令和6年4月 定例記者会見を開催しました

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ページ番号1021551  更新日 令和6年4月30日

記者会見の様子

開催日時

令和6年4月23日(火曜)午前11時から正午まで

開催場所

花巻市役所本庁本館3階 302会議室

会見項目

  1. ツキノワグマ対策用IOT自動撮影カメラの設置について
    (担当 農林部 農村林務課)
  2. 能登半島地震被災地へ職員を派遣します
    (担当 総合政策部 人事課)
  3. タイで開催される日本東北観光フェア2024に参加します
    (担当 商工観光部 観光課)
  4. 5月25日、26日「日本ワインフェスティバル花巻大迫」いよいよ開催
    ~ 北の小さな町が、ワインの王国になる ~

    (担当 大迫総合支所 地域振興課)
  5. 令和6年度宮沢賢治創造芸術公演 人形劇団プーク「オッペルと象」を上演します
    (担当 生涯学習部 賢治まちづくり課)

冒頭コメント

上田市長

4月の定例記者会見にご出席賜りまして誠にありがとうございます。

本日(4月23日)9時に、花巻東高校女子硬式野球部が新潟県で開催された「第7回女子硬式野球新潟大会」で初優勝したことの報告に来ていただきました。この大会は、女子高校野球の強豪チームが多数出場しておりますし、大学や社会人のチームも出場しています。

その中で圧倒的な強さで4試合を勝ち抜き優勝したということで、大変喜ばしいことであります。夏の選手権大会での全国優勝を目指すという力強い決意を述べていましたし、今後のさらなる活躍に期待したいと思います。また、男子硬式野球部については、今年も多くの新入部員が入ったということで、こちらの活躍も女子硬式野球部同様、期待したいと思います。花巻東高校をはじめ、市内の若い人たちが活躍するということは大変素晴らしいことですから、今後も楽しみにしたいと思っています。

ツキノワグマ対策用IOT自動撮影カメラの設置について

上田市長

項目1点目、ツキノワグマ対策用IOT自動撮影カメラの設置については、30台を導入したということについて、以前にもお話させていただいております。そのうち5台についてはすでに設置済みですし、残り25台のうち21台について、設置する箇所を決めました。残りの4台については、今のところ予備として残すことを考えておりまして、クマが出た状況、場所等に応じて臨時的に設置することを検討していきたいと考えています。

今回設置する箇所を決めた21台について、設置場所は豊沢川、大堰川、瀬川、鍋割川、枇杷沢川、葛丸川付近の10箇所です。すでに設置が完了した5台、3箇所と合わせて、合計26台、13箇所にカメラが設置されることになります。カメラの設置場所につきましては、今年度から新たに花巻市有害鳥獣対策参与として任命した青井俊樹岩手大学名誉教授のアドバイスをもとに現地視察を行い、決定しました。

また、1箇所については学校の通学路で昨年頻繁にクマが目撃された場所がありますので、そこにも設置させていただきます。

このカメラの仕組みですが、AIがクマだと認識すると、その撮影データが市の担当者のスマートフォンに送信されます。職員はその連絡を受けてすぐにその場所に駆けつけて、爆竹を鳴らすですとか、必要なクマ対策を行います。どの場所であれば爆竹を鳴らすとか、あるいは他の対策をするとか、そういったことは別の話にはなりますが、いずれにせよクマの早期発見や早期追い払いなどが可能となります。

今回カメラを設置したのは花巻地域と石鳥谷地域、主に市内の西側です。昨年度は西側で特に多くの目撃情報があったわけでございます。青井参与には、東側についても設置の必要性について相談しましたが、今すぐには設置の必要はないのではないかとの見解でしたので、今回は東側には設置しません。ただ、先ほど申し上げましたとおり4台の予備がありますので、必要に応じて設置することも検討しますし、さらに必要になった場合には、新たなカメラの購入を考えたいと思います。

市が行っている、その他のツキノワグマ対策についてお話します。まずは、先ほど申し上げましたが、「花巻市有害鳥獣対策参与」の新設です。ツキノワグマの出没や有害鳥獣による被害防止のための環境整備に関する助言をいただくため、岩手大学名誉教授である青井俊樹さんを4月1日付で任命いたしました。

