花巻の遺跡「安堵屋敷遺跡」その3

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ページ番号1013683  更新日 令和3年2月8日

花巻の遺跡紹介(18) 安堵屋敷遺跡その3

遺跡の概要

所在地

花巻市石鳥谷町五大堂第15地割

時代

縄文時代 晩期

出土遺物

縄文土器・土偶・土製品・石器

出土遺構

住居跡・埋設土器・ピット・炉跡状遺構・遺物包含層

報告書

  • 岩手県埋文センター文化財調査報告書第74集
  • 安堵屋敷遺跡発掘調査報告書
  • 添市川筋河川改良事業関連遺跡発掘調査
    (昭和58年度)
ミニチュア土器
安堵屋敷遺跡でみつかったミニチュア土器

解説

安堵屋敷遺跡(あんどやしきいせき)で見つかった遺物は、縄文土器(じょうもんどき)が完形土器(かんけいどき)と復元土器(ふくげんどき)を合わせて551点、土偶(どぐう)が140点、土製品(どせいひん)が503点、石器(せっき)が449点です。
縄文土器には日常生活で使用する普通の土器のほかに、ミニチュア土器と呼ばれている手のひらサイズの小型の土器があります。これは、一般的な縄文土器と同じ形で同じ文様を付けたものや、独特な形をもつものがあります。
安堵屋敷遺跡ではこのミニチュア土器が、178点見つかっており、その形の多くは壺形(つぼがた)土器、鉢形(はちがた)土器、浅鉢形(あさばちがた)土器を小型にしたものです。市内の同時期の遺跡である不動(ふどう)1遺跡(いせき)(平成28年度調査)3点、小田遺跡(こだいせき)(昭和53年度調査)36点と比べると量が多いことが分かります。
ミニチュア土器はその大きさからみて実用性は低く、子どもの玩具やマツリのために作られた祭祀用(さいしよう)の土器だと考えられています。

 

縄文土器
一般的な縄文土器(左)とミニチュア土器(右)との大きさの違い

安堵屋敷遺跡3シート1

安堵屋敷遺跡3-2

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〒028-3203 岩手県花巻市大迫町大迫第3地割39番地1
電話:0198-29-4567 ファクス:0198-48-3001
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