花巻市議会市長・教育長報告 市内学童クラブの小学校校舎への臨時移転等感染リスク対策の内容をお知らせします(3月4日掲載)
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3月4日更新:新型コロナウイルス感染症対策についての緊急質問と答弁の概要を追記しました
新型コロナウイルスへの対応
新型コロナウイルス 市内学童クラブの小学校校舎への臨時移転等感染リスクを減らす対応について、報告いたします。
市長
新型コロナウイルスの対応について、現状をご報告いたします。
当市におきましては、2月28日に新型コロナウイルス感染症対策本部を設置し、昨日まで3回の会議を開催し、対応を検討してきたところであります。
昨日3月2日から市内の小中学校が休校となる中で、市内の学童クラブは、延長保育を実施してくださっています。また、教育委員会は市内すべての学童クラブを3月5日から19日の期間、最寄りの小学校校舎に移転し、養護教諭を含む小学校教員の支援も得ることを公表した次第でございます。このことについては、教育長から説明があります。
なお、報道によると、文部科学省は昨日、学童保育の校舎使用についての通知を発出したとのことでありまして、市の方が1歩先に進んでいるということだと思います。
次に、当市職員のうち、100人以上の職員が幼児または小学生の子どもを持ち、集団感染の可能性を避ける意味から家庭での保育が望ましいとの観点から、家庭での保育が必要となる職員について特別休暇を認める通知を昨日発出しました。この通知につきましては、総務省からも発出されているところであります。
これに伴い、窓口要員が不足する可能性もあることから、市民の皆様に今すぐ必要な場合を除き、市庁舎へお見えになることをご遠慮いただきたい旨の公表をしたところであります。
なお、厚生労働省は、昨日小学校等の臨時休業等に伴う民間企業に対する助成制度を公表したところであります。これを利用して従業員に有給休暇を認める市内企業が出ることを期待するところでございます。したがって、この制度の詳細に関する情報を収集し、市内各団体にお伝えすることとしております。
次に、市が設置する公共施設については、現在休館の措置を取っており、また、どうしてもすぐ行う必要のある場合を除き、市民の皆様との会議は延期または中止しております。
報道されました通り、政府の専門家会議は、昨日特に重症化リスクの低い若者など「軽症者が気づかないうちに、感染拡大に重要な役割を果たしてしまっている」との見解を公表しました。また、厚生労働省は、コロナウイルスの外来診療体制について「地域での拡大により、既存の帰国者・接触者外来で受け入れる患者数が増大し、患者への医療提供に支障をきたすと判断される場合に」「一般の医療機関において、必要な感染予防策を講じた上で外来診療を行う」との通知を3月1日に発出し、「帰国者・接触者外来」のみでは患者に対応できない可能性が出てきたということでの大きな方針の変換を公表したところであります。
県内では、現時点においてコロナウイルス感染者、公表されていませんが、県内でコロナウイルス感染症予防の第一線で活動する専門家とお話ししても、県内の状況と今後の見通しについては強い危機感をお持ちであります。
あらゆる対策をとってもコロナウイルスの感染を完全に封じ込めることは困難かもしれません。しかし、対策をとることにより、感染の拡大のスピードを落とし、医療の崩壊を招かず、その中で住民の命を守ることは可能だというのが、専門家の意見だと認識しています。
現在、市の行っている対応により、市民の皆様には大変ご迷惑をおかけしておりますが、新型コロナウイルス感染の爆発的拡大による市民生活・経済活動に対するケタ違いのさらに大きな被害を防ぐためにも、市が今までとった対応、今後の対応について、市民の皆様にはぜひご理解を賜りたいと考えるところであります。
よろしくお願いします。
教育長
教育委員会より新型コロナウイルス感染症への市内学童クラブの小学校校舎への臨時移転等感染リスクを減らす対応についてご説明申し上げます。
市内小中学校の休校措置については、3月2日から19日までの期間で実施しておりますが、去る2月28日に文部科学省が「小学校教師が学童保育の支援を求める方針」を示し、その前日2月27日には厚生労働省より、小中学校の休校期間中に学童クラブの原則開所を柔軟に行うよう自治体に要請がありました。
また、学校の休校に伴い自宅で過ごすことのできない児童の発生も見込まれる状況にあります。
そこで、教育委員会といたしましては、まず、人混みによる感染リスクを避ける観点から、小学生、中学生、それから就学前の子どもたちを含めて、ご自宅でお子さんをお世話できる場合は、ご自宅でお世話していただくことをまずお知らせいたしました。
そして、狭隘な環境にある学童クラブの環境改善を図るため、学童クラブ内の感染防止の立場から、小学校校舎への臨時移転を実施することといたしました。
そこで、3月2日に小学校校長会議を開催し協力を求め、市内19の学童クラブに対しましてご理解を求めているところです。
実施に際しましては、小学校の施設を利用して集団を分散化させ、小さな集団にし、一方で支援スタッフの不足が見込まれますことから、開所時間に合わせシフトを組んで小学校教職員の支援協力を得ることとしております。したがって児童は「学校の感染症ガイドライン」に沿った環境で生活することとなります。実施期間は、3月5日には実施し、学校の休校期間中としております。
