花巻の遺跡「安俵6区遺跡」

安俵6区遺跡

遺跡の概要

所在地

花巻市東和町安俵6区

時代

縄文・近世

出土遺物

縄文土器・石器・土偶・土製品・木製品・陶磁器・古銭

出土遺構

環状配石(かんじょうはいせき)・土器捨て場・水路跡(すいろあと)

報告書

• 安俵6区 3遺跡発掘調査報告書(平成10年度)
• 安俵6区 4遺跡発掘調査報告書(平成10年度)
• 安俵6区 5遺跡発掘調査報告書 -遺構編-(平成12年度)
• 安俵6区 5遺跡発掘調査報告書 -遺物編-(平成12年度)

解説

安俵6 区遺跡は、花巻市役所から西に約9km の場所にあります。東和地域安俵地区は周囲を丘陵山地に囲まれた盆地状の地形で、猿ケ石川が東西へ流れています。この遺跡では道の駅とうわ周辺の開発工事や道路拡張などで平成7・9 ～ 11 年に発掘調査が行われました。調査では、約4,000 年前から3,500 年前( 縄文時代後期) の環状配石遺構( 石を円形に並べた住居状のもの) が8 基、土器捨て場、江戸時代以降の水路跡が10 条見つかりました。遺物は土器捨て場で主に見つかり、縄文土器や石器、土製品や土偶、動物や魚の骨など収納用のコンテナで390 箱も出土しました。また、石鏃の先端を中心に向け、円形( 放射状)に7 つ並べて埋められた珍しい遺構も見つかりました。