令和2年10月 定例記者会見を開催しました

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ページ番号1013101  更新日 令和2年11月4日

写真:記者会見の様子

開催日時

令和2年10月28日(水曜)午前11時から正午まで

開催場所

花巻市役所本庁本館3階 302・303会議室

会見項目

  1. 新型コロナウイルス感染症に関する花巻市の対応について
    (担当 新型コロナウイルス感染症対策本部)
  2. としょかんワークショップ「みんなで話そう未来の図書館」高校生・20代編、一般編を開催しました
    (担当 生涯学習部 生涯学習課)
  3. 花巻市が市内事業者の協力を得て、新型コロナウイルス感染症対策のプロモーション動画を制作しました
    (担当 地域振興部 定住推進課)

新型コロナウイルス感染症に関する花巻市の対応について

市長

1点目はすでに報道をいただいているところもありますけれども、花巻は米の生産者への支援を始めております。

主食用米の値段について、去年まで3年間、非常に好調な価格でございましたけれども、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で特に外食が減っているということで、例年8万トンとか10万トンが余るといわれておりましたが、今年は見方によって40万トンぐらい余っているということであります。

この中で、6月ぐらいから農水省に対して、この対策をしっかりすべきだということをいろいろ申し上げていましたけれども、国の方では、主食用米を飼料用米に変換する申請期限を延ばすということはされていましたが、我々が要望しているような備蓄等は国の施策としてはやっていなかったわけであります。

その中で、全中(全国農業協同組合中央会)が20万トンを来年まで押さえ、市場に放出しないという方針を出したわけでありまして、これについては国も財政的な支援をするということでございますけれども、そういうこともありまして、予想していたよりは価格の下がり方が少ないのかなと期待しておりますが、例えば、花巻農協はひとめぼれの概算価格を去年に比べて60キロ当たり800円下げたということがありました。我々はもっと下がる可能性があると心配したところでありまして、60キロ当たり800円という概算価格の値下げについては、農協も非常に頑張ったなというのが正直な感想であります。

しかしながら、800円下げることによって、米の生産農家、特に大きい規模で主食用米を生産している農業法人等について打撃が出てくるということになりますので、それに対する対応としまして、私どもは検査手数料及び紙袋の相当額を補助するということにいたしました。

これについては、認定方針作成者(生産調整方針を作成して農林水産大臣の認定を受けた米の生産出荷団体)、花巻においては花巻農業協同組合、渡嘉商店、関庄糧穀、すぐね、板垣農場がこれに該当しますけれども、その認定方針作成者に米を出荷する米の生産農家、農業者に対して支援をするということにしたわけでございます。検査米1袋30キロ当たり107円の支援をするということになります。

先ほど60キロ当たり800円先ほど下がるという話をしましたが、そういうことからすると、下がった金額の4分の1強が、この支援によってカバーされるということになります。十分な金額ではないという考え方もあるかもしれませんけれども、特に大規模な農業法人については、140万円ぐらいの支援になるということでありますから、やはり来年度に向けて、さらにその米の生産をしていくという意欲を持っていただく意味でも、我々としては必要なものであるというように考えています。

今年は40万トンぐらい余るのではないかと先ほど申し上げました。年間、全国で700万トンぐらい生産されているわけですけれども、そういうことからすると、来年度、本当にさらにいろいろな施策を国がしないと、米の生産について意欲を持って維持していただくのが困難になることも予想されますので、我々としては今年についてこのような支援をするとともに、国等に対して米の生産の維持のための施策をするようにお願いしていきたいと思っております。

いろいろ聞いていますと、農水省あるいは国会議員の先生方も、いろいろなことをする必要性については考えているのですが、なかなかこれといった手が見当たらないというのが現状であるというように話しておりますけれども、我々としては何らかのそういう支援というのは国の方でやっていく必要があると思っております。

次に、中小企業売上げアップ応援事業第2弾キャンペーンの実施でございますけれども、これはPayPayの20パーセントのプレミアム付きの事業でございまして、花巻市はご存じのように8月から9月まで実施いたしまして、大変好評でございました。

決済金額が2億8,000万円弱、還元額が4,621万円ということでありまして、地元の地場の店舗・商店の方々からは、非常に高い評価をいただいているというように感じております。

これによって、花巻の地場の店舗を選んでいろいろな飲食店も含めて消費をしていただいているということがあったわけでありまして、市の補助としては4,621万円ですけれども、それによって2億8000万円の売上げ、これが地元の店舗の手取りになったわけでありまして、そういう意味で効果のある施策であったと思っております。

