花巻の遺跡「清水屋敷2遺跡」3
清水屋敷2遺跡
遺跡の概要
所在地
花巻市東和町安俵11区


時代
縄文・平安
出土遺物
縄文時代 縄文土器・土製品・石器・石製品・剥片
平安時代 土師器・須恵器
出土遺構
縄文時代 配石遺構・埋設土器・剥片埋納遺構・墓壙・石囲炉
平安時代 住居跡
報告書
- 清水屋敷2遺跡発掘調査報告書-縄文編-(平成14年度)
- 清水屋敷2遺跡発掘調査報告書-平安編-(平成14年度)
解説
発掘調査によって発見された遺物は、縄文時代のものはコンテナで21箱、平安時代は8箱出土しています。
縄文時代の遺物は、朱塗(しゅぬり)土器と呼ばれるものや深鉢型(ふかばちがた)や浅鉢型(あさばちがた)の土器などが出土しています。破片や部分欠損のものが多いのですが、全体の形を復元できたものもあります。土製品は土偶や土錘(どすい)など、石器には石鏃(せきぞく)、磨製石斧(ませいせきふ)、石皿(いしざら)、砥石(といし)があります。
お祈りやマツリにかかわる土偶や土製品などは少ししか出土していませんが、近くでストーンサークル『環状配石遺構』(かんじょうはいせきいこう)も見つかっており、この地域は祭祀にかかわりがある場所ではないかと考えられています。
平安時代の遺物は土師器(はじき)や須恵器(すえき)が出土しています。土師器には内側を黒く処理された坏(つき)や底部(ていぶ)に木葉痕(もくようこん)「大きな葉の敷(し)きもの痕(あと)」 が残る甕(かめ)があり、また須恵器には、底部にロクロ台から回転させながら切りはなした痕が残る坏なども発見されています。

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