【令和7年9月8日掲載】再生可能エネルギーを創出し、エネルギーの地産地消に貢献(株式会社花巻バイオマスエナジー・花巻バイオチップ株式会社)

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ページ番号1024233  更新日 令和7年9月8日

再生可能エネルギーを創出し、エネルギーの地産地消に貢献(株式会社花巻バイオマスエナジー・花巻バイオチップ株式会社)

「株式会社花巻バイオマスエナジー」「花巻バイオチップ株式会社」ってどんな会社なの?

株式会社花巻バイオマスエナジー

株式会社花巻バイオマスエナジー(以下、花巻バイオマスエナジー)は、花巻第一工業団地に会社を置く、木質バイオマス発電事業を行っている会社です。花巻バイオマスエナジーに燃料を供給する花巻バイオチップ株式会社(以下、花巻バイオチップ)、作られた電力を供給する株式会社タケエイでんきと協力して再生可能エネルギー事業を推進しています。岩手県の豊かな森林から発生する間伐材や、松くい虫被害木等を有効活用し、再生可能エネルギーを創出しています。

花巻バイオチップは、岩手県内の間伐材や林地残材、果樹剪定枝などを原材料とした県産材100%のバイオマス発電用燃料チップの生産を手掛ける会社です。令和6年度には、ふるさと企業大賞(総務大臣賞)(注1)を受賞しています。グループ会社の株式会社タケエイ林業(以下、タケエイ林業)が管理する岩手県内の650haの社有林などから間伐材・林地残材(注2)を集め、木質チップに加工したのち、花巻バイオマスエナジーに発電燃料として供給しています。

 

(注1)地域振興に資する事業活動を実施している民間事業者を顕彰し、その活動を全国に広く周知することにより、地域の振興・地域経済の活性化と魅力あるふるさとづくりの推進に資することを目的として、一般財団法人地域総合整備財団(ふるさと財団)が平成14年度より行っている表彰です。

(注2)林地残材とは、伐採後に未利用のまま山林に放置された枝葉などのことを指し、その数は全国で年間2,000万立米にもなるといわれています。放置し続ければ再造林の妨げになるだけでなく、腐敗する過程で温室効果ガスのメタンが発生や、大雨の際に流木被害を起こすリスクにもつながる深刻な問題です。

森林の保全にも多大な貢献

令和6年度から8年間を計画期間とする「第2次花巻市まちづくり総合計画」では、「しごと」分野の施策に「森林資源の活用の推進」及び「森林の保全」を掲げています。

花巻バイオチップにおいては、松くい虫やナラ枯れ被害木を発電用燃料チップとすることで被害の拡大防止に貢献していただいているほか、タケエイ林業と連携して伐採跡地に再造林を行うなど、材料の供給による地域の雇用創出のみならず、地域林業の再生にも寄与しています。

エネルギーの地産地消へ

県産材から発電した電力は花巻市内の全小中学校や隣接する工業団地内の企業に供給することにより、エネルギーの地産地消に貢献しています。年間発電量は5万2千Mkwで、花巻市の消費電力に換算すると、世帯全体の約40%に相当します!

また、発電事業で発生する灰も、セメント原料として再資源化をしており、リサイクル資材への可能性を評価・検証し、継続的な改善を日々続けています。

地産地消はエネルギーだけじゃない!?

花巻バイオマスエナジーでは、平成29年の営業開始以来、発電事業における余熱利用策として、国内での生産量が少ないキクラゲの栽培について、実証試験を重ねてきました。令和3年1月に栽培用ハウスが完成し、菌床を搬入してから順調に生育して収穫にいたりました。収穫されたキクラゲは、地元の食品加工業者にて、学校給食や地元宿泊施設などで提供される料理の具材として利用されています。なお、収穫したキクラゲはカット・包装を経て冷凍保存することにより、通年で出荷が可能となっており、年間の生産量は約3トンです。令和6年12月には、積極的な地元産食材の利用などで、学校給食のメニューの充実や食育の推進に貢献した企業を表彰する、県学校給食会の優良企業にも選ばれました。

キクラゲ栽培用ハウス

キクラゲ

事業所内を少しだけご紹介!

花巻バイオマスエナジー・花巻バイオチップの事業所内を案内していただきました!

賞状
事務所内には賞状がたくさん
花巻バイオチップ
同敷地内の花巻バイオチップから
端材
製材所から出た端材も燃料になります
林地残材
林地残材の処分は難しいそうです
山林火災の被害木
山林火災の被害木受け入れも
大きな機械
大きな機械で仕分けていきます
仕分けられた木材
仕分けられた木材は
チップ
チップとなり花巻バイオマスエナジーへ
ボイラー
巨大なボイラー
燃料
燃料としてチップが大量に流れていきます
共同研究
東北大学と共同で二酸化炭素の固定化試験を実験中
管理
大きな設備が一括管理されています
外観
ありがとうございました!

最後に[企業からのコメント]

事業以外の活動としては、地域活動の一環として、花巻市内の小学生の社会科見学の受け入れをしています。自分たちの学校で使われている電気、給食に出るキクラゲが作られている様子をみてもらい、関心を持ってもらおうという試みです。市内の全世帯の約40%に供給できる電気がつくられていると解説すると皆さん驚かれますし、「こんな会社が花巻にあったんだ」と、地元企業への理解を深めてもらえる良い機会になっていると感じます。雇用の面でも発電所、チップ工場、伐採・集荷や搬入の人員を合わせて100名規模の新規雇用を創出しており、グループ全体で地域への貢献度の高さを実感しています。地域への貢献を続けながら、森林再生という大きな使命に向けて、引き続き責任を持って事業を進めていきたいです。地域共生型バイオマス発電所として、高度循環社会「花巻モデル」の実現を目指します。

企業情報

株式会社花巻バイオマスエナジー

住所:〒025-0303 岩手県花巻市大畑第9地割92番地24
電話:0198-29-5701

花巻バイオチップ株式会社

住所:〒025-0303 岩手県花巻市大畑第9地割92番地24
電話:0198-29-6883

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商工労政課
〒025-8601 岩手県花巻市花城町9番30号
商業係 電話:0198-41-3534 ファクス:0198-24-0259(代表)
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