これを受けまして、我々は12月1日から3月31日まで4カ月間、前回は2カ月でしたけれども、今度は4カ月間のキャンペーンをするということにしております。

前回との変更点は、例えば家電とか洋服を買うことにも使っていただきたいわけですけれども、ポイント付与上限が4,000円であれば、20パーセントですから2万円分のということになります。電気器具とか洋服あるいは3月なったらランドセルなども我々としては地元の商店で買っていただきたいと思うわけですが、そういうことを考えたときに「2万円では足りない」というような声が商店の方からございまして、我々はそれを受けて、2万円の枠を3万円に変えて、1回当たりの決済で最大6,000円のプレミアムが付くというようにさせていただくということにしております。期間中のポイント付与合計の上限も前回は2カ月で2万円だったわけですけれども、今回は4か月で5万円までポイント付与をさせていただくということにします。

第2弾キャンペーン、例えば飲食店の方で、前回はこの登録店舗にならなかったという方々についても、次回は登録店舗になりたいという声が出てきておりまして、そういう新たに登録していただく店舗につきまして、12月1日からキャンペーンに参加するためには、11月15日までにPayPay株式会社の審査を終える必要があるということでございますから、この点については我々も呼び掛けていきたいと思いますけれども、報道していただければ大変ありがたいと考える次第であります。

次に家賃支援給付金、国の事業でございますが、この申請サポート会場を設置します。
国は3分の2の家賃補助をして、上限も非常に大きな金額を設定しているわけでありますけれども、この申請はオンラインでしなくてはいけないということで、なかなかこの申請ができないという声が花巻市内でも出てきております。

例えば、小さい飲食店の方々から、申請できないという声もあるわけでありまして、そういう方々について、申請ができるように花巻市独自の申請サポート会場を11月5日から12月24日まで、毎週火曜日と木曜日でございますけれども、なはんプラザの3階ギャラリーに設置するということにしております。これによって、オンライン申請のご支援をさせていただくということで、ぜひこの家賃の3分の2の家賃補助を国から受けていただきたいと思うわけであります。

ちなみに、花巻市は残りの3分の1について、2月までの分でありますけれども、家賃補助をいたします。それによって、国と市の分を合わせると100パーセントの家賃補助ができるということになります。

実は、飲食店組合の方から、花巻の飲食店について新型コロナウイルス感染症の影響で休業したというお店は多くないという話を聞いております。我々は全て確認しているわけではありませんから、そのようには言い切れませんけれども、比較的やめたところが少ないということのようでございます。その場合でも、個人で営業されている方について1番大きな費用は多分家賃でありますので、その家賃を支援することによって、この店舗の継続を図れるようにさせていただきたいということでの支援と考えております。

次でございますけれども、温泉宿泊施設等利用促進事業については、最大2,000円の補助を11月1日から1月31日までに期間を延長いたします。
温泉宿泊施設の方々とお話しましたけれども、12月27日から1月3日までの期間については、支援がなくても十分にお客様の利用があるというようなことで、その期間を外させていただきました。

県外の方は、Go Toキャンペーン等を使っていただくことによって来ていただき、県内の方については、Go Toキャンペーンあるいは県の支援、往復はがきによる応募は発行予定枚数に達したため受け付けを終了したわけでありますけども、そういうものを利用していただいたり、あるいは市のこの補助金を利用して宿泊いただいて、花巻温泉郷の事業の継続について、支援をぜひお願いしたいと考えております。

ちなみに、9月については、宿泊客が去年よりちょっと少ないと前回の記者会見で話をしましたが、最終的には去年より多いという状況であります。資料が手元にありませんので正確には分かりませんが、過半数が県内からのお客様でございました。最終的な数字は出ておりませんが、10月もほぼ去年と同様にご利用いただいていまして、これについても、県内のお客様も多いのですが、Go Toキャンペーンの関係で県外からのお客様は相当増えています。県内のお客様も40パーセントだったですかね、去年よりははるかに多い数字になっておりますから、花巻市のこの補助もやはり効いているというように私どもは認識しております。11月も好調の予約状況でありまして、そういうことも含めて、花巻温泉郷の各温泉宿泊施設が頑張っていると我々は感じている次第であります。

ちなみに、11月から花巻市内の温泉以外の宿泊施設もこの2,000円の補助の対象にするということで拡大させていただきます。花巻市温泉宿泊施設等利用促進事業継続のお知らせというチラシがございますが、この裏の方に温泉以外の宿泊施設を追記させていただいております。ホテルグランシェール花巻を含め、四つが対象になっているということであります。

次に、はなまき暮らしの継続応援支援金についてお話します。
これは緊急小口資金及び総合支援資金の特例貸付という国の制度に基づくものでありまして、社会福祉協議会が貸付の相談と申請の窓口になっております。

