花巻の遺跡「立石遺跡」その1
花巻の遺跡紹介(19) 立石遺跡その1
遺跡の概要
所在地
花巻市大迫町内川目第19地割
時代
縄文時代 後期・晩期
出土遺物
縄文土器・石器・土製品・石製品
出土遺構
配石遺構・住居跡・掘立柱建物跡・土坑・炉跡
報告書
大迫町埋蔵文化財報告書第2集 立石遺跡発掘調査概報
大迫町埋蔵文化財報告書第3集 立石遺跡-昭和52年・53年度発掘調査報告書
大迫町埋蔵文化財報告書第24集 立石遺跡発掘調査報告書-平成16年度調査-
解説
立石(たていし)遺跡は、早池峰山(はやちねさん)に源流(げんりゅう)を持つ稗貫川(ひえぬきがわ)と支流の小又川(こまたがわ)の合流点北東部に形成された河岸段丘(かがんだんきゅう)上にあります。過去に旧内川目(きゅううちかわめ)小学校新築(しんちく)工事や住宅建設に伴(ともな)い、昭和52 ~ 53 年・61 年・平成16 年の過去3 回発掘(はっくつ)調査が行われました。
調査では石を集めて様々な形に並べた「配石遺構」(はいせきいこう)が30 基以上見つかっており、これらは縄文時代後期~晩期( 約4,000~ 2,300 年前) のものです。発見された円形の配石遺構の一つは、直径(ちょっけい)が2メートルで、石の下に穴が掘ってあったので、縄文人の墓(はか)だと考えられます。また、14メートル以上にわたって弓なりに石を配置した特徴的(とくちょうてき)な配石遺構なども見つかっています。
出土した遺物には、土製品が多く見られます。土偶(どぐう)は300点以上出土しており、腕輪形(うでわがた)土製品は40 点以上、他にもイノシシ形土製品や貝形土製品、さらに昭和27 年の旧内川目小学校拡張工事では、仮面(かめん)につけたとみられる耳形(みみがた)や鼻形(はながた)の土製品が2 点ずつ見つかっています。
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〒028-3203 岩手県花巻市大迫町大迫第3地割39番地1
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