また、花巻市猟友会の会員で、有害鳥獣の生態に詳しい方を「有害鳥獣対策推進員」として任用しております。これは、令和3年度からツキノワグマをはじめとする有害鳥獣出没時の初動体制を強化するため、「有害鳥獣対策アドバイザー」を1名採用している訳でありますが、ツキノワグマが目撃された場合のこの方の業務が過重であるということもありまして、アドバイザーをサポートする意味でも新たに有害鳥獣対策推進員として1名任用したということでございます。

さらに、有害鳥獣の捕獲活動などを行う「花巻市鳥獣被害対策実施隊」について、現在132名の隊員で活動しておりますが、年度途中で加入者が増えることを想定し、定数を令和5年度の140名から令和6年4月1日付で160名に増員しております。毎年、10名前後は年度途中で加入しておりますので、余裕をもって20名増員したということでございます。

次に各種補助金制度の拡充についてですが、市では「電気柵」の設置費用に対して補助金を交付しておりますが、今年度からは、市内在住の土地所有者に加え、市外在住で花巻市内に土地を所有する方も補助の対象に追加することを予定しています。また、市街地等へのツキノワグマの誘引物となりうる不要な柿や栗を除去するため、柿の木と栗の木の伐採費用を補助金の対象に追加することを予定しています。

さらに、狩猟免許の取得のために必要な経費の補助金を継続しますし、銃猟を行う狩猟者の必需品であるガンロッカーと装弾ロッカーの購入費用について、新たに補助金の対象に追加することを予定しています。いずれの制度についても予算化はしておりますので、事務的な準備が整い次第、始めていきたいと思います。

その他の取り組みでありますけれども、「クマよけベル」について、市内の全小中学生を対象に配布します。小学1年生から3年生には4月8日に配布済み、小学4年生から6年生および中学生には、準備が整い次第、早急に配布します。また、タクシー、貸切バス等による送迎支援について、昨年度初めて実施しましたが、ツキノワグマの目撃場所付近を通って通学する子どもたちの安全確保のため保護者による送迎が難しい場合に、緊急的、臨時的な手段として、市の費用負担でタクシーや貸切バス等による送迎を行いました。今年度も引き続き実施する予定としております。

能登半島地震被災地へ職員を派遣します

上田市長

項目2番目、能登半島地震の被災地への職員の派遣でございます。

花巻市においては、県の要請によりまして、2月14日から21日までの8日間、4月2日から9日までの8日間、それぞれ1名、職員を派遣しまして、住家被害の認定調査等に係る業務を行っていただきました。今回も同様に、5月2日から9日までの8日間について、石川県能登町に1名を派遣する予定としております。

今後については国の方針としまして、もう少し長期間での派遣を考えたいということでありますけれども、現時点においては花巻市にはそのような要請はない状況でありますが、そのような要請があった場合には、その都度、派遣について検討していくこととしたいと考えております。

タイで開催される日本東北観光フェア2024に参加します

上田市長

項目3番目、花巻市と一般社団法人花巻観光協会は、一般社団法人東北観光推進機構がタイの首都バンコクで開催する「日本東北観光フェア2024」に参加します。このフェアは、東北の魅力をタイの一般旅行者向けにPRする旅行博覧会で、現地エージェント向けの観光セミナーや商談会も併せて開催されます。

本市を訪れる外国人観光客ですが、令和5年度で56,519人となり、コロナ禍前の93%まで回復しています。そのうちタイからは811人が花巻に来ていただきました。花巻市の外国人の観光客は、台湾の方が圧倒的に多いということでありまして、先日も台湾におけるフェアについて、花巻市と花巻観光協会から職員を派遣しております。

タイからも、今後花巻にたくさん観光客がお見えになる可能性があるというように受け取っているところでありまして、また、旅行形態が団体旅行から個人旅行へシフトしておりますので、今回のフェアは一般旅行者向けのイベントになりますけども、それに参加するほか、私は旅行業者を訪問しまして、流行商品の造成と送客のトップセールスを行ってまいります。

これは、一般社団法人東北観光推進機構の理事長さんと昨年お会いしたときに、ぜひ今回のフェアに参加してほしいという話がありましたことから、参加することを決めたわけであります。現地の行事としては、5月17日(金曜)から19日(日曜)までということであります。

日本東北観光フェア2024につきましては、花巻市のほか、岩手県、青森県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、仙台市などが出展する予定です。会場の「セントラル・ワールド」は、東南アジア最大級のショッピングモールでございまして、日本のイベント会場としても実績があります。岩手県は、ステージイベントで「さんさ踊り」の披露を予定しているということでありまして、注目を集めるコンテンツを用意しています。また、花巻市のブースは岩手県のブースと隣接しておりますので、協力・連携しながら一般旅行者へのPRを実施したいと考えております。

