、苦労されていると思います。富士大学の場合、富士大学で学ぶあるいは花巻に住むということで、全国から集まった学生たちですので、その方々に対して皆さんの支援があるということについて、大学の方々も非常に喜んでいると伺っております。この場をお借りしまして、ご寄附・ご支援いただいている方々に対して、感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。

新型コロナウイルス感染症に関する花巻市の対応について

市長

まず、新型コロナウイルス感染症の感染状況でございます。

先ほども申し上げましたが、富士大学でクラスターが発生したということであります。
経緯については、皆さんご存じだと思いますけれども、1月13日のPCR検査の結果、富士大学の運動部の方の陽性が判明したということで、1月14日に県から公表されました。

これを受けて、県の中部保健所は積極的疫学調査ということで、この感染の状況をしっかり調べていただきましたし、富士大学もそれに協力してくださったということでありまして、富士大学では中部保健所の要請を受けて、寮等共同施設を利用する全員及びその他の接触者の外出自粛と、PCR検査に協力したということであります。

最初の段階では、同じスポーツ部で除雪の活動をした方々、あるいは寮の同じ部屋など、そこで接触があった方々を中心として、たしか35人だったと思いますけれども、検査を一気にしたということでした。その結果、陽性の方が1月14日に2名、1月16日に7名分かったということであります。

そこで岩手県は、クラスターということで発表したわけでありますけれども、この方以外にも特定の運動部の中で接触が確認されていなかった方々、あるいは寮には住んでいるけれども接触が確認されていなかった方々について、中部保健所の方でPCR検査をすることを決めました。先ほどの35名のうち、たしか27名の方々は2回検査を受けていますけれども、その方々も含め、延べで220人を超える大規模なPCR検査をしたということで、感染の状況をしっかり捉まえて、囲い込みをすることをやっていただきました。

その後も陽性者が出てきております。1月18日あるいは19日も陽性者が確認されていますし、また、この1月19日には、特定の運動部、あるいは寮の方ではない学生についても1名確認されています。この方の関連の方々は、全員調べて感染がないということが分かっております。これも含めて相当大規模に調べましたが、陽性者については初期の段階でほぼ全て確認しているという状況でありまして、市民に対する接触もあまりないというようなことで、市民への感染の可能性はないということが保健所の調査によって分かってきているというところであります。

そういうことで私共は、この寮の関係の陽性者はもう出ないだろうと思っておりましたが、1月26日に、もう1名の方の陽性が確認されました。この方は、実は最初にPCR検査を受けた35名の中に入っている方でありまして、35名の陰性、あるいはその陽性が確認されなかった方については、1月15日と1月17日の2回PCR検査を受けているわけですけれども、その2回とも検体は検出されなかったという方であります。その方は1月25日に症状が出て、1月26日に検査した結果、陽性が確認されたという状況でありました。

陽性者に接触してから2週間の間は感染が確認される可能性があるとよく言われておりますが、一般的には、接触してから3日から7日の間に感染が確認される例が多いということで、この方については2週間経ったところで感染が確認されたということであります。ただ、この方については、先ほど申し上げたように、1月15日の段階から寮に入って外出を自粛しており、例えば食料をもらいに部屋の外に出るとか、そういうことはあったみたいですが、ほぼ部屋の中からも出ないという生活をされていたということであります。そういう意味では、この感染が拡大する可能性はあまり高くないのではないかと思っております。

同室の方については、PCR検査をしたということです。この方も1月15日と1月17日にPCR検査をしましたが、1月26日に検査をして、昨日の段階では県の方から陽性と公表されていませんから、陽性にはならないのではないかと推測をしている次第であります。

また、1月16日と1月17日に、富士大学の校舎で大学共通テストが実施されました。一般論としまして、物からの感染については、3日経つとなくなると言われているようでありまして、1月16日・1月17日の段階では、この陽性者の方が教室に行ったとしても、もう3日経っていましたので、この大学共通テストについて、受験者が感染する可能性はないだろうというように一般的には判断されたわけであります。ただ、富士大学は、念には念を入れるということで、1月15日に専門の業者にお願いして中部保健所のご助言に従った消毒をしたということであります。そういうことで、大学共通テストについては滞りなくできたと思います。

