【令和5年5月1日掲載】地域に愛されるホテルを目指して(株式会社リオ・ホテルズ花巻)

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ページ番号1017064  更新日 令和5年5月1日

花まき いいモノ・いいコト(市内企業の商品やサービスを紹介)

花巻市内には素晴らしい商品やサービスを提供している企業が数多くあります。市では、そんな市内企業の商品やサービスに関する情報を定期的に発信しています。

今回は株式会社リオ・ホテルズ花巻が運営するホテルグランシェール花巻をご紹介します。

ホテルグランシェール花巻で施設改修などの新たな動き

宿泊のみならず宴会や婚礼、レストランの利用等で花巻市民の皆様から長年愛されているホテルグランシェール花巻。アフターコロナを見据え、国の補助金を活用して施設の改修を実施し、花巻市を代表するシティホテルとしてさらなる飛躍を目指します。

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ホテルグランシェール花巻ってどんなホテルなの?

ホテルグランシェール花巻は、JR花巻駅のすぐ目前に立地しているほか、いわて花巻空港まで車で10分程度、東北自動車道花巻南ICまで車で5分程度と、各種交通機関への抜群のアクセスの良さを生かし、多くのビジネス客・観光客の方からの利用があります。また、ホテル1階のレストランでは宿泊者向けの朝食の提供以外にランチ利用も可能となっているほか、宴会や会合、婚礼の開催も可能な施設を有していることから、様々なシーンで花巻市民の皆様から利用されてきました。

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県産木材をふんだんに使用したロビーラウンジ

宿泊者専用大浴場を新設

ホテルグランシェール花巻では、アフターコロナを見据えたインバウンドの増加に対応すること、また、今後ホテルを選ばれるお客様が花巻に多くいらっしゃることを想定して、観光庁が実施した観光地の再生・高付加価値化につなげる補助制度を活用し、5億円を超える事業費を投入して施設の大規模改修を進めてきました。

改修の目玉は、ホテル地下にあった社員用の食堂及び休憩室部分を改修し、宿泊者専用の大浴場である人工温泉「ポクポクの湯」を新設したことです。

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花巻市は東北でも有数の温泉地として全国的に有名ですが、JR花巻駅を拠点に花巻を周遊されるお客様で、旅館ではなくホテルを選ばれるお客様にも大浴場をお楽しみいただきたいと考え、大浴場の新設工事に着手しました。

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新設された大浴場

長年地元に親しまれてきたホテルグランシェール花巻の新たな強みとして大浴場を活かすべく、花巻出身の童話作家である宮沢賢治の作品から着想を得て、宮沢賢治が愛していた「鉱石」が採れる洞窟をイメージした角ばった内装に設計。

サウナの内装にはヒノキをふんだんに使用し、清々しい木材の香りを楽しむことができるほか、サウナの隣には1人用の信楽焼の水風呂とオーバーヘッドシャワー(レインシャワー)、整うための休憩スペースを設置。

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ヒノキの香り漂うサウナ

まるで洞窟の中にいるかのような空間で、賢治の世界観に浸りながら大浴場とサウナを楽しむことができます。

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幻想的な水風呂

また、入浴後にゆっくりとくつろぐことができるよう大浴場の近くには湯上りスペースが設置されているほか、長期滞在者の方の利便性向上のため、新たに洗濯機と乾燥機が3台ずつ設置されました。

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宴会場・客室フロアの施設改修にも着手

ホテルグランシェール花巻は様々な縁があって株式会社リオ・ホテルズがホテルの経営を引き継ぐこととなり、株式会社リオ・ホテルズ花巻がグループ内の子会社として新たに設立されました。長年愛されてきたおもてなしの心はそのままに、新しい施策・サービスも取り入れつつ、より一層花巻の皆様に愛されるホテルを目指して、様々な取組が行われています。また、親会社の株式会社リオ・ホテルズは全国に26の施設を運営しており、今後もホテル数を拡大していくなど、アフターコロナに向けた動きが活発化しています。

昨今流行している新型コロナウイルス感染症への対応策として、リオ・ホテルズグループで新型コロナウイルス蔓延防止策を策定し厳格に運用することで、行政の指針に沿ってお客様に安心してご滞在いただける空間の提供に努めています。

