【令和7年2月14日掲載】花巻の新たな文化拠点を目指して(港)
花巻駅近くに古本やレコード販売をするお店がオープン
2024年秋、古本やレコード、東南アジアの食品などを扱うお店『港』が花巻駅近くにオープンしました。ギター奏者として世界各国で公演を行い、ミャンマー音楽の研究者としても活躍している店主の村上さん(花巻市出身)が花巻の新たな文化拠点を目指して創業しました。
花巻に無いものをつくろう
「文化に触れないと、文化は育たない」と話す村上さん。ここに来れば様々な文化を体感できる「港」のような人とモノの交易の場にしたい、自身が文化人として感じている不自由さを解決できるような場所をつくりたいとの想いで開業しました。ここ数年、花巻市内から古本屋が姿を消していることに気づき、お店では新刊ではなく、古本約5,000冊をメインに、レコード(シングル、アルバム)約500枚を取り扱っているほか、ミャンマーやインドネシア、ベトナムの食品・雑貨と、タイ、台湾、ドイツの雑貨も販売しています。古本は宮沢賢治や岩手に関する書籍はもちろんのこと、音楽や芸能関係など様々なジャンルのものを、レコードも国内外問わず雑多なジャンルを取り揃えるように意識しているそうです。

たくさんの本が陳列されている木製の本棚は、小柄な人でも一番上の段まで手を伸ばしやすい高さで設計されています。入店してすぐの物販スペースは白を基調とした明るい空間に、小上がりを改装した店奥のスペースはグレーで落ち着いた空間になっており、こちらの改装工事費は『花巻市まちなか創業支援事業補助金』を活用しています。
また、今回の創業にあたり、店の顔にもなるロゴマークの作成もしました。本とレコード、寄「港」する船がおしゃれにデザインされており、作成には『花巻市企業競争力強化支援事業補助金』を活用しています。

小柄な人でも棚の中にある本は手が届くようになっています。
村上さんは演奏活動の他にも、映画上映会やライブの企画も行っていますが、公演終了後に時間を気にすることなく来場者との交流を満足するまでできる場が少ないうえ、花巻市内には一つの会場でイベントと交流の両方を楽しめる場所が無かったため、不便さを感じていたそうです。そのため、店奥のスペースは音を吸収する壁材を用いて、イベントスペースとしても使えるようになっています。

様々な文化を花巻に広めたい
花巻駅近くという立地の影響で岩手県内外問わずお客様が訪れているとのことで、中には温泉に行く前に立ち寄って本を買い、移動時や温泉滞在中に読むというお客さんもいるそうです。最近では、古本の買い取り依頼の連絡も来ているとのことで、ますますお店の在庫に磨きがかかっています。
「ここで文化に触れた人が、次は文化を創る側、応援する側になるように、文化の発信をしていきたい」と言う村上さん。花巻駅付近に訪れる際には、ふらっと来港してみてはいかがでしょうか。
店舗情報
住所:花巻市大通り一丁目2-27
営業時間:10時営業開始(閉店時間は日によります)
定休日:木曜、金曜
駐車場:近隣の駐車場をご利用ください
営業時間の詳細については、下記Instagramよりご確認ください
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