花巻の遺跡(31)「石鳩岡遺跡」を紹介します
花巻の遺跡紹介(31) 石鳩岡遺跡
遺跡の概要
所在地
花巻市東和町石鳩岡5・6・8区
時代
縄文
出土遺物
縄文土器・石器・土偶・土製品
出土遺構
焼土遺構・配石遺構・柱穴・土坑
報告書
○町内遺跡発掘調査報告書(1994)
○町内遺跡発掘調査報告書2(1995)
○町内遺跡発掘調査報告書4(1996)

解説
石鳩岡(いしはとおか)遺跡は花巻市東和町(とうわちょう)の北部に位置し、JR釜石線(かまいしせん)土沢駅(つちざわえき)の北東(ほくとう)約4.8km、標高(ひょうこう)約200mの絹川北岸(きぬがわほくがん)に張(は)り出す台地上(だいちじょう)に立地(りっち)しています。
本遺跡(ほんいせき)は遺跡範囲及(およ)び内容確認(ないようかくにん)のため、過去(かこ)3度の発掘調査(はっくつちょうさ)が行われ主に縄文時代後期(じょうもんじだいこうき)(約4,000~3,000年前)の土器(どき)や石器(せっき)・土偶(どぐう)・土製品(どせいひん)などが見つかりました。
特(とく)に注目(ちゅうもく)すべき遺物(いぶつ)は、外形(がいけい)からみて男性をモチーフにしたとみられる土偶が見つかりました。また個人所有(こじんしょゆう)ではありますが、人面(じんめん)付(つ)きの石棒(せきぼう)も遺跡内から出土しています。さらに、考古学者(こうこがくしゃ)の江坂(えさか) 輝彌(てるや)氏(し)による著書(ちょしょ)『土偶』(どぐう)(1960年刊行)(かんこう)には、本遺跡から出土したと伝(つた)えられている人面付壺形土器(じんめんつきつぼがたどき)が掲載(けいさい)されています。
このような珍しい遺物などが多数みつかっているので石鳩岡遺跡は住まいだけではなく、お祭(まつ)りやお祈(いの)りなどの儀式(ぎしき)を行う場所としても使われていたのかもしれません。

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