令和6年度共同企画展「縄文ムラの人々」(12月7日から令和7年2月11日)を開催します
イベントカテゴリ: 歴史・文化 暮らし・健康
開催エリア:大迫地域
「縄文ムラの人々」
令和6年度花巻市共同企画展ぐるっと花巻再発見!イーハトーブの先人たち
縄文時代は、今から約1万5000年前から2200年ほど前まで、大自然と共生しつつ、長きにわたって独自の文化をはぐくみ、発展させてきました。
花巻市内の遺跡は約1,000余か所ありますが、その7割は縄文時代の遺跡です。
花巻市総合文化財センターでは、「縄文ムラの人々」と題して、花巻市内の発掘調査成果から、ムラの移り変わりをたどりつつ、人々の生活や文化を紐解きます。
- 開催期間
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令和6年12月7日(土曜)から令和7年2月11日(火曜)まで
年末年始は令和6年12月28日(土曜)から令和7年1月3日(金曜)まで休館
- 開催時間
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午前9時 から 午後5時 まで
最終入館時間は午後4時30分
- 開催場所
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花巻市総合文化財センター 企画展示室
住所:岩手県花巻市大迫町大迫3-39-1
電話番号:0198-29-4567 - 入場料
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大人200円、小中高生100円(20名以上の団体割引は各50円引き)
上記料金で常設展もあわせてご覧いただけます。
展示構成
花巻地域には、700か所におよぶ縄文時代遺跡があります。縄文時代の時期は、大まかに、草創期(約15000年前から9000年前)、早期(約9000年前から6000年前)、前期(約6000年前から5000年前)、中期(約5000年前から4000年前)、後期(約4000年前から3000年前)、晩期(約3000年前から2200年前)の6時期に区分されています。
これらの時期に沿って、市内の代表的な遺跡を紹介します。
(1)上台1(うわだいいち)遺跡・・・草創期末から早期初頭
矢沢地区に所在する遺跡で、調査により、竪穴建物跡5棟、屋外炉などが発見されました。平底の無紋(むもん)土器や石鏃(せきぞく)、削器(さっき)、搔器(そうき)、石核(せきかく)などが出土しています。竪穴建物には炉がなく、屋外で火を焚き、調理などしておりました。ある一定の期間ムラを営み、動物、魚貝類、野山の木の実など追って、移動しながら生活していたと考えられています。
【展示資料】 無紋土器、石器、遺構全体図(調査区遺構と周辺地形図)、写真
※出土遺物は、花巻市博物館収蔵資料を展示
(2)折居(おりい)遺跡・・・前期前葉から末葉
太田地区に所在する集落跡の遺跡です。沢地形を挟んで南側に前期前葉の集落。南北両側に前期末葉の集落があり、沢地形には多くの土器、石器などが投棄(とうき)されていました。石器には石鏃などのほかに、両端を打ち欠いた石錘(せきすい 魚網のおもり)が数多く出土しました。豊沢川、寒沢川での漁労活動が盛んであったことがわかります。竪穴建物には屋内に炉が備わり、細長く大型の竪穴建物には、複数の炉があり、数回にわたり竪穴を拡張した跡がわかる事例もあります。気候の温暖化が進んだ前期のムラは、草創期から早期に比べて人々の定住性が、より高まり、しだいに人口が増加し、それに伴い、ムラも大きくなっていきました。
【展示資料】岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センター所蔵写真等
(3)小瀬川1(こせがわいち)遺跡・・・中期中葉から後葉
湯本地区に所在する大規模な環状集落跡の遺跡です。鍋割川北岸の台地南端近くに中心広場があり、周囲に掘立柱建物群が放射状に配置され、貯蔵施設らしい土坑(どこう)群もあります。その周囲に多くの竪穴建物群が配置されています。広場を要に、求心的なムラの構成が長期間維持されており、人口の増加とともに、ムラの共同体規範により人々の生活が維持されていたことがうかがえます。
【展示資料】深鉢形土器、浅鉢型土器、石器、土偶、石製品、遺構全体図、写真等
(4)観音堂(かんのんどう)遺跡・・・中期後葉から後期前葉
大迫地区に所在する、稗貫川北岸の台地上に営まれた大規模な集落遺跡です。北から南へ突き出した、広い台地の縁辺部に竪穴建物跡が形成されており、集落全体の形状は北に開く馬蹄形です。特に台地南端近くに密度濃く竪穴建物があります。ほとんどの竪穴建物内には、中期後葉に特徴的な複式炉が構えられています。なお、中期後半から気候は次第に冷涼化に向かい、それに伴い人口もしだいに減少していきましたが、後期前葉には、遺跡南部に川原石を組み合わせた配石群も多数構築されています。後期初頭にも特徴的な土器が多く出土し「観音堂式土器」と命名されています。
【展示資料】深鉢形土器、観音堂式土器、石器、集落跡全体図、写真等
(5)立石(たていし)遺跡・稲荷神社(いなりじんじゃ)遺跡・・・後期から晩期
内川目地区に所在する集落遺跡で、これまでに様々な形態の配石遺構や、竪穴建物跡1棟、掘立柱建物跡1棟が発見されています。また、当時の人々が祭祀(さいし)に使用したと考えられる数多くの土偶や土面、耳、鼻形、動物形土偶などが多数出土しています。稲荷神社遺跡は、立石遺跡から岳川を挟んだ対岸にある遺跡で、後期中葉の集落遺跡。配石建物跡11棟、配石遺構10基発見されています。この立石・稲荷神社の両遺跡は、日常的居住の場ではない可能性があり、人々の祈りや呪(まじな)いなどの祭祀や儀礼行為の跡になるかもしれません。
【展示資料】土器、石器、土偶ほか、遺跡地形図、遺構全体図、写真等
入場料等
大人200円、小中高生100円(20名以上の団体割引は各50円引き)
上記料金で常設展もあわせてご覧いただけます。
入館料の減免について
- 花巻市内・遠野市内に在住する小学生と特別支援学校の(小中学生)は受付で「まなびキャンパスカード」を提示すると、本人と付き添い1名の入館料が無料となります。
- 花巻市内・遠野市内に在住する中学生は受付で「まなびキャンパスカード」を提示すると、入館料が無料となります。
- 花巻市と遠野市の高等学校に在籍する生徒は生徒手帳を提示すると、入館料が無料となります。
- 富士大学学生は学生証を提示すると、入館料が無料となります。
- 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳等のご提示で入館料が無料となります。また、障がい者1名につき付き添いの介護者1名の入館が無料となります。
- 花巻市消防団応援事業制度により「花巻市消防団員カード」のご提示で消防団員は全額、消防団員の同伴者(5名まで)は半額無料となります(消防団応援公共施設一覧)。
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このページに関するお問い合わせ
花巻市総合文化財センター
〒028-3203 岩手県花巻市大迫町大迫第3地割39番地1
電話:0198-29-4567 ファクス:0198-48-3001
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