令和5年度当初予算の概要をお知らせします

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ページ番号1018015  更新日 令和5年3月16日

令和5年第1回市議会定例会で、令和5年度当初予算が審議、可決されましたのでその概要をお知らせします。

令和5年度予算について

予算編成の考え方

令和5年度予算は、「子どもの成長とともに創る、未来のはなまきを確かなものに」を方針として、「子育て・ひとづくりのまちづくり」を中心に、「安心暮らしのまちづくり」、「活力に満ちたまちづくり」の3項目を柱として編成しました。

1 子育て・ひとづくりのまちづくり

3つの柱の1点目、「子育て・ひとづくりのまちづくり」でありますが、医療費助成については、これまでも拡充に努めてまいりましたが、令和5年8月より、小学生、中学生および高校生等の医療費助成の認定基準となる、所得制限を撤廃します。これにより、市内の高校生等までのすべての子どもが医療費助成の対象となります。

次に、周産期医療・妊産婦支援についてでありますが、市民が安心してお産することができる環境を維持確保するため、市内の産科医療機関において産科医師、助産師及び看護師を確保することを目的とする周産期医療確保対策事業を継続して「周産期医療の維持」を図ります。さらに、産後ケア事業については、現在日帰りで行っておりますが、宿泊型サービスの実現に向けて先進地視察を行うなど、サービスの充実について協議を重ねてまいります。

次に、保育環境等支援についてでありますが、令和5年度におきましては、県の制度を活用しながら、3歳児未満で第2子以降となる児童の保育料の無償化や、在宅育児世帯への支援を実施するとともに、3歳児以上の児童を対象に保育施設利用世帯から徴収している副食費のうち、第3子以降の児童に要する副食費の全額を市独自に支援します。

2 安心暮らしのまちづくり

2点目の「安心暮らしのまちづくり」についてでありますが、生活支援として、結婚新生活支援事業補助金について、所得要件を引き上げることとしており、これまで以上の成果を期待しております。また、医療的ケアが必要な子どもの成長に合わせた支援を切れ目なく実施するため、医療的ケア児コーディネーターを配置します。

次に、住環境の向上については、子育て世帯住宅取得奨励金、定住促進住宅取得等補助金の対象となる子どもを、これまでの「中学生以下」から「18歳未満」の子どもに拡充します。このほか、継続して民間宅地開発支援、空き家等解体活用の補助や、若者世代等の空き家取得に支援してまいります。

次に、公共交通の維持については、予約乗り合いバスの運行、市街地循環バス、大迫・花巻地域間連絡バス、県立中部病院連絡バス、岩手医科大学附属病院および盛岡赤十字病院との連絡バスなどを運行し、身近な足の確保対策を継続して取り組みます。

3 活力に満ちたまちづくり

3点目の「活力に満ちたまちづくり」についてでありますが、産業振興については、令和5年度から「産業団地事業特別会計」を設置し、花南地区の産業団地の本格的な整備に対応するほか、将来的には他地域での整備など、中長期的な検討も進めます。また、市内で民間事業者が行う産業用地の整備に要する経費に対して補助を行います。花巻スマートインターチェンジ整備については、早期の供用開始を目指し、引き続き整備を進めます。

まちの活性化については、施設再編を進めてまいりました「道の駅石鳥谷」ですが、今年7月に道の駅指定30周年を迎えるのに合わせ、リニューアルオープンします。また、JR花巻駅東西自由通路等整備につきましては、基本設計、駅西口用地測量を実施します。さらに、リノベーションまちづくりの一環で、花巻中央広場周辺において、広場や道路などの公共空間を活用した社会実験等を行います。

記念事業としては、米国ホットスプリングス市と国際姉妹都市提携から30周年となることから、記念式典や市民ツアーを開催します。令和5年は、宮沢賢治没後90年にあたることから、特別企画として、賢治のチェロによるリサイタルを実施します。

新型コロナウイルス感染症、物価高騰の影響が続いている状況を踏まえ、事業者の事業継続のため地代・家賃の一部補助、キャッシュレス決済ポイント付与キャンペーン、はなまき小判の事業支援や、畜産農家に対して飼料購入費の支援などを引き続き実施します。さらに、新型コロナウイルスワクチン接種については、接種の時期や対象者など国の方針が決まり次第、接種を希望する市民に速やかに対応するための経費を計上しております。