次に、“自宅で過ごすことのできない児童の受入”については、市ホームページや各小学校で保護者に配信するメールネットワークの回線をお借りして周知し、保護者の仕事の都合等でどうしても自宅で過ごすことができない小学生低学年を対象とし、必要性に応じて受入を行います。給食はございませんので弁当持参とし、期間中の学童保育料を無料といたします。
このほか、感染リスクを減らすために、公立幼稚園を原則休園とし、保育が必要な児童については、自宅で見守りができない場合において預かり保育を実施いたします。
卒園式については20日以降に簡素化を図り実施することとしております。
この措置は、3月5日から19日まで実施することといたします。
また、市内の認定こども園につきましては、公立園に準じた対応を本日依頼する予定であります。
さらに、市で運営する発達相談センターでは、4日より集団指導を中止して電話予約いただいた方を対象とする個別指導に切り換えますほか、子どもセンター、それから市内5か所の地域子育てセンターでも5日より集団での利用を停止し、電話予約の上での相談業務での対応を予定しております。
以上、ご報告申し上げます。
新型コロナウイルス感染症対策についての緊急質問と答弁の概要
質問1:鎌田幸也議員
学校の休校も含めて、市の施設の休館や窓口への不要不急の来庁の自粛など、国から要請があった事以上に踏み込んだ対策を取った経緯について伺う。
答弁1:上田市長
- 新型コロナウイルス感染症の感染を完全に抑制するのは無理かもしれないが、感染拡大のスピードを抑制する必要があると考えている。
- 花巻市は観光都市でもあり、主な施設を閉鎖することに躊躇もあったが、観光都市である花巻市の観光施設で最初の感染者が出ることを恐れる声もあり、感染の拡大を防ぐことが第一と考え、小中学校の休校及び施設の休館などを決めた。
- 小中学校の休校については、教育委員会で校長会議を開催し、皆さんに説明したうえで休校を決定。それを受けて、学校開設者として新型コロナウイルス感染症対策本部で、休校の決定を追認した。また、施設の休館や窓口機能の一部縮小についても、感染拡大を防ぐことを念頭に思い切ってやろうということで決めた。
質問2:鎌田幸也議員
3月6日に高校入試、3月17日には合格発表が予定されているが、高校受験を控えた中学3年生への対応について伺う。
答弁2:佐藤教育長
- 健康、安全を最優先に考え、受験があることを前提とした生徒へのモチベーションの維持、個別指導といった休校措置を取って対応している。
- 受験者に対して継続的な電話、家庭訪問等で指導を行うほか、入試試験前日には登校をしながら受験指導を行う。
- 合格発表後にも適切なフォローアップを行う予定である。
鎌田幸也議員からお願い
小中学校の休校に伴い、給食が急になくなったことから給食を納入している業者さんが大変困っているとの話を聞いている。観光関係業者さんだけでなく給食納入業者さんの影響等についても聞き取り調査等を進めるようお願いする。
質問3:鎌田幸也議員
市の施設であるコミュニティセンターや振興センターが休館することになったが、自治公民館はどうすればいいのか、といった声を聞いている。市で自治公民館での行事等についての指針などを示す考えはあるか伺う。
答弁3:上田市長
専門家の意見を直接伺ったが、「集まる」ということは感染の危険が伴うとのことであった。議員ご指摘の点については「必要がない場合は、出来るだけ集まらないでください」といった指針を出すことも考える。
質問4:鎌田幸也議員
新型コロナウイルス感染症について、SNS等を通じて変なデマなどが広まり、マスクの買い占めやトイレットペーパーが店頭から消えるといった話を聞く。しっかりとした正しい情報を市民の方に知っていただくということも大切と考えるが、どのような方法で周知していくのか伺う。
答弁4:上田市長
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マスクやトイレットペーパーに関しては、市が正確な情報をつかむのは困難であるため、情報発信することも困難である。
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学童保育に来る子供たちにマスクを用意したいと考え、市内複数の流通企業にお願いしたが、市のお気持ちはわかるが困難であるという話をいただいた。これについては引き続き情報を交換していきたい。
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市民の方々に対する情報発信については広報はなまき3月1日号に合わせて、保健所と相談して作成したチラシを全戸配布した。新型コロナウイルス感染症に関する国の対応等も時間経過で変わることから、紙での全戸配布は、作った時と配布するタイミングがずれるため最新の情報発信は難しい状況にある。
市では、新型コロナウイルス感染症に関する情報を、市のホームページやSNS、エフエム花巻、花巻ケーブルテレビ、東和地域の有線放送により随時情報を発信している。今後も対応などが変わる都度、インターネットやコミュニティラジオ、ケーブルテレビなどを活用し情報を発信していく。
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