花巻の遺跡(32)「甚五郎遺跡」を紹介します

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ページ番号1018880  更新日 令和5年7月21日

花巻の遺跡紹介(32) 甚五郎遺跡

遺跡の概要

所在地

花巻市東和町舘迫4区

時代

縄文

出土遺物

縄文土器・石器・石製品・土製品・鉄製品

出土遺構

竪穴住居跡・柱穴・石囲炉・複式炉・貯蔵穴

報告書

○町内遺跡発掘調査報告書5(1995)

○町内遺跡発掘調査報告書6(1996)

○町内遺跡発掘調査報告書7(1997)

遺跡範囲です
遺跡範囲

解説

甚五郎遺跡(じんごろう)は花巻市東和町舘迫(とうわちょうたてはさま)に所在(しょざい)し、JR釜石線晴山駅(かまいしせんはれやまえき)の南約0.8km、標高(ひょうこう)約140mで猿ケ石川南岸(さるかいしがわなんがん)へ張(は)り出(だ)す台地(だいち)上に立地(りっち)しています。
本遺跡(ほんいせき)は作業所(さぎょうしょ)の建設(けんせつ)に先立(さきだ)ち発掘調査(はっくつちょうさ)が行われ、その結果、主に縄文時代中期後葉(じょうもんじだいちゅうきこうよう)(約4,500~4,000年前)の複式炉(ふくしきろ)を伴(ともな)う2棟(とう)の住居跡(じゅうきょあと)のほか、貯蔵穴(ちょぞうけつ)が31基(き)、石囲(いしがこ)い炉(ろ)1基、遺物包含層(いぶつほうがんそう)など、遺物では縄文時代前期(ぜんき)~晩期(ばんき)(約6,000~2,300年前)にかけての土器(どき)や石器(せっき)・石製品(せきせいひん)・土製品(どせいひん)などが見つかりました。
検出(けんしゅつ)された遺構(いこう)で注目(ちゅうもく)されるのは、縄文時代中期後葉(ちゅうきこうよう)の住居群とそれ以前につくられた貯蔵穴群が重なって見つかったことです。
このような遺構の重なりや出土遺物からみて、縄文時代のいくつかの時期(じき)にわたって、この場所が人々により長期間利用されたと考えられます。

複式炉出土状況(1997年調査)の写真です
複式炉出土状況(1997年調査)

甚五郎遺跡シート1-1

甚五郎遺跡シート1-2

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花巻市総合文化財センター
〒028-3203 岩手県花巻市大迫町大迫第3地割39番地1
電話:0198-29-4567 ファクス:0198-48-3001
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