予算の規模

歳入歳出予算総額 537億9,116万円

花巻市の令和5年度一般会計予算につきましては、総額で537億9,116万円といたしました。

令和4年度当初予算は骨格予算であったことから、肉付け予算となる5月補正後予算と比較いたしますと、35億1,858万円の増、率にして7.0パーセントの増とするものであります。

なお、国の令和4年度補正予算において本市に対する国庫補助金の配分の通知をいただいた小学校や中学校の施設維持事業、スマートインターチェンジのアクセス道路の標識や照明整備事業などの7事業、総額2億2,841万円については、令和5年度当初予算ではなく、令和4年度補正予算(第14号)へ前倒して予算措置しており、令和5年度予算と一体で事業を実施します。

これにより、令和5年度一般会計予算と令和4年度に前倒しを行う事業費を合わせた本令和5年度当初予算の実質的な予算規模は、540億1,957万円となり、令和4年度の肉付け予算後の実質的な予算規模508億5,235万円と比較すると、31億6,722万円の増、率にして6.2パーセントの増となるものです。

主な事業の一部を紹介します

1 子育て・ひとづくりのまちづくり

小学生から高校生等までの医療費助成の所得制限撤廃(新規):92,000千円

令和5年度は8月から小学生・中学生・高校生等の医療費助成の認定基準となる所得制限を撤廃します。これにより市内の高校生等までの全ての子どもが医療費助成の対象となります。

妊産婦に対する医療費助成の所得制限撤廃に向けた準備(新規):646千円

令和6年度中の所得制限撤廃に向けたシステム改修等準備経費を計上し、関係機関との調整を進めながら早期の実現を目指します。

宿泊サービス実現に向けた先進地視察(新規):1,288千円
産後ケア事業、産前・産後サポート事業(継続):23,561千円
妊産婦への交通費支援(拡充):2,400千円

ハイリスク出産以外の妊産婦に対して行っていたタクシー料金補助について、ハイリスク出産に該当する妊産婦と同様に、タクシー以外の交通手段(バス、自家用車等)についても補助対象とします。また、「入院」または「近隣の宿泊施設に待機宿泊」する場合に要する経費に対しても補助を行います。

周産期医療(医師・助産師・看護師の確保)支援(継続):13,027千円
幼保連携型認定こども園施設整備補助(新規):303,022千円
3歳児未満で第2子以降となる児童の保育料無償化(新規) :58,003千円

県の補助制度を活用し、3歳児未満で第2子以降となる児童の保育料を無償化します。

在宅育児支援事業補助(新規):34,629千円

県の補助制度を活用し、保育所等を利用しない生後2か月から3歳未満の第2子以降の子どもを養育する世帯(育児休業取得世帯を除く)を支援します。

第3子以降副食費等負担軽減事業補助(拡充):13,144千円

3歳児以上の児童を対象に保育施設利用世帯から徴収している副食費のうち、第3子以降の児童に要する副食費の全額を市独自に支援します。

花巻図書館整備事業(継続):1,553千円

新花巻図書館整備基本計画試案検討会議での議論を踏まえ、今後の進め方を検討します。

2 安心暮らしのまちづくり

結婚新生活支援事業費補助金(拡充):15,000千円

所得要件(現行400万円未満)を500万未満に緩和します。

医療的ケア児等コーディネーターの配置(新規):4,048千円

在宅における医療的ケア児とその家族を退院時から継続して支援するため、医療的ケア児等コーディネーターを配置します。

花巻市子育て世帯住宅取得奨励金(拡充):39,000千円・花巻市定住促進住宅取得等補助金(拡充):26,000千円

いずれも補助対象要件を現行の「中学生以下の子供と同居する世帯」から「18歳未満の子供と同居する世帯」に要件を拡充します。(18歳未満の子供とは、18歳に達する日以降の最初の3月31日までの間にある者)