この緊急小口資金及び総合支援資金でありますけれども、緊急小口資金は20万円が上限、総合支援資金については月20万円、単身世帯15万円、共に最大6カ月ということになりますから、これは相当大きな金額が支援の対象になります。

確か今日の新聞に出ていましたけれども、全国的にこれの利用状況がリーマンショックの時を超えたということでありまして、利用者は大変多いと伺っております。花巻市内においても昨年は1桁の数字ぐらいしかなかったのですが、10月27日現在において、緊急小口資金が208件、貸付利用額が3,262万円、総合支援資金が25件、貸付利用額が1,155万円という数字になっております。

その方々が、やはり生活に困っておられるということでありますから、貸付利用総額の20パーセントを市の支援として交付するという制度にしたわけであります。それによってこの融資の返済に充てていただくということも想定しているわけでありますけれども、我々としては必ずしも結びつけておりませんので、そういう方々は資金が必要だということで、20パーセントをお支払いするということになります。

住民税非課税世帯について国は、返済を免除するという方針を出しておりますけれども、そういう方も含めてですね、返済に必ずしも結び付けているわけではありませんから、この申請をいただいて、それによってご自身の生活に必要な資金として使っていただきたいということであります。

緊急小口資金については、交付上限額が4万円になっておりまして、総合支援資金については2人以上世帯が24万円、単身世帯が18万円の交付を受けられるということになっております。

花巻市は10月13日に、既にこの特例貸付けを受けた方190人に対して、この花巻市の支援について、案内文書と申請書を発送いたしましたけれども、今後も、社会福祉協議会の交付決定通知に併せて、このような申請案内を送付することとしております。10月27日時点で申請件数が55件、交付決定済み件数が41件、交付決定額が240万円になっておりまして、現在審査中が14件ということになります。ほとんど全ての方に申請いただきたいと考えておりますけれども、その場合に、このような支援をさせていただいて、生活の支援をしていきたいと考えております。

次にインフルエンザ予防接種費用を補助するということであります。
花巻市は高齢者65歳以上の方については3,170円の予防接種費用を補助しておりますし、小学生・未就学児については2回予防接種をやりますけれども、小学生が1人目1回当たり上限1,000円、 2人目以降については、1回当たり3,000円の補助をしておりましたし、未就学児については1回当たり3,000円の補助をしていたところであります。

今回、インフルエンザの流行を抑えるのが大変重要であると、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの初期症状があまり変わらないので、インフルエンザの患者を減らすことによって、新型コロナウイルス感染症にかかったのではないかというように検査が必要な方を減らす、あるいはそういった方々への対応を減らすという観点から、このインフルエンザの予防接種の助成を拡大することにしたわけであります。高齢者への補助については、既に3,170円ということになっており、1回で終わることになっておりますので拡大はしません。

小学生については1人目、2人目にかかわらず、1回当たり3,000円の補助をする。それからこれは新規になりますけれども、中学生について1回3,000円の補助をするということにさせていただきました。そして妊婦の方についてもインフルエンザの予防接種をした方がいいということでありまして、1回3,000円の補助させていただくということにしております。

これについては、花巻市医師会の先生方にもご説明しておりますけれども、大変良いということで評価をいただいておりますので、市内の医療機関にご協力いただいて、このような補助については、窓口で補助額を差し引いた形でお支払いしていただくというようなこともお願いしているところであります。

実は厚労省から、このインフルエンザの予防接種について、例年より多いということですが6,300万回分しか用意していないこともあり、地方自治体がこのインフルエンザの予防接種について全額補助するのは望ましくないという通知をいただいております。さらに、9月14日だったと思いますけれども、高齢者について10月1日から予防接種を開始してほしい、お子さん方については、10月26日から開始してほしいという通知をいただいたわけであります。しかし、9月14日に言われても対応できないわけでありまして、我々は高齢者について、10月1日よりちょっと遅れてこの補助金の案内をしましたけれども、なるべく早くこの予防接種ができるように、花巻市医師会の協力をいただいて、10月の第2週ぐらいからできるような体制にさせていただいています。それからお子さんについて、10月26日以降にしてほしいということですけれども、花巻市医師会と10月1日からやるということでもう手当てしておりましたので、花巻市では10月1日からお子さんについても予防接種を予定どおりにやるということで進めさせていただいています。

補助金についてもこういうことで、厚労省のお考えとは違うかもしれませんが、これについては必要なものだということ、それから全市民に対しての補助ではなくて、本当に必要な方々に焦点を絞った補助でありますから、これについては補助させていただくということで決めさせていただいたということになります。

