令和6年度当初予算の概要をお知らせします

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ページ番号1021060  更新日 令和6年3月19日

令和6年第1回市議会定例会で、令和6年度当初予算が審議、可決されましたので、その概要をお知らせします。

予算編成の考え方

令和6年度当初予算は、第2次花巻市まちづくり総合計画長期ビジョンに掲げる将来都市像「豊かな自然 安らぎと賑わい みんなでつなぐ イーハトーブ花巻」の実現に向けて、最も重要な課題である「人口減少」に立ち向かうべく、「子ども・子育て応援プロジェクト」「花巻で暮らそうプロジェクト」の2つの重点施策推進プロジェクトに加え、「市民の生活を守り 魅力あふれる強く優しい まちづくり」の3つの柱について重点的に取り組むための予算として編成しました。

1 子ども・子育て応援プロジェクト

3つの柱の1本目「子ども・子育て応援プロジェクト」について、重点施策推進プロジェクトの五つの項目ごとに説明いたします。

はじめに、妊娠・出産・子育てに関する支援体制の充実でありますが、核家族化や共働きの進展など、社会環境の変化に伴う妊娠・出産・子育てについての不安などについて、気軽に相談できる窓口機能や相談体制で支援します。

次に、周産期医療の維持確保でありますが、安心して出産できる環境づくりのため、市内産科医院の医師及び助産師等の確保や、妊産婦が産科医療機関へ移動する際の負担軽減などを行います。さらに、本年4月1日からは、妊産婦に対する医療費助成の所得制限を撤廃します。

次に、妊娠・出産・子育てに係る経済的支援の充実であります。妊娠から子育て期間に係る経済的な負担感を和らげるため、不妊治療にかかる費用や子ども及び妊産婦の医療費、各種ワクチン接種費用、保育料、副食費や給食費などへの支援を行います。

次に、子どもの学習支援であります。経済的支援を必要とする世帯の児童・生徒を対象に、学習支援を通じて、子どもたちが学ぶ意欲を醸成し、進学等の希望に向かう子供たちを後押しします。これまで実施しておりました、返還免除のある「はなまき夢応援奨学金」について、奨学金の貸付額を月額2万円以内から3万円以内への引き上げるほか、日本学生支援機構給付奨学金の収入基準を満たす方であれば成績要件を設けることなく貸付の対象者とします。また、大学卒業後に市内に居住している方で、市の返還型奨学金の返還額の半額を補助する「ふるさと奨学生定着補助」について、これまでの市内の大学のみを対象としておりましたが、市外の大学等を卒業した方で市内に居住する方も新たに対象とします。

次に、子育てしやすい環境の充実であります。仕事と子育ての両立を応援するため、保育園や学童クラブなど一時的に子どもを預かるサービスを引き続き提供します。受け入れ体制を充実するため、保育士の確保や処遇改善、施設環境の整備を行います。また、子どもが安全に遊べる場所を充実するため、公園の整備なども行います。

2 花巻で暮らそうプロジェクト

2本目の柱「花巻で暮らそうプロジェクト」について、重点施策推進プロジェクトの七つの項目ごとに説明します。

はじめに、移住・定住に関する相談体制の充実であります。移住・定住を希望する方への相談窓口での支援、本市の魅力や移住・定住に関する支援制度を広く伝えるための情報発信を行います。

次に、移住・定住支援の充実であります。移住者・定住者が住みやすい住環境を整えることで、住みたい・住み続けたいまちを目指します。また、空き家バンクを活用した住宅取得や、移住・定住者の住宅取得等に関する支援、地域おこし協力隊員が任期終了後に市内に定住できるよう支援します。また、住みやすい魅力あるまち、住みたい・住み続けたいまちにするためには、利便性の高い都市基盤の整備が重要でありますが、その一環としてJR花巻駅東西自由通路等整備事業を進めていきます。

次に、結婚支援の充実であります。結婚活動団体の活動を支援して、出会いの機会の創出を図るほか、若者世代等の結婚生活への経済的な支援を行います。さらに、婚活の広域化に対応するため、市内及び移住・定住に関心のある市外・県外の独身者を対象とした婚活イベントをモデル事業として開催します。