5月25日、26日「日本ワインフェスティバル花巻大迫」いよいよ開催 ~ 北の小さな町が、ワインの王国になる ~

上田市長

項目4番目、日本ワインフェスティバル花巻大迫の開催についてです。今年度は5月25、26日に開催します。会場は大迫交流活性化センター周辺、仲町交差点から大迫交流活性化センター前までの市道です。イベント開催時、周辺の市道は車両通行禁止となります。

出展ワイナリーについて、北海道、東北、関東、甲信越地方から40ワイナリーが出展し、新規出展ワイナリーは3社です。出展ワイナリーの皆さんからは、このフェスティバルの雰囲気が好きだという話や、ワイナリー同士の交流や情報交換も楽しみの一つであるというようなお話も伺っております。

入場整理券については、本日(4月23日)から県内各プレイガイドで配布を開始します。飲食の有無に関わらず、会場へ入る場合には整理券が必要となりますので、事前にお求めをお願いします。取り扱いプレイガイドは資料6ページに記載しています。

ワインチケットについては、期間中、会場内で販売します。グラス付きのワインチケットを2,000円、100円×20枚綴、で販売しますが、1枚100円で追加購入もできます。チーズやお肉料理などワインに合うおつまみなどを取りそろえたフードコーナーもありますが、そこではワインチケットではなく現金による会計となります。

なお、実行委員会では、ワインのボトル販売は行いませんが、会場内の地元酒店や会場周辺の「ワインシャトー大迫」では、地元ワインなどを通常販売しております。

ステージでは、出展ワイナリーのトークショーや2日目の26日には「ワインエキスパート」の資格を持ち、日本ソムリエ協会の「名誉ソムリエ」でもある「髭男爵ひぐち君」によるトークショーも予定しています。

会場までの交通手段について、盛岡、花巻、北上方面から有料シャトルバスを運行します。また、会場周辺に臨時駐車場がありますが、会場から離れた駐車場からはシャトルバスを無料運行します。詳しくは資料および添付してあるチラシでご確認ください。

令和6年度宮沢賢治創造芸術公演 人形劇団プーク「オッペルと象」を上演します

上田市長

項目5番目、4月28日、今週末でございますが、人形劇団プーク「オッペルと象」を上演します。

人形劇団プークは昭和4年に創立された非常に伝統のある劇団でありまして、1948年に戦後再建の第一作として「オッペルと象」を公演、1953年には長編人形映画「セロ弾きのゴーシュ」を制作しており、令和4年に「第32回イーハトーブ賞」を受賞しております。 宮沢賢治生誕の地である花巻で、劇団が総力を挙げて公演しますので、是非多くの方にご覧いただければと思います。

前売券は一般2,000円、小中高生1,000円、当日券は一般2,500円、小中高生1,500円、全席自由席であります。

主な質問

今回設置する場所を決めた21台(10箇所)のIOT自動撮影カメラについて、どの川沿いに何台(何箇所)設置する予定か。

【農林部長】
豊沢川に6台(2箇所)、大堰川に2台(1箇所)、瀬川に6台(3箇所)、鍋割川に2台(1箇所)、枇杷沢川に1台(1箇所)、葛丸川に4台(2箇所)、設置することを予定しています。

柿の木と栗の木の伐採費用に対する補助、ガンロッカーと装弾ロッカーの購入費用に対する補助について、補助金額等は。

【農林部長】
伐採を委託した場合には、補助率1/2、上限1本あたり15万円。ご自分で伐採する場合には、1本あたり2,000円を定額補助する予定です。ガンロッカーについては補助率1/2、上限3万円、装弾ロッカーについては補助率1/2、上限2万円とする予定です。いずれの制度についても当初予算で予算措置はしておりまして、現在、補助金交付要綱の作成を進めている状況です。

花巻を訪れる外国人は台湾の方が多いという話だったが、タイでのトップセールスを行うに当たって、どのような戦略等を考えているのか。台湾との違いも含めて教えていただきたい。

【上田市長】
台湾の場合とは異なって、今回はタイからいわて花巻空港への直行便や定期便化をお願いに行くわけではありませんし、岩手県でも、臨時便を除いて、そういった動きは今のところありません。タイからの旅行商品の造成や送客をお願いに行くわけでありまして、要するに、花巻には宿泊施設がたくさんありますし、東北の観光の拠点になります、ということをまずはお伝えしたいと思います。