次に光ファイバーの設置であります。
これについては、総務省が令和3年度までに全国津々浦々、光ファイバーを設置するという方針を出したわけであります。これはよくあることですが、国はそういう方針を作っても、全てのお金の面倒を見てくれるわけではないんですね。本来、それは全部国が資金を支援するべきだと思いますけれども、そうはなっておりません。しかしながら花巻市において、特に大迫の内川目・外川目地区、あるいは東和の田瀬地区については、基地局もないということで、光ファイバーの設置がなかなかできない。希望者が少なければ設置しないというのがNTTの方針だったのですが、国のそういう方針が出ましたので、今回は花巻市が手を挙げるのであれば、それはやりますということをおっしゃっていただきましたので、花巻市は市議会でその予算を議決いただきまして、それに基づいて今般NTTとこの光ファイバー等電気通信設備に関する協定を10月21日付で締結させていただきました。

これに基づいて、東日電信電話株式会社が、国による事業の執行団体である一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)に対して花巻市のこの光ファイバー設備の整備に関しての応募申請をしていただいたということであります。

この総事業費は6億6,665万7,000円でございまして、そのうち市の負担額は、3億6,918万円になります。これは一部について、国からの地方創生臨時交付金、花巻市は大体16億3,000万円ありますけれども、それも使えるということであります。我々としてはほかの事業に使いたかったのですけれども、これにも使わせていただくということにしておりますし、残りについては過疎債を使うということを予定しておりますが、本来過疎債は年度初めに決まるのですけれども、今年はこういうこともあってだと思いますが、一部、国の方で全部配分していなくて、残っているものがあるというように伺っています。この過疎債の利用額を花巻市に下さるということを我々として期待しているわけでありますけれども、12月ぐらいまではこれは分からないということでありまして、過疎債を使えない場合には、別の市債あるいはまちづくり基金とかを使わなくてはいけない。あるいは財政調整基金を使わなければいけないということもあるのかなと思っております。

できれば、必要な部分については、過疎債で使えるということにしていただきたい。70パーセントの交付税措置があり、有利な財源ですから、それを使っていきたいと考えております。

予定でありますが、実際的にはCIAJからの交付決定通知後の工事着手になりますけれども、令和3年度からの事業になる見込みでありまして、繰り越しになりますけれども繰り越しすることについては既に議会の承認をいただいております。

次に、花巻まつり代替イベントの開催を支援することについてです。
花巻まつりは今年、残念ながら開催できなかったわけでありまして、花巻まつりだけではなくて、大迫、石鳥谷、東和のそれぞれの祭りについても開催できなかったということでありまして、今回はその代替イベントとして、文化会館の大ホールで12月6日に神楽権現舞、鹿踊りの演舞、花巻ばやし演奏、花巻ばやし踊り、ミニチュア風流山車・神輿等の展示をするということにさせていただいています。予算額は100万円で、補正予算を議決いただいております。

としょかんワークショップ「みんなで話そう未来の図書館」高校生・20代編、一般編を開催しました

市長

次に2番目になります。
としょかんワークショップ「みんなで話そう未来の図書館」高校生・20代編、一般編を開催いたしました。

高校生・20代編につきましては、第1回に37名、第2回に36名の方に参加いただいて、7月25日の土曜日と8月8日の土曜日に開催させていただきました。

第1回のテーマは「図書館でどんな場所?」、第2回は「花巻にこんな図書館がほしい!」ということでありまして、富士大学経済学部教授の早川光彦先生にアドバイザーとしてご指導いただいたということであります。

早川先生は南相馬図書館と一関市の川崎図書館の開設に関わったという先生でありまして、図書館の専門家という方であります。本当に我々にとっては幸運だったのですが富士大学の教授として今いらっしゃるので、全面的にご助言をいただいてこのワークショップでも皆さんにいろいろなご指導をいただいたということであります。
第1回は早川先生の講演の後にグループワークによってアイデアを出し合いまして、第2回は、それに基づいて「本・資料」「サービス」「環境・空間」「場所」に整理して、アイデアのブラッシュアップ、班ごとにテーマを設けて全体発表していただいたということでありまして、若い人たちの感性が非常にすばらしいなということを感じた次第であります。

一般編でございますけれども、参加者は一般公募の方12名、そして各関係団体から推薦いただいた方10名、そして3回目から5回目まで高校生・20代の方18名にも参加いただきました。