次に、魅力ある商業エリアの創出であります。既存商店街の魅力向上のためのイベント開催や、空き店舗の活用、まちなかの公共空間を多様に活用するための社会実験を行います。

次に、働く場の確保と所得の向上であります。企業が市内へ立地できる環境を整えるため、産業団地の整備を進めるほか、就職希望者への情報提供や相談支援を行います。さらに、UIJターン者への補助、市内保育施設や、介護サービス事業所、産科医療機関に就職された方へ支援します。なお、(仮称)花南産業団地のB工区の造成工事を引き続き進め、B工区のうち一部の区画については、令和6年秋を目途に分譲を開始する予定です。

次に、市内企業が妊娠や子育てに伴う休暇の取得や勤務時間の調整などに、意欲的に取り組めるよう、企業への働きかけ、また、各種支援制度の周知を積極的に行います。

最後に、シビックプライドの醸成であります。市民が本市に愛着を感じ、定住やUIJターンが促進されるよう、市民の活動に対する支援、国際姉妹都市等への中学生、高校生の派遣など、若者を中心としたシビックプライドの醸成を図ります。

3 市民の生活を守り 魅力あふれる強く優しい まちづくり

3本目の柱は「市民の生活を守り 魅力あふれる強く優しい まちづくり」です。

3本目の柱の1点目「市民の生活を守るための取組」についてですが、まず、公共交通を維持確保して市民の交通手段の確保を図ります。市民の移動手段として欠くことのできない、幹線バス路線への支援、岩手医大などの医療機関へのバス運行を引き続き行うとともに、民間バス会社が撤退する「土沢線」をコミュニティバスとして運行し、市民生活に必要な交通手段の確保を図ります。

また、交通空白地の解消に向け、湯口、湯本、宮野目、矢沢の予約乗合バスの運行を令和6年10月を目途に開始します。さらに、交通手段をもたない高齢者や障がい者の方々の通院や買い物を支援するため、タクシー券の給付を継続するとともに、医療機関までの通院に対する助成金の限度額を医療機関までの距離に応じて3万円まで引き上げます。

次に、鳥獣被害から市民の命を守ります。近年、市街地に出没するクマが多発しており、その対策として、AI搭載クラウド対応したカメラを活用するほか、未利用果樹伐採に対する補助制度を創設するなど、人里へのクマの侵入を未然に防ぎ、市民を守ります。

3本目の柱の2点目「魅力あふれる強く優しいまちづくりの取組」についてですが、生活道路・橋梁については、安全で快適な道路網を構築し、また維持するため、国の補助制度や地方債を活用しながら、引き続き整備を進め生活基盤の充実を図ります。

さらに、地震や頻発する豪雨災害に備えるため、消防指令センターの整備や消防団員の装備品などハード面の充実を図るとともに、災害避難想定者調査や岩手県、遠野市と合同で総合防災訓練を開催するなど、ソフト面での備えも充実させ、災害に強いまちづくりを進めます。

予算の規模

歳入歳出予算総額 551億5, 332万円

花巻市の令和6年度一般会計予算について、総額は過去最大となる551億5,332万円です。令和5年度当初予算と比較すると、13億6,216万円(2.5%)の増となります。

なお、国の令和5年度補正予算において本市に対する国庫補助金の配分の通知をいただいた小学校施設維持事業などの3事業、総額2億9,312万円については、令和6年度当初予算ではなく、令和5年度補正予算案(第14号)へ前倒して予算措置し、令和6年度予算と一体で事業を実施します。

これにより、令和6年度一般会計予算と令和5年度に前倒しを行う事業費を合わせた令和6年度の実質的な予算規模は、554億4,644万円となり、令和5年度の実質的な予算規模540億1,957万円との比較では、14億2,687万円(2.6%の増)となります。

主な事業の概要

3つの柱ごとの主な事業については、下記をご覧ください。

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