ホテルグランシェール花巻では、アフターコロナのインバウンド増を見据え、また、今後ホテルを選ばれるお客様が花巻に多くいらっしゃることを想定し、宴会場・客室フロアの施設改修にも着手。これまで多くの市民の皆様が挙式を執り行ってきた4階フロアですが、コロナ禍で需要が減少したことを受け、フロア全体を客室に改修し、19部屋増室しました。客室フロアの改修に際しては、花巻市出身の童話作家である宮沢賢治の世界観をホテルのデザインに取り入れています。また、新設された客室は浴室が窓側に設置されており、荷物を広げるなど部屋を広く使用することができるほか、花巻市の市街地を一望しながらの入浴など、ホテルステイを楽しむことができる工夫がされています。

あわせて4階フロアの一部には、宮沢賢治の代表作をモチーフにしたコンセプトルームが新設されました。

「銀河鉄道の夜」を題材にした通称「銀河ルーム」は、SL銀河の牽引機関車C58形蒸気機関車239号機の証である「C58239」のプレートがお客様をお出迎え。室内は列車の座席シートをモチーフにしたソファが設置されているほか、丸みを帯びた天井にすることで、銀河鉄道の列車内を表現しています。

 

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壁面には、作中に登場する「白鳥の停車場」や「サザンクロスの停車場」などが描かれており、まるで銀河鉄道に乗車して旅行を楽しんでいるかのような体験をすることができます。

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さらには、子供たちに人気の高い「注文の多い料理店」を題材とした通称「山猫ルーム」は、作中に登場する「西洋料理店 山猫軒」を表現。

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「山猫軒」の看板と「どなたもどうかお入りください。けっしてごえんりょはありません。」の文字がお客様をお出迎えします。

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(注)実際には予約されたお客様しか入室することができません。

室内に入ると、壁面に描かれた大きな山猫が口を大きく開けて待ち構えており、いまにも食べられてしまいそうな迫力があります。山猫の目・鼻・帽子は立体的に見えるように布製のクッションで表現されているほか、扉の前から部屋の中まで、「たくさんの注文」がお客様を待ち受けています。

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山猫が大きく口を開けてお出迎え

各フロアの廊下は、宮沢賢治の好んだ鉱物から着想を得て、4階はサファイア、5・6階は琥珀(アンバー)、7・8階は珪雀石(クリソコラ)のカラーを選定。カーテンの色も花巻の山並みをイメージし、グラデーションカラーを採用。床・壁・天井をフロアごとに異なる色調とすることで、何度宿泊しても楽しむことができる工夫がされています。

また、宴会等でご利用になられた方はお気づきになられたかもしれませんが、これまでにレストラン内装、宴会場内装や外壁を刷新したことで、デザインが古くなり、経年劣化も見られた部分が、新しくておしゃれな空間に生まれ変わりました。

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宴会場の内装を一新し、新たな空間に生まれ変わりました
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新たに設置した宮沢賢治の肖像画が観光客をお出迎え

お客様を迎える1階のロビーには、人々を繋げていった賢治のように、人々が集える空間としてラウンジスペースを新たに設置。宿泊のお客様だけでなく、地元の方々も集える「憩いの場」として生まれ変わりました。同社は「岩手県『木づかい宣言』事業者」に新たに登録し、ロビーラウンジやコンセプトルームには岩手県産木材がふんだんに使用されています。

木材の加工や改装には110年以上の歴史をもつ花巻市内の老舗木材店「株式会社小友木材店」の協力のもと、「地域らしさ」×「木」のコラボレーションにより、温もりのある空間を表現しました。

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特注で製作された県産木材使用の品々

レストラン入口横には、市内外のお客様に宮沢賢治を知るきっかけを作りたいという想いから、旧和食レストランを改装して「宮沢賢治探検隊本部」(通称「宮沢賢治ルーム」)を新たに設置。

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中には賢治ゆかりの地を網羅した花巻市の市街地マップや、賢治が愛した鉱物などの関連資料がされており、ファンのみならず多くの方が楽しむことができる工夫が施されています。

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街歩きマップで中心市街地の観光をサポート
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旧和食レストランのカウンターを展示スペースに改装

