花巻の遺跡「小瀬川Ⅰ遺跡」その2
小瀬川Ⅰ遺跡
遺跡の概要
所在地
花巻市小瀬川第9地割
時代
縄文
出土遺物
縄文土器・石器・石製品・土偶・土製品
出土遺構
竪穴(たてあな)住居跡・竪穴状遺構(いこう)・炉(ろ)跡・焼土(しょうど)遺構・掘立柱(ほったてばしら)建物跡・土坑・埋設(まいせつ)土器遺構
報告書
平成25年~26年度調査 小瀬川Ⅰ遺跡発掘調査報告書
解説
小瀬川Ⅰ遺跡(こせがわいちいせき)では、縄文時代(じょうもんじだい)の集落″ムラ”跡(あと)のようすが明らかになりました。そのムラの形は「環状集落(かんじょうしゅうらく)」とよばれるものです。
環状集落とはムラの中央に広場をつくり、そのまわりに同心円状(どうしんえんじょう)に多くの竪穴住居(たてあなじゅうきょ)を配置(はいち)した特色ある集落跡(しゅうらくあと)のことです。
小瀬川Ⅰ遺跡(こせがわいちいせき)では、広場を中心として掘立柱建物跡群(ほったてばしらたてものあとぐん)・大小住居跡群(だいしょうじゅうきょあとぐん)が環状集落(かんじょうしゅうらく)を形成(けいせい)していました。
発掘調査(はっくつちょうさ)では大量の遺物(いぶつ)が出土(しゅつど)しましたが、とくに竪穴住居(たてあなじゅうきょ)とその周辺から、縄文時代(じょうもんじだい)前期(約6,000年前)から中期(約5,000年前)の深鉢(ふかばち)形や浅鉢(あさばち)形をはじめとする縄文土器や土偶(どぐう)、石器(せっき)などが多く出土しました。
こられの遺物(いぶつ)から、小瀬川Ⅰ遺跡(こせがわいちいせき)では長い期間に渡(わた)って人びとがムラを作り、生活していたことが分かりました。



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