大学共通テストに関して重要なことは二つありまして、一つは受験者が感染するような事態を避けなくてはいけないということ、もう一つは、受験者が必要以上に不安がって、受験に影響が出てはいけないこと、この二つがあったと思いますけれども、私共の方としましては、保健所の対応あるいは保健所等のご助言をいただきながら、この大学共通テストについては問題ないというように判断したわけでありまして、少しでも受験者の不安を除去したいということで、その旨の市長メッセージも事前にお出しさせていただきました。

また、花巻市からの食糧支援については、1月18日に富士大学の学長がご挨拶にお見えになりまして、その中で、寮生が部屋の中で富士大学が供給する弁当しか食べてないというお話がありましたので、何とか支援したいということで、食糧の支援をさせていただいたということです。

これについては、新聞でも取り上げていただきまして、それをきっかけとして市民の方々の食料等の支援が多くなったと理解しているところでありまして、その意味では本当にマスコミの皆さんに対しても感謝を申し上げたいと思っております。

これまで市内で発生した陽性者ですけれども、30人出ております。現時点では、陽性が判明した方について、その方々を起点としてそれ以上の感染はないだろうというような状況になっております。新たな陽性者が今後出る可能性はもちろんあるわけですが、花巻市内において観光施設あるいは飲食店等から感染したということはありません。したがって、この事例から見ると新型コロナウイルス感染症の感染が拡大している状況にはなっていないということになります。

観光施設等について、Go To事業が一時停止になったことによって、花巻市内の温泉施設も、特に2月以降の予約については減っている状況であります。その中で先日、県知事と市町村長とのウェブ会議がありましたけれども、私が申し上げたのは、今はやはり県民に県内の施設を利用していただくということで、何とか観光施設の支援に結びつけるという、去年の4月から7月ぐらいの考えにもう一度戻る必要があるのではないかと、それについては市町村だけではなく、県にも支援をしていただきたいということを県知事に申し上げた次第であります。

ただ、県内での感染拡大がある程度抑えられているということが大前提となりますので、県中央地区での感染が結構多い状況が一時続いておりましたけれども、花巻市を含めて、県内の感染を抑えていくということが今後大事になります。それが前提とならなくてはいけないと考えている次第です。

次に新型コロナウイルスワクチン接種体制の構築についてであります。
国が全面的な支援をして、新型コロナウイルスワクチンの接種については市町村が実施するということであります。

これにつきまして、国のいろいろな指示については日々変わっている部分がございます。「3月下旬には高齢者のワクチン接種を始めるように」という指示があったわけですけれども、昨日「場合によっては4月以降になる」というような発言があったと今朝聞きまして、少し驚いております。

ただこういうのは、みんな初めてのことでありまして、その意味でいろいろな状況によって対応を変えざるを得ないというのは、これは国であれ市町村であれ同じですので、その部分については私共の方として、いかがなものかとは考えておりません。一生懸命、なるべく早くやりたいという中で、調べてみるとなかなかできないというのが分かってきて、変更するのは当然あるということだと思いますので、我々としてはそれを受けた上で対応していきたいと考えております。

まず、今国が発言しているワクチン接種の概要ですが、最初はファイザー社のワクチンが出てきて、先に医療従事者にワクチン接種を行い、高齢者、基礎疾患のある方、高齢者施設の従事者、それ以外の方という順番で進めるということです。

ただ、ファイザー社のワクチンについては、マイナス75度以下で冷凍保存をしなくてはけないということで、これについては花巻市医師会とお話しまして、集団接種を基本として行うということで、その準備を進めているということです。

この場合二つありまして、昨日までの段階で、集団接種を受ける方々の交通手段については、国の方で支援するという項目が一切ありませんでした。特に高齢者で、自家用車で会場に行けない方々の移動手段を確保する必要があるので、国の支援がなくてもその部分を花巻市が手配するということで準備しなくてはいけないと我々は考えております。今日の段階で、国からの支援がある可能性が出てきたように思っておりますが、国の財政的な支援があるかどうかは別にして、我々としては移動手段の検討をしていきたいと思っております。