地域との深い繋がりを目指して

令和4年7月1日に3年ぶりにJR花巻駅前で開催された藤木大明神宵宮祭において、ホテルグランシェール花巻はリオ・ホテルズグループ参画後としては初めての出店を行いました。宵宮では、バーテンダーが提供する本格的なハイボールやレストランのシェフが腕によりをかけたホテルカレーなど、グランシェールだからこそ提供できる商品をお客様に提供しました。ご家族3世代でカレーをお召し上がりいただけたお客様からは「おいしかった!」といった感謝のお言葉をいただくなど、ホテル従業員の皆様は忙しくも充実したイベント出店だったと振り返ります。

昨年改装工事が行われたホテル1階のレストランオーブでは、地元花巻が誇る「白金豚」を贅沢に調理したメニューや、お米も地産にこだわって「銀河のしずく」を使用するなど、花巻産食材の活用に力を入れています。
メニューの一例:花巻白金豚すき煮御膳、和牛と花巻白金豚の手ごねハンバーグなど

また、毎週木曜日に週替わりランチメニューの更新を行い、「日本料理」、「西洋料理」、「中国料理」から1品ずつ、各料理長が腕を振る自慢の人気メニューが振る舞われます。週替わりランチメニューの提供によって、いつでも新しいメニューを楽しむことができることも大きな魅力の1つです。

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グランドメニューの一例(左上)美味求心 旬味四季彩御膳、(右上)本格中国料理 花巻白金豚の酢豚 特製黒酢仕立て、(下)海老と帆立貝柱のポワレ ソースナンテュア

レストランの営業にあわせて、テイクアウトのお弁当メニューの注文も継続して受け付けているほか、GWにはスペシャルランチバイキングが企画されているなど、季節に合わせた様々なイベントやオードブル等の販売などが実施されています。

テイクアウトのお弁当は「レストランの食事をご自宅で楽しんでいただく」ことをコンセプトに、令和3年9月から提供を開始しており、和食・洋食・中華のメニューが取り揃えられています。1個から注文可能ですが、前日の午後2時までに予約する必要があるので注意が必要です。お弁当の内容も含め、イベント性や行事ごとに合わせて四季折々の季節感を大切にしながら、お客様にとって魅力的かどうかを検討されています。レストランが活気づいていること、「レストランに行けば何かやっている」という期待感をお客様に感じていただくため、常にテーマを持って企画しています。

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GW期間中の5月3日から5月5日に予定されているスペシャルバイキングのメニュー例

最後に…

新型コロナウイルス感染症に関する様々な規制も緩和され、コロナ禍前の日常に戻りつつあります。多くの観光客の方々が花巻に訪れるGWを目前に控え、ホテルグランシェール花巻にも多くの予約が入ってきています。

ホテルグランシェール花巻を含むリオ・ホテルズグループは、「快適な宿泊体験を通して地域の魅力を伝えることで、その街の価値を残し続けるホテル」をコンセプトに、伝統工芸品など地域に根付く文化を想起させるアイテムをホテルにさりげなく取り入れることで、旅行者の方が今まで気づかなかった街の魅力についてホテルを舞台にお届けしたり、地域の皆様にもその地域の良さを再発見してもらったりすることを心がけて、全国各地のホテルで様々な取組が行われています。ホテルグランシェール花巻は、宮沢賢治と縁の深いホテルであることから、スタッフが宮沢賢治記念館に出かけてホテル運営に活かせる着想を得たり、宮沢賢治の伝記や文学に触れたりすることで、童話の世界観をご利用されるお客様に届けられるよう、日々試行錯誤されています。

ホテルグランシェール花巻では、ビジネス需要のみならず花巻市を訪れる観光客の方が「宿泊してみたい」というホテルとして、宿泊人数や滞在時間を増やすことのほか、宵宮のような地域のイベントにも積極的に参画することで、中心市街地への集客も含めた観光・花巻市内の活性化に寄与することを目指し、地域をワクワクさせるホテルとして、これまでもこれからも地域に深く根差していきます。

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会社情報

株式会社リオ・ホテルズ花巻(ホテルグランシェール花巻)
花巻市大通り1丁目6-7

レストランオーブ
朝食バイキング 午前6時30分から午前9時30分(最終入場 午前9時)
ランチタイム 午前11時30分から午後2時30分(最終入場 午後2時)
カフェタイム 午後2時から午後4時(ドリンクラストオーダー午後3時30分)
定休日:水曜
電話番号:0198-22-7777

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