全5回開きまして、1回目は「図書館の可能性」ということで、富士大学 早川先生の講演と、花巻図書館と東和図書館の見学をしていただきました。

2回目は「みんなでおさらい基本構想」ということで、これは市民のご意見をいただいた上で花巻市が平成29年に策定いたしましたけれども、その基本構想について説明をさせていただいた後、図書館で「やってみたい」「やれる」「求められている」「ゆずれない」などについて、ワークショップをしていただきました。

3回目は、ワークショップになりますけれども、「本・資料・情報」「運営・サービス」「建物・環境・施設・家具」、これは基本構想の中に決められている項目でありますけれども、そういう分類ごとに、前回のアイデアを基に各班で重点の話をしていただいて、全体発表していただいたということであります。この回では、高校生・20代10名が参加しております。

4回目が「つくってみようみんなのとしょかん」ということで、3回目で基本構想の項目、「施設に関すること」「蔵書資料に関すること」「運営に関すること」「サービスに関すること」ごとに分類してもらったものから具体的なサービスを考え、それを文書化して全体発表していただいたということであります。

5回目は「場所を考える」ということでありまして、市がこれまで検討してきた建設場所等について、参加者に説明した後、その場所についてワークショップしていただいて、全体発表していただいたということであります。

そしてこれには32名の方が参加しましたけれども、これが終わった後にワークショップについてのアンケート調査を実施したわけであります。アンケート調査には28名の方が回答いただいたということになります。

ワークショップの概要でありますけれども、高校生・20代については、例えば「本・資料」として、「最新の研究論文が読める」「大学のパンフレット、就活に関する資料が充実」「本以外の資料の充実」、サービスについては「Wi-Fiがある」あるいは「電子書籍に対応」「話しかけやすい司書がいる」、環境空間については「一人でいるスペースと会話できるスペースがある」と、これは会話できるようなスペースということについていろんな最近の図書館でよくあるパターンだと認識しておりますけれども、そういう意見が出ています。そして「飲食ができる空間がある」「子どもとのびのびできる空間がある」ということが出ています。場所については、「駅が近くて交通の便が良い」「駐輪場が近い」「電車・自転車・バスのアクセスがとても良い」ということが出されております。

一般編でありますけれども、4回目で新花巻図書館整備基本構想の項目「施設に関すること」「蔵書資料に関すること」「運営に関すること」「サービスに関すること」ごとに計画・内容を文章化したということでありまして、一例としては、施設に関することとして「Wi-Fiを完備」「休憩のできるカフェスペース」「利用者の年齢に応じて本棚の高さを変える」「お年寄りや身障者等でも利用しやすいように道路幅を広く」「緑を感じる建築(緑のカーテン、屋上庭園、中庭)を取り入れる」「市民に開かれた『知の倉庫』を目指すため、ロボットやタブレット等の最先端技術を導入」「SLが見える1番のスポットとして整備し、賢治の作品をモチーフとした花巻らしい図書館」いうことも出ております。

蔵書資料に関することについては、「実用的な本、ライトノベルや雑誌など世代のニーズに合わせた本を設置」「利用者が選書した本を紹介するなど、利用しやすく、資料をリクエストしやすい環境」「観光・市民生活・産業・歴史等『花巻市』を知るための情報の収集・提供に努める」「花巻を訪れた旅行者が立ち寄って多くの偉人をワンストップで見ること・知ることを可能にする」「いろいろな資料(ゲームやマンガなども)を欲しいに優劣を付けず、バラエティ豊かな蔵書にする」、「読み上げ機能や拡大機能を含む障がいがあっても、誰でも閲覧できる形で資料を提供」そのようなことが出ております。

そして立地場所については、まなび学園周辺、駅周辺、その他についてそれぞれのメリット・デメリットを洗い出し、検討しました。まなび学院周辺については「花巻小学校・花巻城跡が近い」「まなび学園や子どもセンターなどと連携が図れる」「緑が多く自然を感じられる」「静かで過ごしやすい」。デメリットとしては「周辺が暗く夜間が心配」「道路が狭く入り組んでいる」「バス利用が難しい」。駅周辺ついては「若い人の行動範囲にある」「SL銀河が見られる」「夜も周辺が明るい」「観光客、車のない人にも利用できる」。デメリットとしては「駐車場が狭い」「立体駐車場が怖いという人もいる」「まなび学園と比べて周辺に緑が少ない」「駐車場と図書館が離れている」いうことであります。

なお市としては、まなび学園周辺、駅周辺の二つを都市機能誘導区域で国の補助金が得られる可能性があるということで出したわけでありますけども、それ以外に、イトーヨーカ堂東側空店舗、駅西口方面、昔の新興製作所跡地の東公園跡地、あるいは空港に近い花巻市交流会館などの意見も出たということであります。

