花巻の遺跡「清水屋敷2遺跡」2
清水屋敷2遺跡
遺跡の概要
所在地
花巻市東和町安俵11区

時代
縄文・平安
出土遺物
縄文時代 縄文土器・土製品・石器・石製品・剥片
平安時代 土師器・須恵器
出土遺構
縄文時代 配石遺構・埋設土器・剥片埋納遺構・墓壙・石囲炉
平安時代 住居跡
報告書
- 清水屋敷2遺跡発掘調査報告書-縄文編-(平成14年度)
- 清水屋敷2遺跡発掘調査報告書-平安編-(平成14年度)
解説
清水屋敷2遺跡(しみずやしき2いせき)の調査では、配石遺構(はいせきいこう)が119基発見されましたが、これらは縄文人のマツリや祈りのために作られたものではないかと考えられています。
この中でも、「ストーンサークル『環状配石遺構』(かんじょうはいせきいこう)」は、下の図のように直径7mほどの円形に石を敷いたり立てたりして作られたものです。この内側にも直径2mほどの小さなストーンサークルが2つ作られていて、片方の中心には丸い石が置かれています。
このストーンサークルが作られた時代は、遺跡から出土した縄文土器を調べた結果、約4,000年前の縄文時代後期の初め頃だと考えられます。
同じ時代のストーンサークル(住居跡の可能性もあるもの)は、清水屋敷2遺跡(しみずやしき2いせき)の西側にある安俵6 区遺跡(あひょう6くいせき)でも複数が発見されているので、この一帯は縄文人の神聖な祈りの空間だったかもしれません。

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