そして、これについて予約あるいは移動手段の確保もあるかもしれませんが、相談対応としてコールセンターを頼む費用については、国の方で財政的な支援をすると伺っておりますので、その契約について、具体的に事業者と話し合いを進めているということであります。通常であれば入札により契約することになりますが、本件について国のガイダンスでは、随意契約でもよいということになっておりますので、我々としては1番ふさわしい事業者をコールセンターとして選定するということで準備を進めております。

そして、この新型コロナウイルス感染症対策の市の状況ですけれども、基本的にはこれまで対応してきた健康福祉部長と健康づくり課長兼新型コロナウイルス感染症対策室長が、保健所あるいは花巻市医師会の方々とコミュニケーションをしっかりとっておりまして、非常に密接に連絡を取り合っておりますので、彼らにはワクチン接種の計画づくり等においても中心になってもらいたいと考えております。組織的には、やはりはっきりさせるという意味で、感染症対策室とは別に新型コロナウイルス感染症ワクチン接種対策室を設けさせていただくということを考えております。

資料にこのワクチン接種対策室の現時点の機構図を掲載しており、これについては2月1日付で立ち上げたいと思っています。まだ発令しておりませんが、健康づくり課長兼新型コロナウイルス感染症対策室長がワクチン接種対策室長になって、課長補佐級の次長が2人で、1人は保健師、もう1人は事務方の担当者を置いて、その下にワクチン接種班、ワクチン接種会場班、総務班、ワクチン接種輸送班、移動手段確保の観点からの対策になりますけれども、その職員を配置するということにしています。

ただ、これは計画策定の段階での人員で、実際に集団接種が始まった場合には、この人数では足りなくなるので、そのときには必要な人数をほかの部からも出して、対応していきたいと思っています。

昨年の特別定額給付金10万円の時には、最盛期には1日当たり70人の職員をその業務に充てさせましたが、70人までいくかどうかは別にしまして、必要な人数をどんどん投入してやっていきたいと思っています。特別定額給付金は市民の生活を支えるという意味で非常に大きな役割がありましたが、今回は命を守るという施策になりますので、全力を尽くしてできるだけ早くスムーズにワクチンを接種できるような体制をつくっていきたいと思っています。

これに関連しまして、3月12日までに高齢者向けのワクチン接種の通知を行う必要がありますので、健康管理システムの改修業務委託を実施します。これは接種対象者の抽出や接種記録を管理するための既存の健康管理システムを改修するということで、委託料を374万円計上しており、既にこの業務が始まっております。そして接種券・封筒・国の案内チラシの印刷、封入、郵送等の一括委託料についても、712万3,000円の補正予算を計上しています。これらは市議会を開かずに、専決で予算化させていただいているということであります。

そして、このほかにも新型コロナウイルスワクチン接種に関する予算が出てきます。一つは接種体制確保にかかる費用9,754万1,000円で、これは全額国負担になりますが、先ほどお話したコールセンターの費用は6,000万円ぐらいの計上を考えていますが、それもこの中に入ります。あるいは新型コロナウイルスワクチンの実際の接種にかかる費用1,848万8,000円、これも全額国庫負担で医師の方々に対する委託料や謝礼などが入っています。

そして先ほど申し上げたワクチン接種会場への移動体制確保にかかる費用2,998万3,000円であります。これは正確な数字が分かっていないので、おおよその数字ですが、会場の警備費用も入ります。これについては先ほど申し上げましたように、今日の情報によると国もそのような必要性について考えてきているようなので、場合によっては国から一部支援が出てくる可能性もありますけれども、現時点では市単独での計上を考えております。

これについては、2月2日に臨時議会を招集させていただきまして、そこで承認をいただきたいと考えております。また、これを実施するに当たり、例えば交通関係のバス等について、バス業者との連絡窓口になる建設部あるいは市の公用車を管理している財務部などを含め、庁内の連絡会議を1月22日設置してこのようなことについて情報交換をさせていただいております。