これはワークショップの話し合いに基づいて、7班に分かれて班ごとに発表していただいたプレゼンテーションの中で出た案でありまして、これとは別に先ほど申し上げたように、32名の方にアンケートをお願いしたのですが、28名の方にアンケートに答えていただきました。

アンケートの結果はいろいろありますけれども、参加者の年代については、10代から70代まで、いろいろな方がいました。30代が1人しかいないのはちょっと残念だったのですが、いろんな世代の方に参加いただいています。参加者のお住まいの地域ということでは、花巻地域が22人で多かったということであります。

「図書館の建設場所はどこが望ましいかお聞かせください。一つだけ選択」ということでお願いしましたところ、まなび学園周辺で総合花巻病院跡地が1人、まなび学園体育館が6人、花巻営林署跡地が1人、まなび学園前が2人ということでありまして、全部で10人の方がまなび学園周辺を選んでおります。その他はいらっしゃるのですが、花巻駅東口のそばということであれば、JR用地(スポーツ用品店敷地)が11人、花巻駅南駐車場が3人ということでありまして、合計14人の方が花巻駅周辺を選んでいるということであります。

これに関連いたしまして、花巻市ではJR花巻駅のそばということを構想として出しておりましたので、特にそのスポーツ用品店敷地に絞った質問をさせていただいています。この「スポーツ用品店敷地について市民から反対意見が出ています」ということを言いつつ、「花巻駅周辺のこのスポーツ用品店敷地についてご意見をお聞かせください」という質問をしております。それについては、「JR用地(スポーツ用品店敷地)はそもそも反対である」という方が5人でございます。「JR用地(スポーツ用品店敷地)は50年の定期賃貸借でも賛成」という方が12人、「JR用地(スポーツ用品店敷地)は良いが、定期賃貸借に反対である方」が10人で、この内訳は「市が土地を所有することとすれば良い」が6人、「分からない」が2人、「その他」と「未回答」が1人ずつということであります 。

これからすると、JR用地(スポーツ用品店敷地)自体について、「賛成してもいい」という方が22人で、「絶対反対」という方が5人です。「賛成してもいい」と言った方でも6人の方は「借入れではなく所有するのであれば」という条件を付けているということが分かるわけであります。

図書館の施設形態については、「複合図書館が良い」が18人、「単独図書館が良い」が9人、「その他」が1人、「複合図書館が良い」とした場合の必要な施設については、「カフェ」が15人で圧倒的に多いです。

花巻駅の東側は人口が減っており、人の居住がないとなかなか東側が元気にならない、しかも東側について民間による住宅の建設は見えておりません。一方、子育て世帯向けの市営住宅を上町に建てたり、あるいは今、災害公営住宅の空いているところについて子育て世帯の方を募集したりしていますけれども、その反応を見ても「条件がいいのであれば住みたい」と言う方が多いんですね。そういうこともあって、賃貸住宅の併設という案を出したわけでありますけれども、今回のこのアンケート結果でも「賃貸住宅がいい」と言った方は1人もいらっしゃらなかったということでありまして、今後、進めるについてはこのようなアンケート結果を参考にして考えていきたいと考えております。

場所については、28人中22人が「駅前にすべきあるいは駅前でもいい」ということが分かったわけでありますけれども、先ほど申し上げましたように、所有するということについては、JRとの話し合いがそういう形でつくかどうか分かりません。あとは、「まなび学園がいい」という方や「スポーツ用品店敷地はそもそも反対」という方が5人いらっしゃいますし、まなび学園、特に「体育館がいい」と言った方が6人いらっしゃるというようなことでありまして、我々としては今後、いろいろな話し合いをしながら、やはり場所についても市民のコンセンサスを得ていくということについては最大限の努力をする必要があると思っております。

今回のワークショップの結果に基づいて直ちに場所を決めるということではなくて、今後それぞれについての課題、その課題を解決する方法についても、十分に話し合っていって、コンセンサスを得ていきたいというように考えているところであります。

体育館の跡地、体育館を壊してということなりますと、「花巻市内のまちなかの体育館が少ないので造ってほしい」という話もあるわけで、まなび学園体育館は大体1日当たり3件近く使っていただいたりしますし、あるいはまなび学園にある、こどもセンターのお子さんとか、登校をされてないお子さんのための風の子学園のお子さんたちもこの体育館を使っているということもあります。したがって、もし体育館を壊すということになる場合には、利用者の方々のご意見も十分に聞かなくてはいけないということになります。

