花巻の遺跡(24)「小田遺跡」その3を紹介します

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ページ番号1015643  更新日 令和4年2月22日

花巻の遺跡紹介(24) 小田遺跡その3

遺跡の概要

所在地

花巻市大迫町亀ヶ森第24地割

時代

縄文時代 後期・晩期

出土遺物

縄文土器・土製品・石器・石製品

出土遺構

埋設土器・石組炉・焼土ブロック・遺物包含層

報告書

大迫町埋蔵文化財調査報告書第4集 小田遺跡発掘調査報告書(昭和53年度)

大迫町埋蔵文化財調査報告書第18集 町内遺跡群発掘調査報告集4(平成元年度)[小田遺跡、馬場長根遺跡]
  

人物線刻石裏表
人物線刻石

解説

平成元年度には、小田遺跡周辺一帯(こだいせきしゅうへんいったい)の遺構(いこう)や遺物(いぶつ)の保存状態を調べるために発掘調査を行いました。
昭和53年度の調査では、大量の縄文時代晩期(じょうもんじだいばんき)(3,000~2,300年前)の土器(どき)や土偶(どぐう)などが発見されていため、この調査でも多くの遺物が出土するものと期待されましたが、少いものでした。
しかし、「人物線刻石(じんぶつじんこくせき)」といわれる人物像(じんぶつぞう)を刻(きざ)んだ石が発見され、全国初の縄文人による絵画(かいが)として注目されました。
この石の大きさは、縦3.2センチメートル×横2.6センチメートル×厚さ0.5センチメートルで、片面に人物像(じんぶつぞう)と思われる絵柄(えがら)が頭部から足先まで描(か)かれており、裏面には2本の平行する曲線(きょくせん)によって文様(もんよう)が描かれていました。
縄文時代には人物画がないという説が一般的でしたが、その定説を覆(くつがえ)す大発見となりました。
 

人物線刻石発見調査部分
人物線刻石が発見された調査部分(平成元年度調査)

小田遺跡シート3-1

小田遺跡シート2-2

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〒028-3203 岩手県花巻市大迫町大迫第3地割39番地1
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