花巻の遺跡「小田遺跡」を紹介します

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ページ番号1015514  更新日 令和3年12月9日

花巻の遺跡紹介(22) 小田遺跡

遺跡の概要

所在地

花巻市大迫町亀ヶ森第24地割

時代

縄文時代 後期・晩期

出土遺物

縄文土器・土製品・石器・石製品

出土遺構

埋設土器・石組炉・焼土ブロック・遺物包含層

報告書

大迫町埋蔵文化財調査報告書第4集 小田遺跡発掘調査報告書(昭和53年度)

大迫町埋蔵文化財調査報告書第18集 町内遺跡群発掘調査報告集4(平成元年度)[小田遺跡、馬場長根遺跡]
  

遺跡位置図
小田遺跡位置図

解説

小田遺跡(こだいせき)は、花巻市北東部の大迫町亀ケ森地区(おおはさままちかめがもりちく)にあります。この遺跡は、稗貫川(ひえぬきがわ)の左岸(さがん)に位置している縄文時代(じょうもんじだい)の遺跡で、昭和53年の町道拡幅工事の際に初めて発掘調査が行われました。
この調査では、石組炉(いしぐみろ)2基、焼土(しょうど)ブロック9基、埋設土器(まいせつどき)1基といった遺構が発見されたほか、遺物では縄文時代晩期(ばんき)(約3,000~2,300年前)の多数の土器や、土偶(どぐう)を含む多種多様の土製品(どせいひん)や石棒(せきぼう)や石剣類(せっけんるい)などの祭祀遺物(さいしいぶつ)が出土しました。
昭和60年には、土偶の出土状況調査のため、國學院大學(こくがくいんだいがく)の小林達雄教授(こばやしたつおきょうじゅ)(考古学)も遺跡の一部を発掘調査しています。
平成元年には遺跡の範囲確認調査が行われ、「人物線刻石」(じんぶつせんこくせき)といわれる人物像(じんぶつぞう)を刻(きざ)んだ小石が出土し、縄文人が描いた全国初の絵画として有名になりました。

調査風景(昭和53年度)
調査風景(昭和53年度調査)

小田遺跡シート1

小田遺跡シート2

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花巻市総合文化財センター
〒028-3203 岩手県花巻市大迫町大迫第3地割39番地1
電話:0198-29-4567 ファクス:0198-48-3001
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