ただ、先ほど申し上げましたように、JRとの話し合い、今後の話になりますから、そういうことからすると、仮にJR用地について、「そこがいい」という意見が市民の方々の大半を占めたとしても、協議が整うかどうか分からない状況でありますし、JRはそこを使うという方向がなければ具体的な話ができないという当然のお考えですので、我々としては、1カ所に限るのではなくて、可能性についてはさらに検討する必要がありますし、市民の意見を聞いていく必要があると思っています。

市の市民参画ガイドラインによりますと、体育館等の場合もそうなのですが、図書館の基本計画もしくは基本設計の段階で、二つの方法による市民参画をするということが決まっています。花巻市はそれに基づいて、来年の3月もしくは4月にパブリックコメント、市民説明会、図書館協議会の意見を聞くという市民参画手続きをするということを公表しておりますけれども、このような市民参画の手続きはその前に基本計画の少なくとも試案ができていないと入れないということであります。

我々は、その前の市民との意見交換が大変重要だと考えておりまして、市民との意見交換会を11月中に始めていきたいというように考えておりますし、あるいはその前にも各種団体との意見交換会をしたいと思っています。その上で、基本計画の試案が出来上がれば来年の3月・4月に市民参画手続きに入りますけれども、試案について十分なコンセンサスが得られないということであれば、3月・4月にはこだわらない、十分時間をかけてでもやる必要があるというように考えています。

ちなみに教育委員会に対するこのワークショップの結果についての説明と意見交換については、明後日に開催することになっていますし、社会教育委員会議等についても11月中に意見交換する予定としております。それ以外の各種団体との意見交換会については、今後日程を調整してやっていくということを考えております。

花巻市が市内事業者の協力を得て、新型コロナウイルス感染症対策のプロモーション動画を制作しました

市長

次に3番目でございますが、市内事業者の協力を得て、新型コロナウイルス感染症対策のプロモーション動画を制作したということであります。

これは花巻温泉株式会社、高源精麦、白金豚で有名な高源精麦、あるいはエーデルワイン、ほろほろ鳥で有名な石黒農場、JAグリーンサービスハヤチネフーズ事業本部の協力を得て作った動画でありまして、2分間のショートバージョンと3分40秒のロングバージョンがございます。

各事業者が一丸となって、新型コロナウイルス感染症の対応策を行っている様子が分かるように、事業とかあるいはそのロングバージョンでは日常での衛生対策等について、お示しするというものを作っております。

これは11月上旬をめどに花巻市のホームページで公開するほか、動画公開サイトにおいて随時公開しておきますし、市内事業者に自由に活用していただけるように提供していきたいと考えております。

主な質問

PayPayのキャンペーンについて、どれぐらいの予算と見ているか

商工観光部長

今回の第2弾の事業として、最終的に1億5,000万円の事業費で、約1億5,500万円で契約するという形で今進めてございます。

予想を上回る利用があった場合には期間を待たずに終了するのか

市長

その場合には、補正予算を立てます。場合によっては、先ほど申し上げた地方創生臨時交付金の金額を超える可能性もないわけではないですけれども、20パーセント分を出すことによって、市内の事業者が100パーセントの売り上げ計上ができるということになり、市内事業者を支援する効果が大きいものとなりますから、我々としては、その場合には補正予算を組んで、しっかり対応したいと思っています。

温泉宿泊施設等利用促進事業も継続ということだが、国からの交付金を除いて、市の負担はどのくらい見込んでいるか。また、来年度以降の影響をどう考えているか

市長

現時点では、全て国の臨時交付金でできるという計画になっています。

ただ、先ほども申し上げた全体のことになりますので、必要な場合には、これは途中でやめるということは考えていなくて、少なくとも1月末までは継続していきたいと考えています。

2月・3月のことについてはどのように考えているか

市長

現時点では白紙ですね。温泉宿泊施設に対する支援については、地方創生臨時交付金を活用して総額で5億2,000万円ぐらい使うという予定にしていますけれども、1月までの利用状況により余った場合などについては2月・3月に使う可能性がございます。

ただ、これについては、温泉の関係者の方と話し合っていきまして、2月・3月に備えて少し枠を残す可能性もお話しましたが、「できるときに使った方がいい」というお考えが多かったです。やはり4月から6月まで、そして8月は非常に売上げが少ないことがありましたので、やはり売上げをとれるときにはとって、資金繰り等もあると思いますけれども、そういうことに十分確保できた方がいいという考え方だったと思います。

もう一つは、現在花巻では1人も感染者は確認されてないですし、岩手県も非常に少ない状況になっています。ただ、これについてそのような状況がずっと続くという保証はないわけであります。そういうことからすると、来年の2月・3月にお客様が来るから、今来るお客様への補助をやめて、2月・3月に補助をやってたくさん呼んでくるということではなくて、今この感染の拡大が少なくとも岩手県においてあまりない、拡大しない状況下において、しっかり温泉の方々に営業していただいて、今までの厳しい状況を脱出していただきたいということで補助をするという考え方になったわけです。

