花巻の遺跡(33)「滝大神1遺跡」を紹介します
花巻の遺跡紹介(33) 滝大神1遺跡
遺跡の概要
所在地
花巻市東和町砂子2・3区
時代
縄文・弥生
出土遺物
縄文土器・弥生土器・石器・石製品・土偶・土製品
出土遺構
竪穴住居跡・杭列跡・焼土遺構・集石遺構
報告書
○町内遺跡発掘調査報告書10 (2000)
○町内遺跡発掘調査報告書13(2001)

解説
滝大神(たきおおがみ)1遺跡(いせき)は花巻市東和町砂子(とうわちょういさご)に所在(しょざい)し、JR釜石線晴山駅(かまいしせんはれやまえき)の南約2.6km、標高(ひょうこう)約170mで南から北西へ張(は)り出す丘陵北端(きゅうりょうほくたん)の微高地(びこうち)上に立地(りっち)し、遺跡の東~北側には毒沢川(どくさわがわ)の支流(しりゅう)・滝川(たきがわ)が北西に向かい流れています。
本遺跡(ほんいせき)は平成(へいせい)12~13年に車庫建設(しゃこけんせつ)に伴(ともな)う発掘調査(はっくつちょうさ)が行われ、主(おも)に縄文時代晩期(じょうもんじだいばんき)~弥生時代初頭(やよいじだいしょとう)(約3,000~2,000年前)にかけての多量(たりょう)の土器(どき)が出土(しゅつど)し、また県内(けんない)でも数少ないこの時期(じき)の竪穴住居跡(たてあなじゅうきょあと)が1棟(とう)見つかりました。ただし、この住居跡の大部分(だいぶぶん)は調査区外(ちょうさくがい)にあるため詳(くわ)しい規模等(きぼとう)は不明(ふめい)ですが、検出状況(けんしゅつじょうきょう)からみて直径(ちょっけい)4~5m程(ほど)の円形(えんけい)~楕円形(だえんけい)のものと推察(すいさつ)されます。
また、最近(さいきん)では令和(れいわ)4年にほ場整備事業(じょうせいびじぎょう)に伴い、公益財団法人(こうえきざいだんほうじん)岩手県文化振興事業団埋蔵文化財(いわてけんぶんかしんこうじぎょうだんまいぞうぶんかざい)センターによる発掘調査も行われています。
縄文時代から弥生時代へ移行する時期の遺跡は市内でも少なく、貴重(きちょう)な遺跡です。

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