花巻の遺跡(39)「大地渡遺跡」を紹介します

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ページ番号1022246  更新日 令和6年9月12日

花巻の遺跡紹介(39) 大地渡遺跡

遺跡の概要

所在地

花巻市石鳥谷町大瀬川第5・7・11地割

時代

縄文・平安・近世

出土遺物

縄文土器・土師器・須恵器・石器・石製品・斧状土製品・堅果類・古銭

出土遺構

竪穴住居跡・溝状遺構・遺物包含層・墳墓跡

報告書

○岩手県文化財調査報告書第56集
  東北縦貫自動車道関係埋蔵文化財調査報告書-7-

遺跡範囲です
遺跡範囲

解説

大地地(おおちわたり)渡遺跡は花巻市石鳥谷町大瀬川(いしどりやちょうおおせがわ)にあり、JR東北本線(とうほくほんせん)石鳥谷駅の北西約4.5kmに位置しています。標高(ひょうこう)は約148mで、低位段丘面(ていいだんきゅうめん)上の南縁近くに立地(りっち)し、遺跡の南側には葛丸川(くずまるがわ)が南東に向かって流れています。
本遺跡(ほんいせき)は昭和49年に東北縦貫自動車道建設(とうほくじゅうかんじどうしゃどうけんせつ)に伴(ともな)い、岩手県教育委員会(いわてけんきょういくいいんかい)による発掘調査(はっくつちょうさ)が行われ、主に縄文時代中期(じょうもんじだいちゅうき)(約5,000~4,000年前)の竪穴住居跡(たてあなじゅうきょあと)が10棟(とう)、捨(す)て場(ば)と見られる遺物包含層(いぶつほうがんそう)、縄文土器や石器などが見つかりましたまた、平安(へいあん)時代(約1200~800年前)の竪穴住居跡2棟と土師器(はじき)や須恵器(すえき)などの遺物(いぶつ)が見つかりました。
縄文時代の遺構(いこう)については、中央の広場(ひろば)を囲(かこ)むように住居群が孤状(こじょう)に配置(はいち)され、集落の西側と南側には遺物の捨て場を設(もう)けた集落の構成(こうせい)となっています。これは、同時期(どうじき)の代表的(だいひょうてき)な環状集落(かんじょうしゅうらく)として知られる紫波(しわ)町の西田(にしだ)遺跡と似ており、縄文時代中期の集落を知る上で重要(じゅうよう)な遺跡です。

Df09住居跡出土した土器(1974年調査)
Df09住居跡出土土器(1974年調査)

大地渡遺跡シート1-1

大地渡遺跡シート1-2

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このページに関するお問い合わせ

花巻市総合文化財センター
〒028-3203 岩手県花巻市大迫町大迫第3地割39番地1
電話:0198-29-4567 ファクス:0198-48-3001
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