花巻の遺跡(23)「小田遺跡」その2を紹介します

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ページ番号1015642  更新日 令和4年1月25日

花巻の遺跡紹介(23) 小田遺跡その2

遺跡の概要

所在地

花巻市大迫町亀ヶ森第24地割

時代

縄文時代 後期・晩期

出土遺物

縄文土器・土製品・石器・石製品

出土遺構

埋設土器・石組炉・焼土ブロック

報告書

大迫町埋蔵文化財調査報告書第4集 小田遺跡発掘調査報告書(昭和53年度)

大迫町埋蔵文化財調査報告書第18集 町内遺跡群発掘調査報告集4(平成元年度)[小田遺跡、馬場長根遺跡]
  

小田遺構配置図
遺跡配置図

解説

小田遺跡(こだいせき)から検出された遺構(いこう)は、石組炉(いしぐみろ)、焼土(しょうど)ブロック、埋設土器(まいせつどき)などであり、住居跡(じゅうきょあと)は発見されませんでした。
遺物(いぶつ)は、縄文時代晩期(じょうもんじだいばんき)(3,000~2,300年前)の土器が中心で、遮光器土偶(しゃこうきどぐう)が完形品(かんけいひん)1点を含(ふく)む130点も見つかったほか、亀形土製品(かめがたどせいひん)、スプーン形土製品、多数の石棒(せきぼう)・石剣類(せっけんるい)など出土しました。中でもスプーン形土製品は当時全国の出土数の1割にも当たり、縄文人の食事の研究を行うための貴重な資料として注目されました。
土偶や石棒・石剣類などは、マツリや呪(まじな)いなどに使われた祭祀道具(さいしどうぐ)ではないかとされ、住居跡が発見されていないことなどから、この一帯が縄文人にとって特別な場所だったのではないかと考えられています。

遮光器土偶
遮光器土偶(完形品)(昭和53年度調査)
遮光器土偶
遮光器土偶(昭和53年度調査)
スプーン形土製品
スプーン形土製品(昭和53年度調査)

小田遺跡シート2-1

小田遺跡シート2-2

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〒028-3203 岩手県花巻市大迫町大迫第3地割39番地1
電話:0198-29-4567 ファクス:0198-48-3001
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