次に、花巻市温泉宿泊施設等利用促進事業の期間延長等についてであります。
これは既に発表しておりますが、2月についても最大2,000円の補助をするということであります。

先ほど申し上げたように今の状況において、やはり県内の感染が拡大しないということが大前提となりますけれども、県民の方々に花巻温泉郷の宿泊施設を利用していただくのが花巻温泉郷の今後の経営維持に重要になるということで2月28まで延長することとしています。

12月・1月は予想よりも花巻温泉郷の利用が少なかったということで、既に計上している予算を使わせていただくということになります。3月についても同様に、これは延長することになる可能性が高いと思っています。

花巻市において、感染はそこまで拡大していない状況だと認識しておりますが、そのような状況が続く限り、あるいは県内で爆発的な感染がない限り、同様の支援はしていく必要があると考えております。県民について最大4,000円補助にするということも状況によって考えていく必要があると考えております。

また、これに関連しまして、市内物産品が当たるキャンペーン、これは去年の6月・7月に実施しましたが、物産品業者が温泉向けの取引が少なくなっており困っているという話がありましたので、市が物産品を買い取って当選した宿泊者にお渡しする事業をさせていただきました。

今回は、1月8日から2月28日までの期間、同様の事業を実施させていただきます。やり方としては、応募サイトのQRコードが印刷されたマスクケースを贈呈して、そこから応募していただくということになりますが、市内の物産品を取り扱っている事業者の方々の売上が434万円ぐらいになるということになります。
そしてPayPayの20パーセントが戻ってくるキャンペーンでございますけれども、最初は600店舗ぐらいで始めましたが、今は992店舗まで増えておりまして、旧3町の店舗についても、これを利用する方が増えているという状況になっています。

市としましては、12月から3月まで還元額1億5,000万円ぐらいということで予算計上しておりますけれども、1月26日現在で決済回数が84,793回、決済金額が4億8,861万3,000円、還元額が7,124万円で、この調子で行った場合には1億5,000万円の予算を少し超えるくらいになるのかなということで、大体想定どおりに利用をしていただいていると考えております。

ただ、飲食店については、やはり落ち込みはあるということで、そういう意味で飲食店はなかなかこのキャンペーンだけでは支援が足りないという状況になっております。

飲食店でもそれなりに利用はしていただいておりますが、ほかの事業者は去年の8月に比べると業種によって売上が150パーセントから200パーセント近いところもありますから、利用を拡大することによって、売上の維持に大きな効果が出ていると私共は思っており、20パーセントを市が還元することによって、事業者にとって100パーセントの売上になりますので、大きな経済効果が出ていると思っていますが、飲食店については、支援が足りない状況になっています。したがって、飲食店に対しては、1店舗当たり30万円の補助をさせていただいています。

次に、家賃補助でございますが、国の補助のほか、県も今月から家賃補助を始めまして、県の家賃補助については市経由なりますので、市の家賃補助も拡充しました。その結果、県の補助は月額家賃の2分の1、花巻市は3分の1、国は3分の2で、場合によっては100万円の家賃に対し103万円もらえる場合もあるわけであります。

これについては、総務省の方で問題ないという見解を示しておりますので、我々としてはそういう形でやらせていただきたいと考えていまして、後ほど話しますが、飲食店・自動車運転代行業に対する30万円の補助と併せて、例えば100万円の家賃補助ということなると、去年の持続化給付金、個人の場合で上限100万円、法人では上限200万円上限ですが、それに匹敵するような、飲食店に対する支援ができるということで大きな効果があると思っています。

ただ、国の家賃補助は2月15日が申請期限でありまして、本来1月15日だったのが1カ月延びたのですが、申請が遅れた理由を記入しなければならないそうですので、あまり時間はないですけれども、我々としてはできるだけ使っていただきたいと考えておりますので、情報発信をさせていただいております。

