花巻の遺跡「立石遺跡」その3を紹介します

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ページ番号1015030  更新日 令和3年9月27日

花巻の遺跡紹介(21) 立石遺跡その3

遺跡の概要

所在地

花巻市大迫町内川目第19地割

時代

縄文時代 後期・晩期

出土遺物

縄文土器・石器・土製品・石製品

出土遺構

配石遺構・住居跡・掘立柱建物跡・土坑・炉跡

報告書

大迫町埋蔵文化財報告書第2集 立石遺跡発掘調査概報

大迫町埋蔵文化財報告書第3集 立石遺跡-昭和52年・53年度発掘調査報告書
  
大迫町埋蔵文化財報告書第24集  立石遺跡発掘調査報告書-平成16年度調査-

土製品・土偶
出土土製品・土偶

解説

立石(たていし)遺跡で発見された土偶(どぐう)の出土数は300点を超え、全国での他の遺跡と比べてみても非常に多く出土しました。出土した土偶(どぐう)の多くは縄文時代後期(じょうもんじだいこうき)(約4,000~3,000年前)に属するもので、配石遺構(はいせきいこう)が作られた時期とも重なります。配石遺構(はいせきいこう)の周辺から土偶(どぐう)が多く出土しているため、配石(はいせき)の周りで土偶(どぐう)を使った祭祀(さいし)が行われていたのかもしれません。
耳形(みみがた)・鼻形(はながた)土製品には、紐(ひも)を通したと思われる穴があいています。同様の遺物は、北上市・八天(はってん)遺跡でも出土しており、ほかに口形(くちがた)の土製品もみられます。これらは、おそらく皮や布などに結びつけて、仮面(かめん)のように使ったのでしょう。この遺物の出土例は全国でも数える程度です。
そのほか、イノシシ形土製品も昭和27年と昭和52年に1点ずつ出土しています。昭和27年出土の方は成獣(せいじゅう)のオスを模(も)していますが、昭和52年出土の方は幼獣(ようじゅう)(ウリ坊)のようでもあり、まるで親子のように見えます。
  これらの耳形(みみがた)・鼻形(はながた)・イノシシ形土製品は現在、花巻市指定有形文化財(考古資料)となっています。

立石イノシシ形土製品
イノシシ形土製品

立石遺跡3シート1

立石遺跡3-2

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花巻市総合文化財センター
〒028-3203 岩手県花巻市大迫町大迫第3地割39番地1
電話:0198-29-4567 ファクス:0198-48-3001
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