冬の健康管理

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ページ番号1022762  更新日 令和7年1月22日

寒さもいよいよ本格的になってきました。冬は寒さや乾燥によって感染症、高血圧、ヒートショックなどさまざまな健康リスクが増える季節です。今回は、寒い冬を乗り切るための健康管理のポイントについてお伝えします。

冬に流行する感染症を予防する

冬は、インフルエンザやノロウイルスなど、感染症の流行しやすい季節です。
一人ひとりが感染症への対策をとることで学校や職場での蔓延を防ぐことができます。
市では、3つのせっきょくてき予防行動を推進しています。

3つのせっきょくてき予防行動

  1. 接種する
    ワクチンが接種可能な人は、適切な時期にしっかり接種し、個人と集団の免疫獲得に努めることが大切です。
  2. 清潔を保つ
    どんな感染症でも重要な基本の予防策は「石けん手洗い」です。帰宅時や調理の前後、食事前などは、手洗いをお忘れなく。
    口の清潔を保つことも、病原体の侵入を防ぎます。手洗いに加えて、うがいを行うことも感染予防になります。
  3. 生活を整える
    免疫力が弱くなっていると感染しやすくなります。十分な睡眠とバランスの良い食事、適度な運動などの健康づくりは自己の免疫力の低下を防ぎ、結果として感染症対策につながります。日ごろから生活を整えることを心がけることが大切です。

3つのせっきょくてき予防行動

感染症にかかってしまったときは?

他の人に広めないことが大切です。特にお年寄りや小さな子どもが発症すると重症になりやすいのでできるだけ離れて療養しましょう。また、咳が出る場合は、マスクやハンカチを使って、口や鼻をおさえ咳エチケットを守りましょう。

寒い季節の高血圧にご注意ください

冬は寒さによって、血圧が上がりやすい季節です。冬に血圧が上昇する理由として次の2つがあります。

寒さによる血管収縮

冬に血圧が上昇する最も大きな理由は、寒さによる血管の収縮です。
私たちの体は、寒さから体を守るために、自動的に血管を収縮させ体温が逃げるのを防ぐ仕組みがあります。血管が収縮すると、同じ量の血液を送り出すために、心臓はより大きな力が必要になります。その結果、血圧は上昇します。

生活習慣の変化

寒い冬は、家に閉じこもりがちになり、脂肪分、糖分、塩分の多い食事を食べる機会も増加します。摂取カロリーも増えやすく、運動不足になりやすいため体重も増加します。暴飲暴食や運動不足による体重増加や塩分の過剰摂取は、血圧の上昇につながります。
 

冬場の血圧管理のポイント

1.適切な保温を心がける

  • 外出時は、首元や手足をしっかりと温める。
  • 室温は18度以上に保つ。
  • 入浴時の温度変化に注意する。脱衣所はヒーターで暖める。

2.食生活に気をつける

  • 薄味を心がけたり、麺類や鍋物の汁は残すように意識する。
  • 塩分を体外へ排出するのを助けてくれるカリウムが多く含まれている野菜や果物を積極的に摂取する。
    カリウムが多く含まれる冬の野菜と果物ランキング
      1位

    2位

    3位
    野菜 ほうれん草 さつまいも かぼちゃ
    果物 バナナ キウイ いちご
  • 飲酒は、生活習慣病のリスクを高めない量を心がけ、週に1~2日休肝日を作る。
    飲酒量の目安は、男性はビール中瓶1本500mL未満です。女性や高齢者はこれより少ない量です。

3.家庭での血圧測定を行う

  • 朝と夜の1日2回、できるだけ同じ時刻に測定をする。
    平均して135/85mmHgいずれかを超えたら高血圧の可能性が高いので病院受診を!

4.運動習慣を維持する

  • 今より10分多く体を動かす。
    軽く汗をかく運動は、血圧を下げる効果があります。仕事や雪かきなどで普段から体を動かす方は、ストレッチを取り入れるとよいです。こたつでテレビを見たりなど体を動かす機会が少ない方は、室内でできるテレビ体操や市の公式YouTubeで公開している宅トレ動画がオススメです。
    下記サイト内で詳しく紹介していますので、ぜひご活用ください!

寒い季節に気をつけたいヒートショックについて

ヒートショックとは?

ヒートショックは、暖かい部屋から寒い部屋への移動など、急激な温度の変化により血圧が上下に大きく変動することなどが原因で起こります。 入浴時に、暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室に入ること、熱い湯船に浸かることで、血圧が急変動し、意識障害や不整脈等を起こし、浴室での転倒や浴槽で溺れることにつながっていると考えられます。

こんなときは要注意

  • 暖房の効いた部屋から、寒いトイレに行くとき
  • 暖かい家の中から、寒い外に出かけるとき
  • 寒い脱衣所から急に熱いお風呂に入るとき
  • 入浴後、温まった体で、急に寒い脱衣所や部屋に行くとき

入浴時のヒートショック予防のポイント 

  1. 脱衣所や浴室を暖かくする。
  2. 足→腹→胸の順にかけ湯をして、体を慣らす。
  3. 湯温は、41℃以下、湯に浸かる時間は10分までを目安にする。
  4. 立ちくらみを防ぐために浴槽からゆっくりと出る。
  5. ヒートショック予報をチェックする。
    ヒートショック予報とは、日本気象協会と東京ガスの2社で共同開発した予報で、10月~3月の間提供をしています。天気予報から想定される、標準的な住宅内の温度差などに基づき、ヒートショックのリスクの目安を「警戒」「注意」「油断禁物」の3ランク、5種類のアイコンでお知らせしています。下記リンクよりチェックすることができます。

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