花巻温泉郷以外の4施設を加えた背景は

市長

例えば、ホテルグランシェール花巻は花巻の真ん中にありますよね。実はPayPayのキャンペーンについて、温泉宿泊施設はその20パーセントのプレミアの対象にしていませんでした。そういう中で、花巻市内の温泉以外の方々と話してPayPayの利用でまず行くという希望のところがあったんです。そういうことで、温泉宿泊施設の補助対象にはしないというようにした経緯があります。

というのは、施設によっては県内からのお客様はあまりいなくて、県外からのお客様が多いというところもあったんですね。両方の補助というわけにはいかないので、そうすると県外からのお客様に安く泊まっていただくにはPayPayの方がいいという話もあったんです。そういう形でやったのですが、やはりそういう宿泊施設の中からも「自分たちもこの対象にしてほしい」という声も出てきましたので、そうであれば入れようということで、特に10月・11月はPayPayのキャンペーンがないですから、11月1日から対象にすると決めたということになります。

新花巻図書館のアンケートについて、住民団体の陳情や、市議会の特別委員会が意見交換会を開いて参加者に協力を求めたアンケートでは、まなび学園周辺への建設の意見が多かったが、今回、傾向が逆になったことについてどう考えているか

市長

これは、我々はあまり想像で申し上げられないことですね。したがって、何でそうならなかったかということについては申し上げられません。

ただ、今回のワークショップについて言うと、二つ特徴があると思います。
参加した年齢層が、先ほど申し上げたように若い方から高齢の方まで非常にバラエティがあったということが一つですね。

もう一つは、今回、例えば花巻駅前と、まなび学園というアンケートの聞き方ではなくて、まなび学園であれば5カ所それぞれについて具体的な説明させていただいた、それから花巻駅前についても具体的な説明させていただいたわけですね。そういうことの上でのアンケート結果だと思います。

この二つがどのように影響したかは、これは我々判断できないのですが、事実としてその二つの事実があったということは申し上げられると思います。

市民説明会の開催は11月のいつごろになるか

市長

我々としては下旬を考えています。
今回のワークショップのアンケートは、先ほどざっくりしたものを申し上げましたけれども、いろいろな意見あったわけです。それに基づいて、例えば、まなび学園に造るとすれば、共通することが多いと思いますが、こういう基本計画になりますとか、駅前になるのであればこういう基本計画になりますという、もうその作業はすぐに入った方がいいと思うんですよ。そこまでの基本計画の資料を11月の下旬の段階でお示しできるかというと多分無理だと思いますけれども、一生懸命考えて、その考えを頭の中に置いた上で、市民の方々と意見交換した方がいいと考えています。

ですから今回のワークショップの成果を生かす考え方を整理していく必要があるということだと思います。それに時間がかかるのが一つと、もう一つは市議会も小委員会を11月6日に開きたいということで昨日通知をいただきましたけれども、それも1回で終わるのかもう少しかかるのか分かりませんけれども、市議会ともやはり意見交換はしっかりした方がいいだろうと思います。

その上での市民との意見交換になります。ですから、11月に始めて1回で終わらない可能性もありますから、何回もやって、ある程度コンセンサスの方向を見ながら、方向は考えていきたいと思います。

あるいは今の状況をJRにも話して、JRが具体的な条件について花巻市と話してもいいというようになるかどうかですね。これもやはり重要なポイントだと思います。そういうことも考えていくと、我々の考えているようなスケジュールのとおりになるかどうかは分からない状況で、それはしょうがないと思っています。

月曜日にプロ野球のドラフト会議があり、花巻市ゆかりの3選手が育成も含めて指名されたが、どう受け止めたか

市長

正直、すごいなという印象ですね。花巻出身の子もいますし、あるいは花巻東の選手は県内、そして富士大学の卒業した方は青森県出身ですよね。そういう人たちがどんどんどんどんプロ野球に入る時代になったのはものすごくびっくりするところです。

我々が子どもの時は、現役の岩手県出身の選手が1人いるかどうかでした。プロ野球に指名されるというのはまず考えられなかったですよね。ですから、それが今、子どもたちだと普通になってきていると思うんですね。

頑張ればそういうプロになれるということを、みんな感じていると思いますので、今回の結果を見ても、子どもたちに勇気を与えるし、希望を与えるし、夢を与えるということで本当によかったなと思っています。

担当

広報係

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