今日の新聞で、3月の訪日客が単月で過去最大となっていて、訪日客の約4割は初めて日本に来る方であるということでした。初めて日本にいらっしゃる方々は、やはり日本の一番有名な場所、例えば静岡県に行って富士山を見るとか、東京だったり関西へ行く方が多いわけでありますので、東北に来る方は必ずしも多くないかもしれません。2度、3度と訪日してる方で、初めて東北へ来る人もいるわけでありまして、我々としては、そういった人たちに対して、単に花巻に来て、花巻の周辺を観光してくださいということではなくて、東北各地の色々な観光施設を楽しんでいただきたい。そういった時に、東北有数の温泉が花巻にはありますから、花巻を拠点にして東北の色々な場所を観光してください、というようなことを働きかけていきたいと考えています。

台湾東部沖地震に対する市の支援について教えてほしい。

【上田市長】
市役所内に募金箱を設置して、救援金を受け付けています。いただいた救援金は日本赤十字社を通じて被災地へ届けられることになります。

花巻市では、ふるさと納税が非常に好調でございまして、ウクライナ人道危機救援金への寄付を募って、いただいた金額を全て日本赤十字社にお渡ししています。能登半島地震の際にも、ふるさと納税による寄付を考えましたし、被災地の自治体をはじめ、他の自治体で独自にふるさと納税を活用した寄付を受付ているところもありますが、我々としては、花巻市のふるさと納税という形で寄付を募ることが必ずしも効果的ではないのではないか、と考えております。また、花巻市がそういった寄付を活用して、ふるさと納税の寄付額を増やそうとしているのではないかと誤解される可能性もないわけではない、ということで、能登半島地震の際には、ふるさと納税による寄付の受付は行いませんでした。

今回の台湾東部沖地震についても同様に、まずは市民の皆さんからできる範囲で募金をお願いして、日本赤十字社を通して被災地へお届けすることが大切だという考えのもと、支援をさせていただいているところでございます。

IOT自動撮影カメラについて、クマが撮影されて、市の担当者に連絡が来て、必要なクマ対策を実施する、といった流れになるかと思うが、デモンストレーション的なものを見せていただくことを検討いただけないか。

【農林部長】
デモンストレーションの方法について検討します。

カメラがクマを撮影して、担当者に連絡が来てから現場に駆け付けるのでは、もうその場にはクマがいない可能性もある。カメラがクマを感知したら、自動で音が鳴るようなシステムなどはないものか。

【上田市長】
現状、そういったシステムがあるという情報は、我々には届いておりませんが、もし、そういったシステムがあれば導入について考えたいと思います。ただ、カメラを設置するところは、ほとんど人家のないようなところが想定されますので、そういったところで人が関与しないで自動的に大きな音を出すことについては、どうなのか検討したいと思います。

こういった取り組みを続けていくと、クマも学習して、人里に降りてこなくなるようなことも期待されるのか。

【上田市長】
それは難しいかなと思います。今回の取り組みについては、川沿いまで降りてきたクマについて、まずは市街地まで入って来ないようにしたい。川沿いまで来た段階で爆竹を鳴らすなど、必要な対策を出来るだけ早めに行いたいということです。

タイでのトップセールスについて、花巻を拠点にして東北を周遊するような観光を働きかけたいとのことだが、具体的に考えているルートなどはあるか。

【上田市長】
タイから東北、花巻にどのように来ているのか考えた時に、成田空港とか羽田空港とか、あるいは他の空港を経由して、新幹線などを利用していらっしゃる場合が多いと思います。東北地方を周りたい、観光したいと思って来ていただいた方に対して、そのルートの中に花巻を入れてもらいたい、そういった旅行商品を作っていただきたいということを、まずはお願いしに行きたいと思っています。

ワインフェスティバルについて、今回の40ワイナリーの出展は過去何番目の数字か。また、昨年度は1日当たりの入場者数に上限を設けていたと思うが、今年度は。

【大迫総合支所長】
今年度の40ワイナリーは、2019年の41ワイナリーに次いで、過去2番目の出展数です。また、昨年度は入場者について、1日当たり2,000人を上限にしていましたが、今年度は上限を設けておりません。

担当

総合政策部 広報情報課 広報係

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