その中で、電子申請をしなければならないのですが、その仕方等についても市ホームページで掲載しております。それを実際に見て、市内の事業者の方が相談に見えて、「対象にならないと思っていたが、要件を満たしており申請ができた」ということで「近くの店の方にも紹介する」という話が一昨日ありました。我々としては支援について周知をしているつもりでしたし、また、家賃支援の申請の仕方についても、なはんプラザで支援をしておりましたが、やはりまだまだ伝わらないところがあるいうことで、そういう意味では使える方はぜひ使っていただきたいと思っています。先ほどお話したとおり、持続化給付金に匹敵するような支援を受けられることになりますから、ぜひ使っていただいて、事業の継続に結び付けていただきたいと思っています。

家賃支援給付金の申請サポート会場については、2月も開くことにしております。
会場はなはんプラザの3階ギャラリーで、委託業者の都合によって毎日設置することはできないですが、国の支援は電子申請が必要ですから、ご相談いただきながら申請いただきたいと思います。

花巻市の家賃補助の申請期限は3月12日ですから、まだ時間がありますので、これもぜひ使っていただきたいと思っています。

次の飲食店・自動車運転代行業への支援金の給付については、1事業者当たり30万円ということですけれども、現時点の実績は、飲食店の申請受付件数が182店舗で79店舗に対して2,370万円支給済み、代行業の申請受付件数が8事業者で5事業者に対し、150万円支給済みということであります。

そういう意味では、結構多くの方に利用していただいておりますけれども、市内の飲食店は600店舗ぐらいあったはずですので、利用していただきたい方々がまだまだいるということであります。ぜひ利用いただいて、事業継続に結び付けていただきたいと思います。

次に失業者生活見舞金でありますが、当初は500万円を予算化したわけでありますけれども、実際にはもう少し増えるということが分かってきまして、1,000万円の補正を先日行ったところであり、合計1,500万円の予算に基づきまして、失業した方々に対して10万円の見舞金をお支払いするということであります。

1,000万円も増えた理由でありますけれども、花巻市内の事業者ではなくて、近隣市町の事業所で市民の方々の解雇が増えたということが一つあります。もう一つは、期限のない正規職員ではなくて、期限付きの社員の方について、期限が終了し、本人は更新したいけれど事業者のご都合で更新が認められず離職した場合、その方々についてもこの見舞金の対象にさせていただいたということであります。当初はそういった期限付きの方々について、見舞金の対象になっていなかったのですが、それではよくないという声があり、解雇と同じように扱わなくてはいけないということで、対象にすることとしました。

実績としては、11月27日現在で46件460万円ということでありまして、対象になる方がまだいるのであれば、ぜひ、申請をしていただきたいと考えております。

次に離職者等正規雇用促進奨励金であります。
これは自営業の方も含め、職を失った方を正社員として雇用した事業者に対して、1人当たり50万円、1事業所当たり150万円を上限として、奨励金をお支払いするということであります。

これは、過去に同じような施策をしたことがありまして、今回の新型コロナウイルス感染症でも、このようなことをさせていただいたわけですが、実は現時点でまだ、実際の申請はございません。

やはりこれは過去の場合と違って、このコロナ禍の中で、事業者の方々がなかなか思い切って正規職員を雇うということができないという状況になっている可能性もありますけれども、ぜひこれも利用していただいて、正規雇用の増加につなげていただきたいと思っています。

次に、令和3年度の固定資産税の軽減措置についてであります。
これは国の制度でありまして、令和2年の2月から10月の間において、連続する3カ月の売上、事業収入が30パーセント以上減少した場合については、2分の1を減額、50パーセント以上減額した場合には、固定資産税を全額減額します。

固定資産の対象は事業用家屋と償却資産で、土地は入りませんが、事業用家屋と償却資産の固定資産税を減ずる、あるいは免ずる措置を国がとっているわけであります。これもぜひ使っていただきたいと思います。

