花巻の遺跡(42)「高畑遺跡」を紹介します

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ページ番号1023183  更新日 令和7年3月4日

花巻の遺跡紹介(42) 高畑遺跡

遺跡の概要

所在地

花巻市石鳥谷町五大堂第16・17地割

時代

縄文・中世・近世

出土遺物

縄文土器・土製品・石器・石製品・フレーク・古銭・炭化物

出土遺構

竪穴建物跡・掘立柱建物跡・溝跡・土坑・墓坑・陥し穴・土器埋設遺構・ピット

報告書

○岩手県文化財調査報告書第49集
『東北新幹線関係埋蔵文化財調査報告書5』
○岩手県内発掘調査報告書第114集
『岩手県内遺跡発掘調査報告書(平成13年度)』
○岩手県内発掘調査報告書第116集
『岩手県内遺跡発掘調査報告書(平成14年度)』
○岩手県文化振興事業団埋蔵文化財調査報告書第439集
『高畑遺跡発掘調査報告書』

遺跡範囲です
遺跡範囲

解説

高畑遺跡(たかばたけいせき)は花巻市石鳥谷町五大堂(はなまきしいしどりやちょうごだいどう)にあり、JR東北本線花巻空港駅(とうほくほんせんはなまきくうこうえき)の南東(なんとう)約4.7キロメートルに位置しています。標高は約90mで、北上川に合流する添市川(そいちがわ)右岸(うがん)の低位段丘面上(ていいだんきゅうめんじょう)に立地(りっち)しています。
本遺跡は、昭和49年に東北新幹線(とうほくしんかんせん)建設(けんせつ)に伴(ともな)う発掘(はっくつ)調査が岩手県教育委員会によって行われ、縄文時代中期末葉(じょうもんじだいちゅうきまつよう)(大木10式期)(だいぎじゅうしきき)の竪穴建物跡(たてあなたてものあと)8棟(とう)、炉跡(ろあと)4基(き)、土坑(どこう)9基、ピットなどが見つかりました。遺物(いぶつ)は、縄文土器(じょうもんどき)や土製品(どせいひん)、石器(せっき)や石製品(せきせいひん)が見つかっています。
見つかった竪穴建物跡内には、石組部(いしぐみぶ)、土器埋設部(どきまいせつぶ)、前庭部(ぜんていぶ)を組み合わせた複式炉(ふくしきろ)が確認されました。この複式炉は縄文時代中期末葉(大木9~10式期)に盛(さか)んに作られた炉の形態です。
平成16年の調査では、一辺約12mの長方形の大型竪穴建物跡が確認されています。出土した遺物から、縄文時代前期末~中期初頭頃の建物跡と判明(はんめい)しました。

竪穴建物跡内の複式炉(1974年調査)
竪穴建物跡内に確認された複式炉(1974年調査) 岩手県画像提供

高畑遺跡シート1-1

高畑遺跡シート1-2

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このページに関するお問い合わせ

花巻市総合文化財センター
〒028-3203 岩手県花巻市大迫町大迫第3地割39番地1
電話:0198-29-4567 ファクス:0198-48-3001
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