花巻の遺跡「安堵屋敷遺跡」
花巻の遺跡紹介(16) 安堵屋敷遺跡
遺跡の概要
所在地
花巻市石鳥谷町五大堂第15地割
時代
縄文時代 晩期
出土遺物
縄文土器・土偶・土製品・石器
出土遺構
住居跡・埋設土器・ピット・炉跡状遺構・遺物包含層
報告書
- 岩手県埋文センター文化財調査報告書第74集
- 安堵屋敷遺跡発掘調査報告書
- 添市川筋河川改良事業関連遺跡発掘調査
(昭和58年度)
解説
安堵屋敷遺跡(あんどやしきいせき)は花巻市役所から北東に約7.1キロメートルのところにあります。遺跡のそばには北上川の支流である添市川(そいちがわ)が流れており、遺跡はこの川によって形成された自然堤防状(しぜんていぼうじょう)の微高地(びこうち)の上に広がっています。
安堵屋敷遺跡は、昔から広い範囲で縄文時代の遺物が見つかることで知られていましたが、昭和55(1980)年の添市川の川筋河川局部改良事業により、遺跡の一部の現状保存が不可能になったため、岩手県埋蔵文化財センターが発掘調査を行いました。
調査の結果、今から約3,000~2,300年前の縄文時代晩期(じょうもんじだいばんき)の住居跡、埋設土器(まいせつどき)、ピット、炉跡状遺構(ろあとじょういこう)が見つかりました。また、遺物包含層(いぶつほうがんそう)からは縄文時代晩期中葉頃(じょうもんじだいばんきちゅうようころ)の土器をはじめ、土偶(どぐう)、土製品(どせいひん)、石器(せっき)が発見されており、なかでも縄文土器は完形土器(かんけいどき)が見つかり、復元された土器と合わせて551点を数えます。

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〒028-3203 岩手県花巻市大迫町大迫第3地割39番地1
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