民間宅地開発支援事業(継続):11,000千円

優良な宅地開発を実施した事業者に対し、宅地開発に係る経費の一部を補助します。

空家等解体活用補助金(継続):8,000千円

空家、空き店舗を解体し住宅等を新築する場合にその費用の一部を補助します。

若者世代等の空き家取得に対する奨励金(継続):3,000千円

空き家バンクに登録された空き家を取得及び改修し、居住した39歳以下の若者世代又は県外からの移住者を支援します。

岩手医科大学付属病院利用者連絡バスの運行(継続):9,215千円

花巻駅、石鳥谷駅と岩手医科大学附属病院との連絡シャトルバスを運行します。

公共交通確保対策事業(継続):172,482千円

予約乗合バスの運行、市街地循環バス、大迫・花巻地域間連絡バス、県立中部病院連絡バス、大迫・医大・盛岡赤十字病院利用者連絡バス、民間路線バスなどへの補助を行います。また、路線バス大迫石鳥谷線を利用する高校生へ通学定期券購入費に対する補助を行います。

3 活力に満ちたまちづくり

花南地区産業団地整備(継続):708,346千円

令和5年度以降は、埋蔵文化財の発掘調査や各種申請手続きと造成にかかる各種工事などを経て、現在のところ、令和7年度からの分譲開始を目指していますが、企業からの引き合いにお応えできるよう、1日も早い分譲を目指すとともに、残る約21ヘクタールの整備につきましても、需要に応じて速やかな整備・分譲が可能となるよう、各種設計や調査などにも取り組んでまいります。

なお、令和5年度から「産業団地事業特別会計」を新たに設置し、花南地区の産業団地の本格的な整備に対応するほか、将来的には他地域への産業団地の整備の検討など、当該特別会計の新規設置を通じ、中長期的な視野に立った取り組みも進めます。

花巻スマートインターチェンジ整備事業(継続):63,805千円〔繰越分 20,000千円〕

早期の供用開始を目指し引き続き工事を進めます。(繰越分はアクセス道路の道路標識・照明工事分です)

民間産業用地整備促進支援(新規):60,000千円

花巻市民間産業用地整備促進奨励事業補助金に基づき、市内で民間事業者が行う産業用地の整備に要する経費に対し補助を行います。

農畜産物販路拡大支援事業(新規):3,825千円

気象情報や市場動向、補助事業情報などのショートメールシステムを利用した情報発信、ふるさと納税等のECサイト活用に関する研修会の開催、花巻農産物特設サイトの開設を行います。

農業用ロボット技術・ICT機器導入支援補助(拡充):15,000千円

農作業の省力化、コスト低減、生育状況均一化を目的としたロボット技術・ICT機器の導入(補助対象経費を拡大)、農業用ドローンの技能認定取得にかかる費用を補助します。

道の駅「石鳥谷」施設再編事業(継続):5,398千円

道の駅指定から30周年を迎える令和5年7月にリニューアルオープンする予定で、記念式典・記念イベントを開催します。また、ルンビニーアート・施設案内表示を設置します。

JR花巻駅東西自由通路等整備事業(新規):3,178千円

花巻駅東西自由通路整備基本設計、西口駅前広場整備に伴う用地測量の実施、有識者会議及びデザイン検討ワークショップを開催します。

花巻中央広場周辺の公共空間を活用した社会実験(新規):5,775千円

花巻中央広場周辺(広場、道路、大堰川プロムナード、旧まちなかビジターセンター前等)の公共空間を活用した社会実験等を行います。

「日本ワインフェスティバル花巻大迫2023」を大迫中心部で開催(継続):10,286千円

日本各地のワイナリーをお招きして、5月27日、28日に有料試飲会を開催します。

国際姉妹都市提携周年記念事業(米国ホットスプリングス市30周年記念) :10,560千円

ホットスプリングス市30周年記念式典、同市への市民ツアーを開催します。

宮沢賢治没後90年事業:2,936千円

文化会館で宮沢賢治没後90年特別企画としてチェロリサイタルを実施します。

新型コロナウイルス感染症対策、物価高騰対策(継続):265,123千円

事業者に対する地代家賃補助、PayPayポイント付与キャンペーン、はなまき小判事業支援のほか、畜産農家に対して飼料購入費の支援などを引き続き実施します。

新型コロナウイルスワクチン接種事業:525,549千円

ワクチン接種体制に係る国の方針が決まり次第、速やかに対応します。

事業の概要について詳しくは、下記の「令和5年度予算の概要」をご覧ください。

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