特に、例えば大規模な宿泊施設等については、相当大きな金額の固定資産税が減免になりますので、ぜひ使っていただきたいと思っておりまして、これも申請期限が2月1日ですから時間がございません。国が決めた期限ですが、2月1日に間に合わなくても、認定経営革新等支援機関という、端的に言うと税理士や商工会議所、銀行、信用金庫に、2月1日以前に相談に入れば、2月1日以降でも申請を受け付けてもらえるという国の制度でありますので、まずは税理士や商工会議所、銀行、信用金庫にご相談いただいて、申請の準備をしていただきたいと思います。

相当大きな金額になりますので、建物などいろいろな資産を所有している方についてはこの制度を利用していただきたいと考えています。

令和3年度市民税・県民税申告書作成及び税額試算システムを導入しました

市長

市民税・県民税申告書の作成、税額試算システムを花巻市で導入しました。

これは国の税務申告で使うe-Taxと異なり、マイナンバーカードは使いませんので、そのまま電子申請はできません。電子的に情報はインプットできますけれども、実際的には、それを印刷して出さなくてはいけないということで、国のe-Taxよりは使い勝手が悪いということになります。

ただ、国のe-Taxは確定申告の対象になる方が主に使っているので、その中で住民税についても申告できるわけですが、例えば花巻市の農業者の方について、収入源が二つ以上ある方は別ですけれども、確定申告の対象にならない方は今までは実際に申告会場にお見えになって、そこで書類を作っていただいて提出する必要がありました。今後はこのソフトを使い、ご自宅で必要な情報を入力して、あとは郵送で申請できるようになるということで、そういう意味で、利便性にはつながるのではないかなと考えております。

今のところ県内では、ほかの市町村でこれを導入するという情報はございませんので、場合によっては花巻市が県内で最初になるのかなと思っている次第であります。

市道の除雪業務委託料について補正予算を増額しました

市長

花巻市の場合、市道が3,300キロもあり、その中で除雪延長は1,717キロもあります。
この前、札幌市について調べたところ、人口が200万人で花巻市の20倍ですけれども、この市道の除雪距離は3,000キロちょっとなんです。ですから、いかに花巻市が人口9万4,000人の中で、除雪対象となっている市道が長いかということの表れだと思います。

7億円を予算計上していますが、大変厳しいというお話を先ほどさせていただきました。
実際に、除雪についての苦情は大変多いです。その中の一つは、ブルドーザー等で除雪しますので、どうしても端に雪が寄ります。この部分について、さらに雪を取り除くということになりますと、費用がひょっとしたら、2倍までは行かないかもしれませんけれども、相当のものになるということで、除雪することができません。

これは札幌市の除雪について見ても同じように答えておりまして、この部分については、やはりご自身で除雪していただきたいということを言っております。花巻市の場合も同様で、これについてのクレームは大変多いということがありますが、その部分については大変申し訳ないですけれども、やはり市民の方々にお願いしたいということであります。

また、この前、花巻市民で花巻から盛岡まで通っている方の「花巻は除雪がひどくて紫波に行くと良くなる」という投書が新聞に掲載されました。そういうことがあると大変申し訳ないのですが、その方はどうか分かりませんけれども、県道・国道を利用しているのであれば県と国がそれぞれ除雪をしていますから、花巻市の除雪ではありません。

そしてもう一つは、北上市の場合には花巻市よりも、やはり除雪が十分ではないという声もお聞きしているところでありますし、奥州市でも同様の話があります。毎年そうなのですが、盛岡や紫波は雪が少なくて、花巻は多くなり、北上と奥州は花巻より明らかに多いです。そうするとやはり、どうしても除雪をしても十分じゃない部分があって、その部分について不満が出るということになります。基準は多分どこも一緒で10センチ積もったら除雪ということになっていると思いますが、そういう中で、しっかりできることはやっていただきたいですし、除雪業者には頑張っていただいていると思います。札幌市もそうなのですが、安全性を確保するということを考えると、除雪は夜にしなければなりませんが、1月15日は夜中・早朝に、除雪業者に出ていただきました。それでも全部除雪できていないということが分かりまして、昼からまた出ていただきました。午前9時とか10時ぐらいにいろいろな苦情があったようですが、1回引き揚げて1・2時間休んだ上でまた出ていただいて、昼以降に除雪していただいたということがありました。

花巻市内全域で1回除雪に出ると3,000万円かかりますが、1月15日に関しては4,900万円かかったということで、大変な負担にはなりますが、除雪業者の方もそういう意味で大変ご苦労されています。だから除雪が不十分でいいということにはならないのですが、そういう除雪業者が頑張っているということについては、市民の方々にもご理解いただきたいと思っています。

主な質問

富士大学に対し、市でも食糧品を支援しているが、今後食糧品以外の支援を考えているか

市長

食糧品の支援について、富士大学のご意向によっては再度実施するということを検討します。そのほかは、今のところ支援は考えていません。今、富士大学の学生は、女子寮は外出自粛がなくなったと理解しておりますが、男子については、まだ外出自粛をしておられます。ただ、先ほど申し上げましたように、1月26日に陽性が一人確認されましたけれども、その方は、我々が得ている情報だとほかの寮生とは接触がなかったということであります。

同じ部屋の1人だけしか接触がなかったということですから、中部保健所の助言によって、富士大学の判断でほかの寮生について外出自粛をこれ以上延長せずに終了する可能性もあるのではないかと思っています。今のところ外出自粛は今月いっぱいだと私は理解しておりますが、今後の状況を見ながら中部保健所のご判断で決まると思います。もし外出自粛がさらに延長になった場合でも、食料の支援をもう1度ぐらいした上でそれ以上の支援は必要なくなるという可能性があるのではないかなと思っています。

新型コロナウイルスワクチンの接種会場はどのような場所を想定しているか

市長

まずは旧1市3町に設けるということが前提となります。その上で、やはり広いところがいいということになりますので、花巻地域であれば、総合体育館と文化会館を使うことを今検討しています。

規模の大きい27地区にそれぞれ振興センターがありますけれども、そこが使えるとすれば会場まで近くなりますから、そこの使用も検討の課題になります。ただ、例えば今まで特定健診などでは100人規模で実施しておりますけれども、1地区で500人・600人ということになった場合、振興センターに十分なスペースがあるかということについては、もう少し検討しなくてはいけません。現場の方では、それを考えたいと言っておりますが、利便性という意味で良くても、狭くなるとまずいことになりますから、まだ検討の余地はあると考えています。

新型コロナウイルス感染症ワクチン接種対策室を2月1日に設置する予定とのことだが、人事異動の発表はいつするのか

市長

手続き的には明日ぐらいにはしますから、明日の夕方になる可能性はあります。
発表は必要ですから、その準備はしております。

新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種について、花巻市独自で今課題になっていることや独自に対応しなければならないことはあるか

市長

まず、場所の問題ですね。
花巻市は約900平方キロメートルの大変広い市域を持っていますので、花巻の中心部に集まってもらうということはできないということで、最初の段階から旧3町でもそういう場所を確保しなくてはいけないということで準備を進めています。

そして、これについては医師会の先生方ともお話を進めさせていただいておりまして、医師と看護師をそれぞれ派遣していただいて、そこでチームを組んで実施するということはもうお話しています。3月中に実施する場合には、今は4日間ぐらいを考えているのですが、その地域について花巻市医師会の先生方にお話して、協力していただけると私は聞いております。

それから、医療関係の従事者の方々については、早ければ2月からワクチン接種が始まりますけれども、場所については医療機関を含めて今検討を進めているということで、今のところ医療機関のご協力もいただけるのではないかと考えています。

ワクチン接種会場移動体制確保にかかる費用は、今は国の支援が決まっていないので市独自の予算になっているのか

市長

そういうことになります。
現時点で国からいただいている書面にはこの部分の支援が入っておりませんので、市独自になりますけれども、今朝見た書類では、やはり移動について考えなくてはいけないという一言が入っています。高齢者の方の移動手段を考えないで集団接種をすることは無理なので、そういうことを考えてきているのではないかなと推測はしておりますが、今のところまだ分かりません。

担当

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